可燃ごみ以外の不用品は、処分できる日が限られていたり、料金がかかったりで処分に困ったことはありませんか? そんな「困った!」を解決してくれるのが岡山市の『えこ便』です。定休日以外は毎日、小型家電や金属類、古紙、パソコン、携帯電話、古着などの不用品を簡単かつお得に回収してくれます。
利用方法はとっても簡単。クルマなどで不用品を持ち込み、資源ごとに用意された回収ポスト「eポスト」に入れるだけ! しかも、ポイントカード(無料)には資源の種類や重さに応じてポイントが加算され、生活雑貨や便利品、クオカードなどに交換ができるんです。
さらに注目したいのは、全国初の有人回収システムであること。廃棄の際は分別に迷ってしまうことも多いですが、『えこ便』にはスタッフが常駐し、荷卸しから分別までしっかりサポート。さらに正しい処分法も教えてもらえるので、エコの意識も高まりますね。
利用手順はまずポイントカードの作成(無料)から。免許証や健康保険証を持参し、簡単な手続きをします。
手続きを済ませると、ポイントカードと個人用の暗証番号が発行されます。
クルマで不用品を運びいれます。
駐車の後、操作パネルへ。ポイントカードをかざし、暗証番号を入力。
続けて、不用品を「eポスト」へ投入。
投入が終わったら、操作パネルに戻り、「ポイントGetボタン」を押します。
計測器が資源の種類と重量に応じたポイントを算出。累積ポイントを確認して操作終了。クルマに戻って帰宅…と、とってもスマートに不用品処理ができます。
『えこ便』を運営するのは、リサイクル事業のリーディングカンパニー・平林金属株式会社。家電リサイクル法に関して中四国で唯一、家電メーカーからの委託と大臣認定を受け、2013年には小型家電リサイクル法に関しても環境大臣、経済産業大臣から認定事業者として認められた同社が、一般家庭向けに始めたのが『えこ便』です。チラシや軽トラック、空き地で行われている不用品回収の多くは、法律で定められた処理をせずに金属スクラップとして山積みにされたり、不正に海外に売却されたりして、国内外で深刻な環境汚染を引き起こしています。「正しいリサイクルの知識を広めて、社会に根付かせたい」。そのための資源再生ネットワークが『えこ便』なのです。
2015年7月の開業から1年以上が経過した今、利用者数は約1万6000人! 岡山や鳥取に着実に正しいリサイクルを広げています。また、街づくりに「スマートな資源回収システム」をデザインした『えこ便』の取り組みが評価されて、2016年度グッドデザイン賞も受賞。2016年12月8日(木)には南区並木町に、2017年4月(予定)には中区高屋にもオープン予定。並木町局は11月14日~プレオープン中でポイントカードの作成を受け付けています。これからますます正しいリサイクルの輪が広がっていきそうです。