あなたのお店「タウン情報おかやま」に掲載しませんか?岡山ラーメン本2024 あなたのお店「タウン情報おかやま」に掲載しませんか?
  1. Home
  2. ライフ
  3. 《連載第28回》『劇場版 ラジエーションハウス』とロケ地巡り

WELCOME TO HALLEWOOD ~ハレウッドへようこそ~

《連載第28回》『劇場版 ラジエーションハウス』とロケ地巡り

岡山映画ロケの仕掛け人・妹尾真由子の WELCOME TO HALLEWOOD

  • 情報掲載日:2023.07.28
  • ※最新の情報とは異なる場合があります。ご了承ください。

降水量1mm未満の日が日本で一番多く、災害も非常に少ないことから、映画やドラマの撮影スポットとして注目されている岡山県。市街地からクルマで30分圏内に、海、山、古い街並みなどがあり、田舎の風景や島、高原など豊富なロケーションがそろっています。

「晴れの国岡山は、日本のハリウッドだね!」

そんな声が高まって、誰が呼んだか「HALLE WOOD(ハレウッド)!」。

「HALLEWOOD」の立役者であり、全国の映像制作会社が頼りにするというすご腕コーディネイターの妹尾真由子さんが、知られざるロケの裏側やさまざまなエピソードを通じて、岡山の魅力を紹介していく連載です。

みなさん、こんにちは。
岡山県フィルムコミッション協議会の妹尾真由子です。
 
学生たちは、これから夏休みシーズンに突入し、旅行に行ったり、バイト三昧だったり、ボランティアなどに参加してみたり…と、思い思いに夏の思い出をつくられるのではないでしょうか?

そんな時間がある時には、ぜひ岡山ロケの作品をたくさん見ていただきたいと思います。

なぜ、このようなことを言うかというと、最近、大学で講義をさせていただく機会があったのです。

そのなかで、「岡山ロケをした映画『〇〇』を見た人は? ドラマを見た人は?」と質問しても、ほとんど手が挙がらず、とてもショックを受けたからです。

それと同時に、作品を見ていない学生たちに話をして「この講義を楽しんでもらえるのか…」と、すごく不安になりながら1時間話を続けました。

おそらく、恥ずかしくて手を挙げられない人もいたとは思いますが、地域で撮られた作品が増えているので、ぜひ一度は見ていただきたいのです。

作品を通じて、地域の魅力を知るきっかけになったり、興味をもつきっかけになるかもしれないチャンスです!

もちろん、作品自体に興味が持てないという人もいるかもしれませんが、そんな時は「誰か知り合いが出ているかも」とか、「〇〇で撮影されたって言ってたから見てみよう」といったきっかけで見るのでもよいかもしれません。

例えば先日、笠岡諸島のひとつ・真鍋島でもロケが行われ、2022年4月に劇場公開された『劇場版 ラジエーションハウス』が地上波で放送されました。

皆さんはご覧になりましたか。

本作は、とある島で未知の感染症が発生し、主人公の天才放射線技師を含む8人の放射線技師のチーム「ラジエーションハウス」が現場へ急行。

72時間が経過すると生存率が急激にさがるという感染症の解明に挑むストーリーの、2019年にテレビドラマ化された『ラジエーションハウス』の劇場版です。

真鍋島は、伊豆大島にある離島・美澄島という設定で登場しました。

美澄島のシーンはすべて真鍋島ということではありませんが、赤い灯台や港周辺、診療所のセットなど、随所に真鍋島ロケのシーンが散りばめられています。

▲ドラマにも映画にも登場した赤い灯台

劇中で真鍋島だとわかりやすいのは、診療所のシーンや島に上陸するシーンなどです。

残念ながら、感染者が体育館に隔離されるシーンは真鍋島ではないのですが…。

多くの島の人たちもエキストラで参加しているので、もしかしたら身近な人たちが出演しているかもしれません。

よく目を凝らして見ていただきたいです。

▲診療所のセットを建設した真鍋保育所

地元やエキストラの方々など、撮影関係者が放送を喜ばれて、SNSなどでも発信されていました。

私もそれが嬉しくて、数日前に配信サービスで見たばかりにもかかわらず、地上波でも見てしまいました。

このように、映画は劇場公開が終わっても、DVDになるだけではなく、地上波での放送やネット配信など、さまざまな媒体で作品に触れることができる機会があります。

そのため、何かのきっかけで再度盛り上がったり、思い出したように聖地巡礼をしてみたりと、影響は持続する傾向にあります。

 
2023年初めに、吉備中央町の鳴滝湖で別作品のロケをしていたとき、『吉備青少年自然の家』のスタッフさんから「いまだに、映画『ういらぶ。』(平野紫耀、桜井日奈子出演)の聖地巡礼でファンの方がロケ地マップを持って訪れてくださることがあるんですよ」とうかがいました。

劇場公開から5年ほど経っているのに、色あせないなぁと嬉しく思います。

▲映画『ういらぶ。』のロケ地・湖岸ファイヤー場

ほかにも「金田一シリーズ」では、いまだに多くの関連イベントが開催されたり、ロケ地やゆかりの地などを巡る企画やツアーなどが組まれるなど、根強いファンの存在を実感しています。

▲「金田一シリーズ」原作者・横溝正史疎開宅も聖地巡礼スポットのひとつ

ぜひ多くの岡山ロケ作品を見ていただき、作品というフィルターを通じて、自分たちの住むまちの風景を見てみてください。

画面やスクリーンを通して見ると、普段何気なく生活していた場所が、あなたにとっての特別な場所になるかもしれません。

岡山県フィルムコミッション協議会の詳細は下記から。

【Profile】

岡山県フィルムコミッション協議会
妹尾真由子

矢掛町出身。2013年に矢掛町入庁。産業観光課での勤務時代には、ご当地キャラ・やかっぴーとともに町の観光PRを担当。2016年より岡山県観光連盟に出向。2018年より岡山県フィルムコミッション協議会の専任スタッフに

<消費税率の変更にともなう表記価格についてのご注意>
※掲載の情報は、掲載開始(取材・原稿作成)時点のものです。状況の変化、情報の変更などの場合がございますので、利用前には必ずご確認ください
※新型コロナウイルス感染拡大防止の対策として、国・県・各市町村から各種要請などがなされる場合がございます。必ず事前にご確認ください
※お出かけの際は、ソーシャルディスタンスの確保やマスクの着用、手洗いや消毒など、新型コロナウイルス感染予防の対策への協力をお願いします

関連記事

SNS