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岡山芸術創造劇場 ハレノワ ~カウントダウン♪ 千日前から

深~い! 新劇場「岡山芸術創造劇場」と千日前の誕生物語・特別編/劇作家・演出家 平田オリザ氏 スペシャルインタビュー!

岡山芸術創造劇場~カウントダウン♪千日前から

  • 情報掲載日:2022.11.01
  • ※最新の情報とは異なる場合があります。ご了承ください。

「『ハレノワ』を育てよう」。国内外で演劇の輪を広げる平田オリザ氏/スペシャルインタビュー!

2023年9月のグランドオープンまで約1年のカウントダウンとなった『岡山芸術創造劇場 ハレノワ』。
今回は平田オリザさんのインタビューをお届けします。

平田オリザさんは、劇団『青年団』を主宰する劇作家・演出家。日本初の舞台芸術を本格的に学ぶことができる兵庫県豊岡市の公立大学『芸術文化観光専門職大学』の学長です。

16歳で自転車による世界一周の旅に出かけ、大学時代は韓国に留学。そのグローバルな視点を生かし、国内外で長年、創作や講演などの活動を続けています。

多忙な中、今回は『ハレノワ』のためにインタビューを受けてくださいました。

▲『ハレノワ』主催で行った平田オリザ氏のワークショップの様子。日本語の特質や日本独自の演劇スタイルを、グローバルな視点で深く見つめてきた平田さん。「日本語の分析については、韓国の大学に留学して韓国語を習得する過程で、文法が近い日本語と韓国語を比較してみることができたのが大きいですね」

『ハレノワ』は、表町商店街に活気を取り戻す存在として期待されています。地元を盛り上げて市民に親しまれる劇場になるためのヒントがあれば教えてください。

平田オリザ:まず、「劇場に来ない人にも愛される場所になる」ことですね。学校嫌いな人はたくさんいますけど、「学校はなくていい」っていう人はあまりいない。病院嫌いな人はもっといますけど、「病院はなくていい」っていう人は、よほどの変わり者ですよね(笑)。

それと同じように、劇場に来ない人にもその存在が当たり前で、誇りに思ってもらえるかどうか…というのが、理念として大事かな、と思います。

そのためには、ワークショップなど、いろんな小さなプログラムをたくさん用意するしかないんですね。今は価値観の多様化が進み、何が人々の心に引っかかるかわからないから。そして、そんな多様なプログラムを劇場だけで用意するのは無理なので、NPOなど外部の力をしっかり借りることが大切です。

それとやっぱり、大きな催しをやっていない時でも、なんとなく人がたくさんいるような場所になればいいと思います。最近、だいたい成功している文化施設っていうのは、高校生のたまり場になっていたり、なんとなく居心地のよい、身近な場所になっていますね。

▲平田さんは16歳の時に世界一周の自転車旅行に出かけ、旅行記も出版。「10代の頭も心も柔らかいうちに日替わりでいろんな文化に触れた。その経験が、人間をさまざまな側面から見る習慣が必要な劇作家の仕事に、多少役立っているかも(笑)

『ハレノワ』主催で行ったワークショップの印象はいかがでしたか?

平田オリザ:岡山の皆さんは、とても積極的でしたね。先日の「初めての戯曲講座」(VOL.13参照)のようなワークショップで受講生の年齢が10~80代と幅が広い場合、うまくいかないグループが出てくるんですけど、今回は年配の方も若い方もお互いの意見をよく聞いて、うまく進めてくださったと感じています。

その講座の前に、教員向けの講演も実施し、「非認知能力(生きる力)」の教育の重要性などについてお話しされたとのことですが、演劇の技術を使って生きる力を高めるためのプログラムとは?

平田オリザ:小学校で、低学年の場合ならジェスチャーゲームっぽいものや、国語教育と連動させて教科書の一場面を演じてみるなど、ゲーム性の高いものから始めます。また高学年なら、自分たちで話を考えて短時間でお芝居をつくったりもします。子どもたちは楽しんで取り組んでいます。

プログラムを取り入れる理由や、どのように組み入れるかは自治体によってさまざまです。たとえば、兵庫県豊岡市の場合は、市町村合併で大きくなった市なので、学区によっては一学年が10人以下という小規模な小学校もあり、保育園から小学校6年生まで10年間くらい同じクラスで、少人数で過ごします。

その子たちは、中学生になると急に一学年が50人くらいの規模になるので、コミュニケーション的に不安になりやすい。なので小学校6年生になった時、さきほどのようなプログラムを中学校区の3つの小規模小学校合同で実施します。

さらに中学校1年生の時にも実施して、人への恐怖心を和らげます。岡山県では奈義町も導入しています。

また、香川県の小豆島の場合、非認知能力を育むプログラムを教育に取り入れた当時の町長と教育長が、自身の経験から必要だと判断されたようです。2人は保育園から高校までずっと同級生だったそうで、島ではみんなが顔見知り。

なので大学に入って初めて自分たちのことを知らない人たちと接して、コミュニケーションなどで苦労をしたと言っておられました。これからの島の子どもたちにその苦労はさせられないということで、早くからプログラムを導入されたとのことです。

『ハレノワ』は、劇場が主体で舞台作品をつくることも目指しています。平田さんは、国内外の劇場と連携して多くの作品をつくられましたね。

平田オリザ:日本はヨーロッパなど海外と違って、あまり劇場主体で作品をつくりませんね。でも、これからは日本でも劇場主体の作品づくりが活発になって、世界標準レベルになっていくといいなと思っています。

劇場というのは生き物で、だんだんに育っていくもの。劇場を貸すだけだと劇場側の質が下がったり、借りる側も使い勝手が悪くなったりすることがある。劇場が作品づくりに関われば、その劇場の使いづらい部分なども具体的に分かってくるので、どんどん改善されていきます。これから岡山にできる『ハレノワ』が市民の方々に温かく見守られて、いい劇場に育っていくことを願っています。

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