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WELCOME TO HALLEWOOD ~ハレウッドへようこそ~

映画『劇場版 推しが武道館いってくれたら死ぬ』編

岡山映画ロケの仕掛け人・妹尾真由子の WELCOME TO HALLEWOOD

  • 情報掲載日:2023.04.28
  • ※最新の情報とは異なる場合があります。ご了承ください。

降水量1mm未満の日が日本で一番多く、災害も非常に少ないことから、映画やドラマの撮影スポットとして注目されている岡山県。市街地からクルマで30分圏内に、海、山、古い街並みなどがあり、田舎の風景や島、高原など豊富なロケーションがそろっています。

「晴れの国岡山は、日本のハリウッドだね!」

そんな声が高まって、誰が呼んだか「HALLE WOOD(ハレウッド)!」。

「HALLEWOOD」の立役者であり、全国の映像制作会社が頼りにするというすご腕コーディネイターの妹尾真由子さんが、知られざるロケの裏側やさまざまなエピソードを通じて、岡山の魅力を紹介していく連載です。

《連載第25回》映画『劇場版 推しが武道館いってくれたら死ぬ』編

みなさん、こんにちは。岡山県フィルムコミッション協議会の妹尾真由子です。

大変お待たせいたしました―!

見れば誰もが応援したくなる「推し活」エンターテインメント、2022年10月に全国放送されたドラマ「推しが武道館いってくれたら死ぬ」の劇場版の公開(5月12日)がもう間もなくと迫っています。

岡山県岡山市が舞台とあって「この作品とともに岡山の魅力を伝えなくては!!」ということで、ドラマ版の際にはコラムを3回も書かせていただきましたが、今回も『劇場版 推しが武道館いってくれたら死ぬ』の公開に向けて、改めて盛り上げていきたいと思います!

実は昨年の夏、ドラマと同時進行で映画版も撮影が行われました。

この作品は岡山市が舞台ではありますが、全て岡山ロケというわけではありません。が、それにもかかわらず全体的に「岡山の風景」として違和感なくストーリーに入り込むことが出来るのは、作品の随所に岡山の特徴的な風景やモノがちりばめられているからだと思います。

たとえば、岡山市の風景として特徴的なもののひとつとして、「路面電車」があげられるのではないでしょうか。

▲路面電車(おかでん)

過去には、岡山が舞台の映画『8年越しの花嫁 奇跡の実話』でも、路面電車や電停での撮影が行われましたし、映画『先生!、、、好きになってもいいですか。』も、「路面電車がある街」ということからロケ地候補にあげていただき、最終的に岡山ロケが決定したという経緯があります。

そのほか、映画『君と100回目の恋』や『ういらぶ。』『恋は光』など、架空の街の設定であっても、度々風景の一部として切り取られてきました。

なかでも、岡山市街中心部に架かる「京橋」の上を路面電車が走る風景は、多数の作品に登場します。奥にビル群が並び、手前にレトロな雰囲気の町並みが映り込み、どこか懐かしく感じる風景は、多くの監督の興味を引いた風景でもあります。

作品とともに、そんな岡山の風景を楽しんでいただきたいと思います。

そして2つ目の特徴的な風景、また、今後ブームになるかもしれないロケ地として、「水辺のももくん」をご紹介します。

▲水辺のももくん

岡山後楽園の南側にある『旭川桃太郎緑地』内には、桃を天高く掲げた「水辺のももくん」という名の銅像があります。ももくんは、岡山市政100周年を記念して岡山市民のシンボルとして設置された像です。

本作では劇中でえりぴよが、「舞菜が武道館いってくれたら死んでもいい~!!!!」と叫び、ももくんポーズを決めた場所でもあります。

この時は、えりぴよの背景に桃ボートを入れたいとの監督からの希望で、スタッフがひとり、無線機で現場と連携をとりながら指示される位置まで漕いで映像に映り込むという撮影を行いました。

旭川の流れがある中で桃ボートを漕ぐため、定位置をキープするのにも一苦労。暑い時期に汗だくになりながら必死にボート漕ぎをしていたのが印象的でした。

みなさんも、えりぴよになった気分で、岡山城や桃ボートを背景に、ももくんポーズを決めてみてはいかがでしょうか。

ドラマをまだ観ていない方も安心してください。映画の冒頭ではさらっとドラマのおさらいをしてくれるので、映画だけ見に行っても十分楽しめます。もちろん、マンガもアニメもドラマも全部を制覇して、万全の体制で映画館へ行くもよしです。

「果たして、ChamJamは武道館へ行けるのか~!!」といったところも期待しながら、えりぴよの推し活を一緒に見守りましょう。えりぴよの推し活へのエネルギーは、見ている私たちの心も元気づけてくれると思います。

そして、物語と併せて岡山のロケーションの魅力を感じてください。劇場でご覧になった後は、聖地巡礼を楽しんでいただきたいと思います。

岡山県フィルムコミッション協議会の詳細は下記から。

【Profile】

岡山県フィルムコミッション協議会
妹尾真由子

矢掛町出身。2013年に矢掛町入庁。産業観光課での勤務時代には、ご当地キャラ・やかっぴーとともに町の観光PRを担当。2016年より岡山県観光連盟に出向。2018年より岡山県フィルムコミッション協議会の専任スタッフに

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