※閉店しました

全国各地の名店で修業を重ね、約8年前から日本料理店『祥雲』を手がける料理人・秋山宜之さん。「より幅広い世代へおいしい食事を届けたい」との思いからラーメン店をプロデュースし、2021年12月に『祥雲軒』をオープンさせた。秋山さんが目指したのは、穏やかな瀬戸内海をほうふつとさせる塩ラーメン。鶏をベースに、上質な「伊吹いりこ」をはじめ厳選した食材と匠の技でだしを引き、希少な海塩「海の精」を返しに使用。そして、すっと体に染みこむような、柔らかな塩味のあるスープにたどり着いた。さらに欠かせないのは、一般的にはうどんに用いられることが多い国産小麦「あやひかり」を100％使用した麺。「うどん文化が根強い瀬戸内ならではの麺を」と京都の製麺所『麺屋 棣鄂』に掛けあい、つるりとしたのど越しの中太麺が完成したそうだ。さらに八方だしに漬けこんで低温調理したチャーシューや潮の香りを運ぶ生のりを盛り付ける。秋山さんの郷土愛と探究心が生み出したこちらの一杯。瀬戸内海の穏やかな景色に思いを馳せながらご賞味あれ。

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