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編集者にまかせてちょ~査団スペシャル

《吉備中央町/癒しの散歩道 裕園》15年かけてたったひとりで作りあげた手作り公園とは?【PR】

気になる岡山の街ネタ調べます!まかせてちょ~査団スペシャル

  • 情報掲載日:2018.08.24
  • ※最新の情報とは異なる場合があります。ご了承ください。

Mission_11/「ご当地・珍スポットを紹介するバラエティ番組」に登場した公園を潜入取材せよ!

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岡山市と吉備高原都市を結ぶ岡山県道72号線沿いに以前から気になっていた看板がありました。看板には「吉備の都」「手作り」といった文字が書かれていますが、それが一体何の施設なのか分かりませんでした。とある情報筋によると「ひとりの男性が15年の年月を費やして作り上げた手作り公園で、ご当地・珍スポットを紹介する全国ネットのバラエティ番組に登場した」とのこと。それを聞いてますます興味をひかれた我々取材班は、それが一体どんな公園かを確かめるべく、吉備中央町の『癒しの散歩道 裕園』へと向かいました。


これが県道72号線沿いにある看板です。『癒しの散歩道 裕園』は若干分かりにくい場所にありますが、ところどころに案内の看板やのぼりがあるので、迷うことなく到着しました。右側の言葉も素敵ですね。



『癒しの散歩道 裕園』は、のどかな田園風景が広がる高原のなかにありました。入口から山の上のほうへと続く道は舗装された石畳がひかれ、歩きやすいように整備されています。


この公園を自分たちの手で作りあげた小林裕さんと奥さんの広子さんが出迎えてくれました。小林さんに『癒しの散歩道 裕園』を作ろうと思ったきっかけについてお話を伺いました。「私のこれまでの人生は多くの人たちに助けられてきましたので、何か恩返しをしたいという思いと、自分が生きた証を残したいという思いがきっかけになりました」。

吉備中央町で生まれ育った小林さんは、中学卒業後はさまざまな職業に就き、20代で消防設備の会社を設立。その後、岡山市内で居酒屋も経営し、昼夜を問わず働きづめの人生だったようです。「公園は1999年から作り始めました。建設に関する知識はまったくありませんでしたが、知り合いの大工さんに教えてもらったりしながら作業を進めていきました。資材は民家の解体現場で出た廃材などを分けてもらいました」と小林さん。それでも総工費は約6千万円にものぼったそうです。

土砂崩れで石垣が流されるアクシデントなども起こり、「本当にできるのか」という不安を乗り越え、15年もの歳月をかけて作りあげた公園は、2013年に開園しました。「オープン当日は、女優の富司純子さんが来てくださり、400人以上のお客さんが集まりました。その光景を見た私は、うれしくて涙が止まりませんでした」。



小林さんは、富司純子さんの父で数多くの任侠映画を手がけた東映の俊藤浩滋プロデューサーとも交友があったそうです。園内にある『俊藤浩滋 映画資料館』では、俊藤プロデューサーから譲り受けた台本や小道具など、貴重な資料を展示してあります。往年の映画ファンなら一見の価値あり!です。


園内の屋内施設『画廊の小径』では、俳優の名高達郎さんの版画作品を展示・販売してあったり、地元の作家さんの作品を展示しています。


バラエティ番組で紹介された際に贈られたというクッションも飾ってありました。「テレビに出た時は反響が大きかったですね。若いお客さんもたくさん来ましたし、一番遠いところでは東京から来られたという方もいました」。


150名収容可能という催し広場では、定期的にプロの演歌歌手を招いたりと、さまざまなイベントを行っているそうです。『癒しの散歩道 裕園』には、テーマソングとイメージソングがあるそうですが? 「作曲ができる友人に曲を作ってもらいました。イメージソングは私が作詞していて、歌も歌っています」と小林さん。テーマソング「故郷の小道」とイメージソング「幸せの花」の2曲が収録されているCDは園内で販売されています。


催し広場の横には岡山県のコンクリート職人で、「平成の左甚五郎」と評された中山森造さんから寄贈された仁王像がありました。中山さんは岡山県内に多くの作品を寄贈しており、『吉備津神社』にある桃太郎像の制作者でもあります。小林さんが手作りで公園を作っているという噂を聞きつけ、自ら来られたとか。中山さんの作品は園内でいくつか見ることができます。


お食事処では、小林さんご夫婦手作りのそばやうどん、コーヒーやジュースなどが販売されています。取材時にアイスコーヒーを頂きましたが、この雄大な景色を眺めながら飲むコーヒーは格別でした。

約1万平方メートルという公園の敷地には、小林さんによって1千本以上の樹々が植えられ、春は桜、秋は紅葉が楽しめます。京都の町並みや神社などをイメージしたという公園を散歩していると、日常の喧噪を忘れてホッとします。まさに「癒しの散歩道」ですね。「この公園は定年退された方などにとっての憩いの場にして欲しいですし、若い方が来られたら『お金が無くてもやるという心があれば、何でもできる』ということを伝えて夢を与えたいと思っています」と語る小林さん。その目は少年のようにキラキラと輝いていました。

Information
癒しの散歩道 裕園
住所
加賀郡吉備中央町吉川河内田648 [[MAP]]
電話番号
0866-56-8840
入園料
無料
営業時間
10:00~15:30
休園日
火・水・木曜 ※天気予報で降水確率が50%以上の場合と12~3月は休園
HP
https://ameblo.jp/kibiyuen/

<消費税率の変更にともなう表記価格についてのご注意>

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