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編集者にまかせてちょ~査団スペシャル

《倉敷市/水島臨海鉄道》2020年で開業50周年。倉敷~水島間を走る『水島臨海鉄道』の旅に出発!

気になる岡山の街ネタ調べます!まかせてちょ~査団スペシャル

  • 情報掲載日:2021.05.08
  • ※最新の情報とは異なる場合があります。ご了承ください。

Mission_77/心癒される車窓の風景、鉄道ファンの心をつかむグッズ、マンホールと話題満載! 倉敷が誇る「ピーポー」の魅力を調査せよ。

水島工業地帯と共に誕生。「水島臨海鉄道」で近場のプチ鉄道旅。

こんにちは。『まかせてちょ~査団』の団長Mです。

岡山県内のあらゆる鉄道スポットを紹介し、裏テーマ「鉄道ロマン」編と称して非公式にシリーズ化してきた『まかせてちょ~査団』。ジオラマ&コレクションの世界を通じて鉄道の奥深い魅力をお伝えしてきたわけですが、ついに本物の鉄道にライドオンします!

今回ご紹介するのは、倉敷市内を走る『水島臨海鉄道』、通称「りんてつ」。倉敷市中心部から水島までのエリアを結ぶ西日本唯一の臨海鉄道で、通勤・通学やお出かけの足として倉敷市民の生活に欠かせない存在です。

地域密着のローカル線として知られていますが、実は鉄道ファンならずとも楽しめる、多彩な魅力を秘めているんですよ。

とはいえ、生活エリアによっては「乗車する機会が少ない」という方もいらっしゃるかもしれません。かくいう団長Mも「りんてつ」に関してはまだまだ知らないことだらけ。

せっかくなら近場の鉄道旅を味わう気分で乗車し、その歴史や魅力、楽しみ方のポイントを探りたいと思います!

最初に訪れたのは、始発駅となる『倉敷市駅』。『JR倉敷駅』の西側にあり、1日あたり約5000人(令和元年度調べ)もの乗客が利用しています。

ガイド役を務めてくださるのはスタッフの大森さん。よろしくお願いします!

「ご乗車ありがとうございます。『水島臨海鉄道』は片道10.4キロメートルを10駅でつなぐローカル鉄道です。1970年(昭和45年)に『旧三菱重工業水島航空機製作所 』 の専用線として設立され、2020年に50周年を迎えました」

半世紀も倉敷の街を走っているのですね! そもそも「臨海鉄道」って何ですか?

「臨海鉄道は、国鉄(現JR)と連携して貨物を全国に輸送するために設立された、主に臨海部の工場と国鉄(JR)をつなぐ地方鉄道ということになります。この鉄道は、旧三菱重工名古屋製作所の工場誘致に伴い設立されました」

「開業当時は物資輸送を行う列車と、三菱重工関連の人たちを乗せるための専用列車が運行していました。しかし空襲で工場が全焼したり、戦後は鉄道自体の経営体制が変わったりと紆余曲折があり、現在の『水島臨海鉄道株式会社』になったのは1970年(昭和45年)からです」

水島工業地帯と密接に関わる鉄道なのですね。

「トリビアでいうと、昔は高梁川が西と東の2本に分かれていたって知ってました? 「りんてつ」は治水事業の一環で、水島港に流れていた東高梁川を埋め立てた堤防跡地に線路を引いたんです」

それは知りませんでした! まさか治水工事から線路をつくったとは驚きです。

「そうそう、皆さん『りんてつ』と略しますが、SL時代の独特の汽笛から『ピーポー』とも呼ばれているんですよ」

なるほど! 歴史が長いだけに、トリビアもまだまだたくさんありそうですね。

現在は旅客鉄道として活躍。旅客車両は現在11両あり、その多彩な車両デザインも「りんてつ」の魅力です。ちょうどホームに到着したのは、「MRT300形式」の2両編成。ひまわり柄が可愛いですね~! 早く乗りたい。

「その前に、ぜひオリジナルグッズをチェックしてください」と大森さん。

そう、『倉敷市駅』では鉄道ファンに大人気の「りんてつ」オリジナルグッズが購入できるんです。

始発駅にお宝発見~! 「倉敷市駅」でオリジナルグッズをゲット。

こちらが窓口横のグッズコーナー。ポストカードやクリアファイル、ボールペンといった文具系から、マグカップ、ピンバッジといった雑貨小物まで充実のラインナップ。何とこれ、社内でデザインを手掛けているのだそうですよ。一つひとつにこだわりを感じます!

団長Mは童心に帰って「電車アクリルスタンド」のガチャガチャにトライ。何とホームで見た「MRT300形式・ひまわり」をゲットしました!

「こんなレアなグッズはいかがですか?」

駅長さん自ら窓口越しに声をかけてくれましたよ。お疲れさまです! 

手にしているのは設立当時の復刻ダイヤ表で、50周年記念で作られた1000枚限定のグッズ。なくなり次第終了とのことで、なかなかのお宝アイテムですね。

「日常使いができるグッズはもちろん、昔懐かしい鉄道アイテムをモチーフにしたものなど、コアなファンに向けた商品も展開しています」

こちらは全国の鉄道ファンに大人気という常備券。普通の乗車切符とは違うのですか?

「『常備券』はあらかじめ駅区間が印字された乗車券のことです。コロナ禍による外出自粛を受けて2020年に郵送販売を行ったところ、大きな反響をいただきました(※販売終了)」

「全国の鉄道ファンに支えられているのを実感しました。この常備券で『エアートラベル』を味わってもらえたらうれしいですね」

オリジナルグッズは20種類以上。「令和になって一気に増やしました」と大森さんが話すように、今も続々とグッズを開発中だそう。

「遠出ができず、『乗り鉄』できないファンの『鉄分不足』を補ってます(笑)」

ローカル線ながらこんなにグッズが充実しているなんて意外でしたが、これは収集しがいがありますね。ファンに寄り添う姿勢が素晴らしいです!

前面展望の爽快なロケーション。のどかな車窓風景を楽しもう。

グッズもチェック完了。ガチャガチャで引き当てたのと同じく、「MRT300形式・ひまわり号」に乗車します。車内には学校帰りの高校生がたくさん。

とりあえずひまわり号に乗り込むと、すかさず大森さんから指導が入りました。

「ロケーションを楽しむなら、先頭車両のできるだけ前に行ってくださいね。『りんてつ』の前面展望はぜひ体験してほしいです」

確かに、乗り鉄のだいご味として外せないのが前面展望ですよね! 早速、先頭車両の「MRT300形式・50周年記念号」に移動。

前方の車窓から眺める沿線の風景は、意外なほどすっきりとして開放的。

『球場前』を抜けるまでは、左右に民家が並ぶのんびりとした景色が続きます。『倉敷運動公園』の緑が線路の両サイドを彩り、移り変わる景色に心が癒されました。

緩やかな景色の変化を楽しんでいると、目の前に鉄のアーチが登場しました。ここも絶好のフォトスポット。

幾つかの駅にはオブジェが設けられているので、車窓からアート鑑賞ができるのも魅力。線路沿いは整備された広場が多く、沿線は都市公園的な美しさを感じます。その背景に昔ながらの倉敷、水島の街並みが調和し、日常風景が広がる安心感も。

左右の眺めを堪能しているうちに、あっという間に『水島駅』に到着! 『弥生駅』あたりまで来ると大型プラントや煙突が前方に現れ、水島ならではの壮大な工場風景を眺めることができます。

団長Mの萌えポイントは、こぢんまりとした駅舎のたたずまい。レトロな駅看板も味わい深く、まるでミニチュアの模型を同じ目線で見るような錯覚を覚えました。いつもの倉敷の街が違った印象に感じられ、とても新鮮な車窓風景を体験できました!

51年目もますます元気なローカル鉄道。記念アイテムや沿線の見どころも注目。

下車した後は、「MRT300形式・50周年記念号」を撮影。レッドとネイビーのバイカラーがカッコいい! たくさん写真を撮りたくなります。

「『りんてつ』は通勤・通学での利用客が6割で、近年は徐々に乗客数を増やしてきました。コロナ禍で厳しい状況もありますが、こんなときだからこそ地域の方々や全国の鉄道ファンに楽しんでいただけるような、新しい仕掛けを常に考えています」

大森さんは、「小さな鉄道だからこそ柔軟に動け、地元密着でお客様の声が届きやすい」と続けます。地域の人の声を拾い上げ、魅力ある鉄道づくりのヒントに生かしているとか。

「りんてつ」の歴史にふれるグッズといえば、50周年記念に販売した「改札はさみメモリアルセット」。1996年頃まで使われていたはさみを復刻したもので、金メッキプレートと硬券がセットで桐箱に収まり、運転士手袋も付くという豪華版です。

昔は切符に駅員さんが「カチッ」と切り込みを入れてくれましたよね、懐かしい!

「鉄道イベントで体験してもらうのが、『りんてつ』に残る貴重なダッチングマシーン。硬券に印字できるものなんですが、シュっと隙間にスライドさせると日付が印字できるんですよ」

団長Mも早速トライ。スピードが遅いと印字がブレてしまい、慣れが必要な代物です。

最後に大森さんが案内してくれたのが、駅舎の近くに3枚だけあるというデザインマンホール。こちらも50周年記念企画で2020年に設置されました。

車体とひまわりを描いた鮮やかなデザインが特徴です。『倉敷市駅』、『栄駅』、『水島駅』の付近にありますよ!

マンホール好きの団長Mが探し求めていたのはまさに写真の『水島駅』バージョン。

昨年『まかちょ~』の記事で紹介したマンホール連載には残念ながら間に合いませんでしたが、あの時15分かけて探し回った苦労が今報われました…。

「沿線の街の魅力も含めて鉄道旅を楽しんでほしいです。地元店のグルメ商品とコラボした認定商品をお土産にして、マンホールやオブジェを見ながら街ブラ、なんて面白いですよ」

愛される鉄道を目指して、観光や街の活性化に取り組んでいる『水島臨海鉄道』。

「地元の人を運ぶための列車」というイメージだけではもったいない! 旅目線で乗り鉄するもよし、グッズやきっぷを集める収集鉄もよし。いろいろな楽しみ方で魅力を感じてくださいね!

Information

Information
水島臨海鉄道株式会社
住所
倉敷市水島東栄町12-46 [MAP]
電話番号
086-446-0931
HP
http://www.mizurin.co.jp
twitter
@mizurin1970

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