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WELCOME TO HALLEWOOD ~ハレウッドへようこそ~

《連載第37回》映画『Korakuen』ロケ地探し編

岡山映画ロケの仕掛け人・妹尾真由子の WELCOME TO HALLEWOOD

  • 情報掲載日:2024.05.31
  • ※最新の情報とは異なる場合があります。ご了承ください。

降水量1mm未満の日が日本で一番多く、災害も非常に少ないことから、映画やドラマの撮影スポットとして注目されている岡山県。市街地からクルマで30分圏内に、海、山、古い街並みなどがあり、田舎の風景や島、高原など豊富なロケーションがそろっています。

「晴れの国岡山は、日本のハリウッドだね!」

そんな声が高まって、誰が呼んだか「HALLE WOOD(ハレウッド)!」。

「HALLEWOOD」の立役者であり、全国の映像制作会社が頼りにするというすご腕コーディネイターの妹尾真由子さんが、知られざるロケの裏側やさまざまなエピソードを通じて、岡山の魅力を紹介していく連載です。

《連載第37回》映画『Korakuen』ロケ地探し編

みなさん、こんにちは。

岡山県フィルムコミッション協議会の妹尾真由子です。

少し前の話になりますが、GWはどのように過ごされましたか?私は、どこへ行くでもなく、人混みを避け、実家でゆっくり過ごしました。俗に言う、「ぐうたら生活」を送らせていただきました!

このGWに、前回のコラムでご案内した聖地巡礼をしてくださった方がいらっしゃれば、うれしく思います。

さて今回は、現在クラウドファンディング実施中の岡山県でロケ予定の映画、日米共同制作「Korakuen」についてお話をしたいと思います。

今後、撮影に向けて準備を進めていくため、まだまだお話しできることは少ないのですが、倉敷市出身で現在ロサンゼルス在住の安藤美亜監督とロケハンした時の様子を振り返ります。

本作は、岡山とアメリカ・ロサンゼルスを舞台に、「人は愛する人を失った悲しみからどのように立ち上がるのか」という世界共通の普遍的なテーマを元に、こころの痛みや偏見と向き合いながら、ひとりの人間が生きる力を取り戻していく姿を描いた再生の物語です。

安藤監督と初めてお会いしたのは、今年の2月。映像関係で活躍されている方からのご紹介で、今回『岡山後楽園』をメインに岡山ロケを実施したいということで、事務所にご相談に来てくださったことがきっかけでした。

まずは、タイトルにもなっている『岡山後楽園』を知ろうということで、監督と一緒に後楽園事務所長に案内してもらい、園内をくまなく回りました。

過去に何度もCM撮影やロケハンなどで訪れていますが、季節や天気、案内人によって見え方や魅力が全く違うように感じ、案内していただいた1時間があっという間に感じるほどに新たな発見もたくさんあり、あらためて面白いロケーションであると再認識しました。

ロケハンをしたのは3月12日でした。恒例行事の芝焼きも終え、園内は一面茶色でしたが、木々の緑と相まって「これはこれで素敵ですね」と言いながらめぐりました。撮影自体は夏頃を予定しているので、「撮影時は芝も青々としているでしょうね」とイメージを膨らませながら、さまざまな角度から見て回りました。

▲茶色い芝の後楽園の様子

「人気(ひとけ)がないところ」や「森っぽく見えるような、少し鬱蒼としたところ」というリクエストに、事務所長が案内してくれたのは、延養亭の裏手にある「花葉(かよう)の池」の周辺でした。

少し前までもう少し鬱蒼としていたイメージだったのですが、後楽園が作られた当時の状態に近づけるため、現在木々を伐採し植樹するといった取り組みをしているそうで、私の記憶にある雰囲気とはかなり変わっていました。

しかし、監督は「夏頃にどのようになっているか…楽しみです」とおっしゃっており、次回のロケハンの際のチェックポイントにもなりました。

▲「花葉の池」付近

そのほか、旅館やホテル、病院、電車など…、県内さまざまなロケーションをご案内しましたが、監督からは「どれも魅力あるロケーションで悩みます」と、うれしい言葉をいただきました。

まだまだ、ほんの一部分しか見ていただけてないのですが、岡山のロケーションの底力をしっかり感じてもらえたと実感しています。

17年間、ロサンゼルスを拠点に活動されている監督は、「外国での生活が長いからこそ故郷に帰って来た時に感じる『岡山の魅力』を世界に発信したい、発信するだけの価値がある」と考えてくださっています。

ロケ地の選定や制作に向けて本格的に動き出すのはこれからですが、ストーリーに重ねて監督ならではの視点で岡山の魅力を伝え、岡山ならではのロケーションや空気感と共に描いていく作品の完成を私自身もすごく楽しみにしています。
みなさんも楽しみに待っていてください!

本作品は、現在、クラウドファンディングを実施中です。プロジェクトの詳細は下記よりご覧ください。

【Profile】

岡山県フィルムコミッション協議会
妹尾真由子

矢掛町出身。2013年に矢掛町入庁。産業観光課での勤務時代には、ご当地キャラ・やかっぴーとともに町の観光PRを担当。2016年より岡山県観光連盟に出向。2018年より岡山県フィルムコミッション協議会の専任スタッフに

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