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岡山魅力再発見!!

《岡山の給食事情 今・昔》岡山の給食の歴史から岡山ならではの今どきの給食まで岡山の給食の今・昔をひも解きます。【PR】

  • 情報掲載日:2019.09.21
  • ※最新の情報とは異なる場合があります。ご了承ください。

あたりまえにある身近なあんなものやこんなものに、実はこんな歴史や理由があるのです…。
そんな身近にある何? なぜ?を調べます。

岡山の給食事情 今・昔

取材先で聞いた「最近は、給食ってご飯食が多いらしいよ」という話。アラフォーの編集・りっき~が子どもの頃はパン食が多かったのに…。食育のため郷土食が出される機会が増えたのも今どき! そんな岡山の給食の今・昔をひも解きます。

まず、岡山の給食の歴史から。

※写真はイメージです

知ってた? 岡山の給食の始まり。

岡山県の給食の歴史、現状について伺おうと訪ねたのは、県内の学校給食の充実した運営をサポートしている「公益財団法人 岡山県学校給食会」。ここならいろいろ知ってるだろう、と根掘り葉掘り聞いてみた。
 最初に給食が提供されたのは明治44年に小田郡小田村(現在の矢掛町)だとか。その頃は、給食といってもふかしたイモだったそう。岡山で給食が始まってから実に108年にもなるのだ。昭和26年に旧岡山、倉敷、児島、津山、玉野市で主食、牛乳、おかずをセットとした給食がスタートし、現在では県内のほとんどの小・中学校で給食が実施されている。当初は主食であるパン、おかず、牛乳がセット。牛乳といっても脱脂粉乳だった。牛乳といえば、昔はビンのふたを集めてた人がいたなぁ…。今では配送や施設・設備の面からパック牛乳が多いそうだ。

パン食の日が多かったのに、いつのまにかご飯食の日が増えている!

アラフォーである編集・りっき~が子どもの頃は主食はパンが多い印象だった。自宅でコッペパンを食べる機会がなかったので、給食のパン、うれしかったなぁ…。しかし! いつのまにかご飯が主食の日が多いのだとか。しかもすべてのパンにも米粉が入れられているだと!? その理由を聞くと、日本で自給率の高い米を積極的に食べることを通じて、日本の、岡山の食を意識してほしいとの考えから。昭和51年までは主食として提供されていたのはパンと麺だけだったが、それ以降ご飯が主食として提供される日が増え、今では週に3回以上はご飯が主食の日になっているのだとか。給食で使われる米は地元もしくは近隣市町村産のもの、パンに使う米粉も岡山県産と地産地消が意識されている。パンも昔からあったプレーンなパンや黒糖パンだけでなく、チーズパンや大豆粉が入ったソーイブレッドの日があるというのは今どきだ!

今の給食のパンはこれだけのバリエーションが!

みんな大好き「ソフトめん」

うどんでもパスタでもない、給食だけでしか味わえない独特の麺、「ソフトめん」。正式には「ソフトスパゲティ式めん」という名称なのだとか。食の多様性を図るため国の指導により麺食が推進され、そこで生まれたのが「ソフトめん」だ。あの麺の柔らかさは、麺がゆでやすく、また袋包装にする必要があったため、その管理のしやすさ、衛生面からたどり着いた結果という話だ。今は、麺も米粉入りだとか。

岡山ならでは! 各地の郷土食を取り入れた給食。

給食で学ぶ! 地元の味と食材。

以前は、家庭で不足しがちな栄養素、たとえばカルシウムや鉄分などを補う食事としての意味合いが強かった給食。しかし今では食育の観点から、各地域の地元の味を献立に取り入れる学校も増えてきたそう。備前市のサバや野菜を混ぜたご飯「ねこめし」をはじめとした昔ながらの郷土料理や、瀬戸内市特産のレモンを使ったメニュー、ご当地グルメとして生み出された総社市の「総社ドッグ」など、各市町村ごとに地域の特色を生かしたバラエティ豊かな献立が用意されている。地元で育った食材を使うことによって、地域でどんな農業、漁業、畜産業が行われているかを、子どもたちに意識させる意味合いもあるとか。もしかしたら食育のおかげで、親世代より子どもの方が地元産の食材や郷土食に詳しい…ということがあるかもしれない。

総社市
給食の総社ドッグは、ソーセージやソースを自分で挟む楽しみも

備前市
備前市の家庭食としてなじみのあった
「ねこめし」をメインにした給食

瀬戸内市
特産のレモンを使った鶏肉の煮込みを
提供する瀬戸内市

食器も時代によって変化。時には備前焼の器で食べることも。

食器も時代によって変化している。かつては軽い鉄のようなアルマイトの器で食べていた印象。しかし今は割れにくい強化磁器を使用しているところが多いとか。岡山県学校給食会では、岡山の伝統工芸品である備前焼を実際に使って知ってもらおうと、給食用の備前焼の食器の学校への貸し出しを行っているそう。また、バイキングできる給食や、肉や魚などのメインの料理を事前に選んで注文できる「リザーブ給食」など、ニュータイプの献立も。早島町、里庄町、久米南町などには、全児童、全生徒が一堂に会して給食を食べる学校もあるそう。みんなで食べる楽しみやコミュニケーション力を高めてほしいという思いがあるらしい。いつのまにか、給食はさまざまな進化を遂げていたようだ…。

[COLUMN]給食あるある! 各世代の好きな献立。

話を聞いているうちに、岡山県学校給食会で平成19年にアンケート調査した学校給食の世代別の好きな献立という興味深い資料を発見。50~60歳代の人では、今ではなかなか味わえないクジラの竜田揚げが1位を飾っていた。貴重だからこそ、給食を思い出す味になったのか。若い世代の人気献立はカレーライス。分かる!! カレーっていうだけでテンション上がるもんね。私の世代には冷凍ミカンも懐かしい。意外なのは20歳代の2位に揚げパンが入っていたこと。今でも献立で出しているところがあるのかも。

今回話を伺ったのは…

取材でお話ししてくださったのは、常務理事の藤田さん(左)と物資第二課長の香山さん(右)
Information
公益財団法人 岡山県学校給食会

一般県民誰もが体験を通じて学校給食を学べる場として館内に「学校給食情報展示室」を設置し、過去から現在まで使われている給食の器や食育に関する資料を展示。事前に申し込めば、一般の人も見学できる。

住所
岡山市南区浦安本町59-4 [MAP]
電話番号
086-263-6465
HP
http://www.ogk.or.jp/

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