「よい選手」を生み出し続けるための「3つの費用・制度」とは?
毎年『ファジアーノ岡山』には、このクラブで初めてプロ選手となる選手が、複数名加入しています。
2021シーズンは2名の大卒選手が、初めてプロサッカー選手として契約するクラブとして、『ファジアーノ岡山』を選んでくれました。
実はサッカー界には選手の加入や移籍に伴って、その選手を育てたクラブや学校に対してお金が支払われる制度があることをご存知でしょうか?
「よい選手を育成したことで出身クラブや学校にお金が還元され、また新たな優れた選手が生まれてくる…」そんな好循環がサッカー界には存在します。
選手を育成することで収入が得られる費用・制度は大きく分類すると3つあります。今回はその制度についてご紹介します!
①「トレーニング補償金(アマチュアからプロ)」
これはJリーグクラブに初めてプロサッカー選手として加入する際に、その選手が小学6年生のときに在籍していたチームから、高校、または大学まで所属したチームに支払われるものです。
高校を卒業してすぐに海外クラブと契約する選手もいますが、そういった場合には金額が何倍も違うケースもあります。
②「トレーニング補償金(プロからプロ)」
23歳の選手がその年度の最終公式試合の日までに移籍をする場合、所属したリーグの移籍元クラブでプロサッカー選手として過ごした「21歳までの期間」のトレーニングに対して、補償金が支払われるという制度です。
初めてプロ選手になった場合だけでなく、若くしてプロ選手になった場合はその制度の名前通り、プロ選手からプロ選手としての移籍の場合でもトレーニングに対する補償金が支払われます。
③「連帯貢献金制度」
プロサッカー選手が海外に移籍をした場合、その選手が12歳から23歳までに所属していたクラブに、移籍補償金(俗に言われる移籍金のことです。)の5%が一定の計算方法によって分配される制度です。
どの年代で所属していたかにより分配される率が変わるのですが、もし移籍保証金10億円が支払われるとするとトータルで5000万円が分配されることになります。
例えば小学生時に所属していたスポーツ少年団に対しても、かなりの金額が振り込まれることがあるということになりますね。
岡山から、日本を代表する選手の育成を目指して
このようにサッカー界では、よい選手を育成したら、移籍の交渉に及んだ当該クラブ間だけでなく、過去にさかのぼってその選手の育成に携わったチームにもお金がいきわたるという制度が整っています。
私たちは当然、岡山で活躍してくれる選手を育てていきますが、いずれは海外で活躍したり、日本代表として活躍したりする岡山県出身者を、地域から一人でも多く輩出できるよう、県内のスポーツ環境もしっかり整えていく構えです。
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