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編集者にまかせてちょ~査団スペシャル

《備前市/鷹取醤油》1905年創業の老舗しょうゆ醸造所が、月に1度だけ行っているユニークな取り組みとは?【PR】

気になる岡山の街ネタ調べます!まかせてちょ~査団スペシャル

  • 情報掲載日:2018.11.01
  • ※最新の情報とは異なる場合があります。ご了承ください。

Mission_15/社長自らが腕をふるう?!「社長のまかない」を実食せよ!

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備前市香登本にある『鷹取醤油』は、1905年創業の老舗しょうゆ醸造所で、昔ながらの製法で作られるしょうゆをはじめ、ドレッシングやタレといったしょうゆ加工品の製造・販売をおこなっています。特製の「しょうゆソフトクリーム」や「ポン酢ソフトクリーム」も有名で、そのインパクトから口コミで広がり、週末ともなると県内外からたくさんのお客さんが訪れています。

その『鷹取醤油』で、月に一度だけ従業員や近隣住民の人たちに社長自ら「社長のまかない」をふるまっているという情報をゲットしました。それを知った我々取材班は、「ぜひとも食べさせてもらえないでしょうか?」と社長に直談判。二つ返事で快諾をいただき、ランチに同席させてもらえることになったのです。


代々地域に密着した地しょうゆの醸造をおこなってきた『鷹取醤油』。歴史を感じる趣のある店構えです。

『鷹取醤油』の蔵の隣にあり、今年の12月でオープンして3年を迎えるアンテナショップ『燕来庵(えんらいあん)』の前で待ち合わせ。社長の鷹取宏尚さん自らが出迎えてくれました。「まかないの日は朝から準備をしていて、下準備は大体できているんですが、これからカツを揚げるところです」と鷹取社長。

本日、社長が腕をふるうまかないのメインはカツ丼とのこと。建物に入るなり、早速、蔵の出入り口に設置してあるフライヤーでカツを揚げ始めました。「以前は、中華鍋で揚げ物をしていたんですが、間に合わなくなってきたので、フライヤーを買ってしまいました」と笑顔です。「社長のまかない」は、従業員だけでなく、会社関係や近隣住民の人たちにもふるまっているそうで、一度に50人分も仕込まなければならないため、中華鍋では間にあわなくなったんですね…。

社長が黙々と揚げ物をされている間に『燕来庵』の店内を散策しました。店内にはテーブルやイスが置かれており、ソフトクリームを購入したらここで食べることができるようになっています。

店内では、しょうゆをはじめ、タレやドレッシングなどのしょうゆ加工品なども販売されています。なかでも、ダシの旨みと香りがしっかり効いた「だしつゆ 本かえし」や、粗刻みオリーブとしっとりタマネギがたっぷり入った「オリーブとたまねぎのドレッシング」がオススメ商品だそうです。

『燕来庵』の2階。普段は「ドレッシング作り体験」などが行われているスペースで、「社長のまかない」がふるまわれています。いつもは商品開発で使われているキッチンで調理されており、社長は今まさに揚がったカツを切り、仕上げに取りかかっています。

11:30の「開店時間」になると、続々と従業員や地域の人たちがやって来ます。社長は「いらっしゃい!」という明るい声と笑顔で「お客様」を出迎えます。社長は相手の顔を見ながらの手渡しを心がけているそうで、社長からできたてのカツ丼を渡された従業員の皆さんからも笑顔がこぼれます。

従業員の人にお話を聞いてみました。「まかないは毎回楽しみです。おいしいのは間違いないので」「まかないの日は『今日のメニューは何かな』と朝からソワソワしています(笑)」といった喜びの声が。皆さん、本当においしそうに食べていらっしゃいますね。

社長はそんな従業員の表情を見てにこやかに「みんながおいしそうに食べるのを見るのが楽しいんですよ」と微笑んでいました。若い従業員には「おかわりは?」などと声をかけながら、ほとんど手を休めることなく次々とよそっています。なかには大盛りのカツ丼を2杯も平らげた強者もいました。

そんな様子を見ていたら、コチラのお腹も鳴り始め、ころ合いを見計らって、ご相伴にあずかりました。この日の「社長のまかない」は、「カツ丼」のほかに「そうめん入りの茄子と玉ねぎのおみそ汁」、「彩サラダ」も用意されていて、味付けにはすべて自社の調味料を使っているそうです。

「丼のたれ」を使ったカツの衣はサクッと香ばしく、肉厚なのに柔らかくてジューシーで、タレとの相性もバツグン。ごはんがモリモリ進みます。「豊醸のだし」を使ったおみそ汁は野菜の甘みが優しく、体にすーっと染みわたる味わいです。サラダ用には数種類ものドレッシングが用意されていて、オススメの「オリーブとたまねぎのドレッシング」をかけると、さっぱりとした味わいになりました。

あっという間に食べ終わり、社長に「ごちそうさまでした!すごくおいしかったです!」とお礼を告げると、満面の笑顔でこのポーズ。そして、まかないが一段落したところで、お話を伺いました。

もう8年ほど続けられているという、「社長のまかない」を始めたきっかけは何だったのでしょうか? 「弊社で働いている従業員の半数が20代から30代なので、その従業員に『月に一度でも、野菜をいっぱい食べさせたい』と思って始めたのがきっかけです。メインのメニューは毎月変えていますが、サラダは必ず入れています。加えて、自分たちが作って販売している調味料の味や使い方を、実際に料理を食べることで確認して欲しいという狙いもあります」。

以前は信用金庫で営業をしていたという鷹取社長。当時は家業を継ぐ気はまったくなかったそうです。そんなある日、父親から「知り合いのしょうゆ屋さんが預金をしてくれるそうだ」と連絡があり、訪問してみると「なんで(家業の)跡を継がないんだ!」と言われたそうです。

そのときは「何でそんなことを言うんだ?!」と思ったそうですが、そのときから少しずつ「お醤油」というものを意識するようになったとか。「それから少ししたころ、父が体調を崩したので、休日に配達を手伝っていたんですね。すると配達に行く先々で『(家業を)継いでくれたんか? ありがとう!』と言われました。最後に行った90歳のおばあちゃんにも同じことを言われたときについ、『はい!継ぎました!』と言ってしまったんですよ(笑)」。

「そのときに、この仕事が皆さんから必要とされていることを実感しましたし、父はなんていい仕事をしているのだろうと思い、信用金庫の退職を決意したんです」と鷹取社長。その後29歳で家業を継ぐと、多様化するニーズに対応すべく、飲食店用の調味料やしょうゆ加工品の開発や製造にも力を注ぎ、現在はおよそ300アイテムを製造しているそうです。

最後に大人気という「しょうゆソフトクリーム」と「ポン酢ソフトクリーム」を頂きました。「しょうゆソフトクリーム」は濃厚なキャラメルのような味で、「ポン酢ソフトクリーム」は、まろやかな味のなかにさわやかさを感じられる味わい。どちらも食後のデザートにピッタリでした。同行した女性隊員も「これだけをわざわざ食べに来る価値がありますね!」と満足そうでした。

今後の展開について尋ねると「常に新しい商品を開発していくという使命を持ってやっていきたいですね」とひと言。「社長のまかない」の様子を実際に見て理解できた気がしますが、鷹取社長と従業員の距離が近く、従業員の皆さんがやりがいを持って仕事に取り組んでいるのが『鷹取醤油』の大きな魅力。現在まで四代に渡る醤油づくりの伝統を受け継ぎながら、時代にマッチした商品をこれからも開発し、発展していくことでしょう。

Information
鷹取醤油
住所
備前市香登本887 [MAP]
電話番号
0869-66-9033
営業時間
10:00~18:00
休み
なし
HP
http://www.takatori-shoyu.co.jp

<消費税率の変更にともなう表記価格についてのご注意>

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