山裾に拓かれた住宅街の、クルマ一台通るのがやっとの小道に面した高台に佇むこちら。店主は、日本のイタリア料理店の草分けとされる東京・麻布の有名店で腕を磨いた三宅さん。「1999年に岡山市で創業し玉野市の海辺に移転したのですが、台風で被災し廃業したんです」。ところが、その後に任された香川県の直島や倉敷市美観地区の店で「この料理を作ったのは三宅さんでは」という声を幾度か耳にし、再開を決意。今年8月、生家近くのこの地で8年ぶりに暖簾を掲げた。「ランチ」1650円は前菜や二種から選べるプリモなど5品を味わえる。この日のプリモは「ペンネの自家製ソーセージとポテトのジェノベーゼ」のほか、クリームリゾットも用意されていた。

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