Mission_92/牛窓産レモン&オリーブオイルで美味しさMAX。島旅気分も楽しめる、『まえじま牡蠣小屋』の魅力をちょ~査せよ!
カキシーズンがやって来た! 焼きガキを求め、フェリーで5分の前島へGO!
ごきげんよう。『まかせてちょ~査団スペシャル』の食いしん坊団長、Mでございます。
みなさん、岡山の「海の幸」といえば何を思い浮かべますか? サワラにタコ、ママカリ、シャコなど、季節ごとに旬の名産品が数多くありますよね。
岡山県は瀬戸内海で育った美味しい海産物に恵まれていて、新鮮な海の幸の宝庫なのは、皆さまご存じの通り。
その中でも、岡山の冬の味覚として外せないのが「カキ」! ぷりっぷりのジューシーな食感、濃厚な旨みはたまらない魅力があります。
蒸しガキ、生ガキ、フライにカキオコ。どうやったってハズレなしの美味しさですが、殻付きをシンプルに焼いて味わう「焼きガキ」って最強クラスの食べ方だと思っています。
その焼きガキを好きなだけ食べられる「カキ小屋」は、もはや天国といえるんじゃないでしょうか?
しかも岡山は全国有数のカキの名産地。港の周辺には、美味しいカキを味わえる小屋が点在しています。獲れたてを新鮮なまま味わえるのは、やっぱり産地だからこその醍醐味。これを体験しない訳にはいきません。
そこで今回は、至福の焼きガキが体験できると評判のスポット、『まえじま牡蠣小屋』をちょ~査してみたいと思います!
まず到着したのは、瀬戸内市にある『牛窓港』。ここから沖に浮かぶ『前島』行きのフェリーに乗って、島側のフェリー乗り場にある『まえじま牡蠣小屋』に向かいます。
それにしても、港から船でカキを食べに行くなんて贅沢すぎる行為じゃありませんか?
港の風景のみならず、「船を待つ(イマココ)」「船に乗る(ドキドキ)」「島に着く(イェーイ)」という船旅のプロセスが期待感を膨らませてくれます。
小屋に着く頃には、完全にカキの口になっているはず。出発前からワクワクが止まりません!
船は牛窓港を出発し、いよいよ前島へと向かいます。少し寒いですが、せっかくなのでデッキに出てみることに。この日はお天気もよくて潮風がとっても爽快でした。ちょっとした船旅気分が味わえるのも、『まえじま牡蠣小屋』の魅力のひとつです。
船旅といっても乗船時間はわずか5分程度で、あっという間に前島に到着しました。これなら気軽に足を運べそうですよね。もっと海上風景を楽しみたいところですが、後は帰りのお楽しみに。
前島に到着すると、左手に『まえじま牡蠣小屋』を発見しました。
「いらっしゃ~い!」
お店の前では、オーナーの三枝さんがお客さんを迎える準備の真っ最中。水から揚げたカゴの中には、今日のお目当てのカキが大量に入っています。もしかして、直前まで海水につけているのですか?
「カキは近海の養殖場から、その日に水揚げされたものを仕入れています。できるだけ新鮮なまま食べられるように保管してます」(三枝さん)。
食べる前まで海の味を残しているなんて、そりゃあ美味しいはずですよね!
こちらはオーナーの三枝さん(左から2番目)と親切なスタッフの皆さん。シーズン初日で忙しいにも関わらず、気合の入ったポーズでありがとうございます!
『まえじま牡蠣小屋』は2015年から営業を開始し、毎年12月中旬から3月下旬までの土曜、日曜、祝日にお店をオープンしています。
「ここは殻付1kg1400円からの料金で、新鮮なカキをお腹いっぱい味わっていただけます。注文や焼き方は私たちがサポートしますので、お気軽にお声かけくださいね」。
団長Mも「よっしゃ焼くぞ!」と気合いをセルフ注入。
早速小屋の中へ…と思いきや、三枝さんはお客さんを外に案内しています。一体なにが始まるんでしょうか?
食べたいカキを自分で選べる楽しさも。炭火の香ばしさがたまらない!
何と『まえじま牡蠣小屋』は、食べたいカキを自分で選んで焼くことができるんです。
「じゃあみなさん、この中から好きなのを取ってください」。
お客さん達は水揚げしたカゴの中から、食べる分だけ選んでザルへと移します。ちょうどザル1杯分が1kg程度で、個数にして15個から20個くらいの量になるとか。
大きな身を選ぶコツは、殻の厚みと重みがポイントなのだそう。お客さんも一つひとつ手にとって、しっかりと重みを感じられるカキを選んでいました。
団長Mも食べたいカキを吟味してザルに投入し、いよいよ小屋の中に入ります!
小屋の中にはテーブルごとに炭火が用意され、軍手やトング、小皿に割りばし、お手拭きなどが一式揃えてありました。まずは三枝さんがお手本の焼き方を説明してくれます。
「殻の平らな方を下にして焼いてください。数分経ったら水分が出て、殻が少し開きます」。
炭火はベストな火加減に調整されているので、後は様子を見ながら焼けるのを待つだけ。すでに香ばしい香りが漂ってきました。早く食べたい!
「早く開け」といわんばかりに殻をツンツンしたり、焼ける様子をじっと見つめてみたり。頃合いを見てひっくり返し、徐々に開いてくる頃には旨みたっぷりの身と汁がブクブクと煮立っています。
「もう食べ頃ですね」とアドバイスを聞いたところで、手元のお皿に熱々のカキを移します。殻をパカッと押し広げて身を取り出し、まずはそのまま何も付けずに口の中へ。
うっわ~美味いぃい!
思わず天を仰ぎたくなるほど、口の中にジュワっと幸福があふれ出た瞬間です。新鮮なカキの旨みに炭火の香ばしさが加わり、「これぞ炭火の焼きガキだ!」といえる感動的な味わい。
食感はふわっと柔らかいのが、これまた堪りません!
牛窓産レモン&オリーブオイルをちょい足しで、旨みがレベルアップ。
新鮮なカキは、何も調味料をつけなくてもOKなくらい十分に美味しいです。しかし、『まえじま牡蠣小屋』には、「カキの美味しさが倍増する」と評判の食べ方があるのです。
ひとつ目は、用意された牛窓産レモンをキュッと絞って食べる味わい方。さっぱりとした風味が加わって、いくらでも食べられそうです。
レモンのビタミンCやクエン酸は、カキの栄養分である鉄分や亜鉛の吸収率をアップさせるそうで、レモンをかけるのは、栄養面でも理にかなった食べ方なのですね。
そして二つ目が、牛窓産のオリーブオイルをたっぷりかけること。カキの風味にコクがプラスされて、これまた美味さに言葉を失います。
団長Mは、身を食べた後の残り汁を次のカキに継ぎ足していく、「老舗の秘伝のタレ」方式も採用してみました。「旨みを1滴たりとも逃したくない」という気持ち、カキ好きの方なら分かってもらえるはず。
カキ、レモン、オリーブオイルのどれもが地元産なのがポイントなんです。これが『まえじま牡蠣小屋』の基本スタイルとは、なかなかのレベルの高さですね! 天然の磯の風味を引き立ててくれる最高の組み合せです。
カゴいっぱいにあったカキはあっという間に完食しましたが、まだまだ食べられそうな勢いです。
地元の美味いもんが集結したアヒージョも。カキグルメをゆったり楽しもう。
『まえじま牡蠣小屋』は、焼きガキ以外のカキグルメも楽しめます。
人気の「アヒージョ」800円は、カキの旨みとガラエビのダシ、ニンニクの風味が合わさった絶品メニュー。マッシュルームはもちろん牛窓産で、アヒージョに付くパンも牛窓で人気のパン屋さん『オぷスト』のパンを使用しています。
とことん地元産にこだわってますね!
「ちょっと乗せすぎじゃないですか?」と三枝さんからツッコミが入りましたが、アヒージョの具材はこんな感じ。
オリーブオイルに全具材の風味がしみ込んでいますが、三枝さんのおすすめポイントは、ガラエビの強烈なダシの旨み。塩味が強すぎず、これも当たり前に美味しいです。
地元の美味いもんが集結したアヒージョ以外にも、カキ飯やカキ入り焼きそば、ドリンクなどのメニューがあります。調味料などは好みで持ち込めますが、お店の品ぞろえだけでも十分満足できます。
小屋の裏にはグループ用の貸切テントがあり、1回1000円の使用料で予約利用ができます。キャンプ気分で、家族や仲間と気兼ねなく楽しみたい人にはぴったり。
『まえじま牡蠣小屋』はアットホームな雰囲気で、自分のペースでゆったり焼きガキを堪能できます。手の届く距離感とスタッフさんの温かい接客で、カキ小屋が初めての人も安心できるはず。
「元々は、冬の前島を楽しんでほしいと思って営業を始めました。食事後は島内をドライブしたり、レンタル自転車でサイクリングしたりするのもおすすめです」(三枝さん)。
前島は1周10kmほどの小さな島ですが、ビールのCMのロケ地にも使われた「サンビーチ」や展望台、タイル張りの可愛い灯台など、美しい自然や絶景ポイントがあちこちに。
カキとともに、冬の前島の風景を味わってみるのもいいですね。
冬のご褒美に、『まえじま牡蠣小屋』で島旅気分のカキグルメを体験してみませんか? 冬季限定の人気スポットなので、気になる人は早めに足を運んでくださいね!
Information
Information
まえじま牡蠣小屋
- 住所
- 瀬戸内市牛窓町牛窓5662-4
- 電話番号
- 0869-34-4356
- 営業期間
- 2021年12月18日~2022年3月27日まで(毎年開催予定) 土・日曜、祝日のみ営業
- 休み
- 月~金曜 ※土・日曜、祝日のみ営業
- 席数
- 42席
- 駐車場
- 10台
- 料金
- 1kg~1400円(メニューにより異なる)
- HP
- https://www.maejima-island.info/news/54.html
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