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編集者にまかせてちょ~査団スペシャル

《高梁市/備中松山城》「日本三大山城」「現存12天守」のひとつ、『備中松山城』の魅力を探る!

気になる岡山の街ネタ調べます!まかせてちょ~査団スペシャル

  • 情報掲載日:2018.12.22
  • ※最新の情報とは異なる場合があります。ご了承ください。

Mission_19/雲海に浮かぶ天空の山城を目撃せよ!

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少し前は「城好き」というと、ちょっとマニアックな男性が多いイメージがありました。しかし、近年は大河ドラマやメディア報道などの影響もあり、「お城めぐり」をする女性も増え、「空前の城ブーム」となっているようです。

なかでも山登りの要素もある「山城」が人気を博しているようで、高梁市の市街地の北端にそびえる「臥牛山(がぎゅうざん)」の山頂近くに位置する『備中松山城』は、「日本三大山城」「現存12天守」のひとつに数えられることや、天守が現存する唯一の山城ということもあり、たくさんの城好きが訪れています。

高梁市では、秋から冬にかけて霧が発生して雲海となることも多く、『備中松山城』が雲海に浮かぶ幻想的な風景も注目を集めているようですね。「そんなに幻想的で美しい風景だったら、ぜひとも写真に収めたい!」と思い立った我々取材班は、雲海を見る秘訣を探るべく、「(一社)高梁市観光協会」を訪れました。

事務局次長の南さんと可愛らしいネコが一緒に出迎えてくれました。「このネコは、今夏から備中松山城に住みついて人気者になりました。『猫城主さんじゅーろー』として来城者のおもてなしをして活躍しています。ちなみに、名前の『さんじゅーろー』は、備中松山藩出身の新選組隊士「谷三十郎」にちなんでいます」。

雲海に浮かぶお城を見たいのですが、秘訣を教えて頂けますか? 「雲海が出やすいのは、9月下旬から4月上旬の早朝ですが、特に確率が高いのは10月上旬から12月上旬です。雲海が出る条件としては、天候がよいことと、朝方と日中の寒暖差が大きいことですね」。それに加え、高気圧が中国地方を包み込むような気象だと、より雲海が出る確率が高くなるということも教えて頂きました。

せっかくなので、南さんに備中松山城を案内して頂きながら、その魅力などについてお聞きすることになりました。お城に行くには、まず5合目にあるシャトルバス乗り場まで行き、そこからバスで8合目のふいご峠へ。ふいご峠からお城までは徒歩約20分で到着します。「山歩きがお好きな方は『JR備中高梁駅』から徒歩で行かれるのもおすすめです。片道1時間半もあれば行けますよ」。

普段、運動不足な隊員たちは、ヒーヒー言いながら山道を登り、20分ほどで城の入口にあたる「大手門跡」に到着しました。「大手門脇の石垣は、天然の岩盤と組み合わされて、美しい景観を作りあげています。岩盤と石垣のコラボレーションは『備中松山城』の最大の特徴でもあり、大手門脇の石垣は大河ドラマ『真田丸』のオープニングシーンでも使われたんですよ」。

「こちらは『三の平櫓東土塀(さんのひらやぐらどべい)』です。山城に現存している土塀は珍しく、国の重要文化財の指定を受けています」。城内にあるほかの土塀は、この土塀を参考にして復元しているそうです。

「二の丸」まで登ると、本丸全体が見えてきました。「かつては『天守』と『二重櫓』(にじゅうやぐら)のみが残っていましたが、1997年(平成9年)に『五の平櫓(ごのひらやぐら)』と『六の平櫓(ろくのひらやぐら)』を復元しました」。

「二層二階で木造の天守は、国内の山城に残っている唯一の天守で、国指定重要文化財です。天和3年(1683年)に水谷勝宗が修築したものだといわれています」。明治維新後、廃城令が出されて日本全国の城はごく一部のものを除いて取り壊されたそうですが、『備中松山城』は標高が高い山中にあったため、そのまま残されていたそうです。

「その後、お城は荒れるに任せた状態だったようですが、昭和の時代に入ると、県立高梁中学校で教師を務めていた信野友春氏の研究が契機となり、城保存の動きが活発化しました。昭和14年(1936年)から着手された解体修理は、小学校や中学校の生徒たちによる瓦の運搬など、地域住民が協力して行われました」。

その話を聞いて、『備中松山城』が修理されて現存しているのは、高梁市民の「お城を残そう」という熱意があったからだと思いました。「平成30年7月豪雨」の際に、備中松山城にアクセスする道路に流れ出た土砂を撤去するボランティアを募ったところ、100名近い人が集まったという話からも、『備中松山城』は、高梁市民に愛されている城なのだと強く感じました。

現存12天守のひとつでもあるその天守は、古い木組みの構造で、往時の柱をできるだけ残した状態で修復されていました。

「天守の1階には、城主の居室にあたる装束の間や囲炉裏があります。お城に囲炉裏があるのは全国的にも珍しく、ここだけじゃないかと言われています」。2階には「御社壇」と呼ばれる神棚が祀ってあるなど、ほかにもたくさんの見どころがありました。

天守の後方には、「二重櫓(にじゅうやぐら)」がありました。「木造二階建ての櫓で、より遠くが見渡せて、よりたくさんの武器や道具を蓄えられる、重要度が高い建物です。出入り口が二カ所設けられているのも珍しいですね」。天然の岩盤を基礎にして築かれた石垣も美しく、この建物も国の重要指文化財に指定されているそうです。

一般的に備中松山城として認識されているのは、これらの近世城郭部分で、そこから先にある中世城郭部分に行く人は少ないようですが、『備中松山城』全体を堪能すべく、その先にあるという「天神の丸跡」や「大松山城跡」にも足を伸ばしました。

そして、「大松山城跡」と「天神の丸跡」の間の谷部にある、「大池」という総石垣の池までやって来ました。「地元では『血の池』と呼ばれ、戦で使った刀などを洗ったとも言い伝えられていましたが、屋根がかけられた絵図や古文書に小船が浮かべられていた記述などがあることから、『飲用水を貯水していたのではないか』とも言われています」。長辺23m、短辺10mの長方形の「大池」は、現在保守整備と発掘調査が進んでおり、城郭にある貯水池としては国内最大であることが判明したそうです。

お城を堪能した後、週間天気予報を見ると、3日後の天気が雲海を見るのに絶好な条件が整っていることが判明。当日はAM5:30に自宅を出発しました。

高梁市奥万田町にある『備中松山城展望台』に到着しました。夜明け前だというのに、展望台にはすでに多くの人が鈴なりになってカメラを構えてその時を待ち兼ねています。

人のすき間をぬって展望台に登ると、雲海がバッチリ出ていました! 夜明け前でしたが、お城も肉眼で確認できます。

だんだん朝日が登ってきて明るくなってくると、お城の形もはっきり分かってきました。

そして、朝日が天守と二重櫓を照らし出す美しい風景が見ることができました。南さんが「雲海に浮かぶ天空の山城は、時間と共に刻一刻と色合いが変わるのが魅力です」とおっしゃっていた通り、寒さや時間も忘れてその幻想的な風景に見とれてしまいました。雲海シーズンには、『JR備中高梁駅』前からは乗り合いの「雲海タクシー」も運行されていますので、SNS映えも間違いナシの絶景を狙いに『備中松山城展望台』に行ってみてください!

Information

備中松山城
住所
高梁市内山下1 [MAP]
電話番号
0866-22-1487
公開時間
9:00~17:30 ※10月~3月は9:00~16:30
入城料
一般・高校生300円、小中学生150円
休館日
12月29日~1月3日
備中松山城展望台
住所
高梁市奥万田町 [MAP]
問合せ先
(一社)高梁市観光協会
電話番号
0866-21-0461

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