48♥パンめ 『Boulangerie Trico.』の「朝炊きクリームパン」
朝ごはんに、おやつに、食事に添えて…まいにちのいろんなシーンで登場する「パン」。岡山にもたくさんのパン屋さんがあり、「この店のこのパンが好き!」という自分だけのお気に入りがある人も多いのでは? パンに恋したTJ女性スタッフが、とっておきの「惚れパン」を心ゆくまで語ります!
[ナビゲーター]しょこ
TJスタッフ暦11年目のアラサー女子。パンを買いに行くために遠征し、自分でも家で焼くほどのパン好き。朝ごはんは必ずパンと決めており、なかでも一番好きなのはベーグル! パンシェルジュ1級にめでたく合格し、「マスター」の称号を手に入れる。子どものころの将来の夢は、パン職人の旦那さんと結婚すること。
親近感を感じる店名に思わず反応!
さわやかな風が吹き、木々が芽吹く気持ちいい季節がやってきましたねぇ。この時季になると、やっぱりちょっとうずうずと外に出たくなってきますよね。
アクティブな気分、といっても私はもっぱら「パン活」にいそしんでおります。新規オープン店や話題店のチェックはもちろんのこと、久しぶりに行くお店に新商品が並んでいたりするのをチェックするのもお楽しみ。
さぁ、本日も新たなパンとの出合いを求めてレッツゴーです!
でもって、今回来てみたのがこちら。岡山市と倉敷市をつなぐ幹線道路から少し路地裏に入ったところにある、『Boulangerie Trico.』さんです。
「トリコ」という店名は、「お店のパンを食べたお客さんをとりこにしたい!」という野望を秘めた名前だそうなんです。この連載のタイトルも「パンのとりこ」ということで、勝手にシンパシーを感じてしまいます。パンの魅力に魅せられちゃった私としては、ここはレポートしておかないとまずいでしょう!
では、ぱきっと鮮やかなオレンジ色がポップな印象の店内へ、いざ出陣です。
つやつや甘い、クリームパンの誘惑
というわけで、「パンのとりこ」的おすすめパンであり、こちらの看板商品でもあるこちら「朝炊きクリームパン」172円をご紹介。
ぱつんとつやつやなビジュアルだけで、脊髄反射でよだれが出ちゃいそうです…。アーモンドスライスがちょこんと飾られたふわふわ生地の中には、濃いめなオレンジ色のぽてっとしたカスタードクリームがたーっぷりと。
「卵なのにオレンジ色?」とびっくりしますよね、私も最初食べたときは驚きました。オレンジ色のわけは、赤みが強い地元産の特別な卵を使用しているからなんです。
この卵は地元産の滋養卵で、濃厚さと味わい深さ、さらには栄養価の高さとどれをとっても一級品!
それをぜいたくに使用した自家製カスタードクリームは、自然なやさしい甘さのなかにミルクと卵のコクがしっかりあって激うま。「一番おいしい状態で味わって欲しい」との想いから毎日朝炊きしているという徹底ぶりで、ネーミングの由来もここから来ています。
そんじょそこらのクリームパンとは一線を画す逸品なので、ちょっとした差し入れにもきっと高評価をいただけるはずですよ。
秀逸なビジュアルと味わいにきゅん♪
『Boulangerie Trico.』さんで絶対食べたほうがいいと思うのが、スウィーツ系の甘パンたち。なぜかというと、こちらの職人さんは、実は元パティシエなんです。
だから先ほどのカスタードクリームもお手のものだったんですね、納得です。パン職人とパティシエのハイブリッド店主が作るなら、まずはフルーツたっぷりのデニッシュのようなパンをご紹介したいと思います。
時季によって果物が替わりますが、私的には一年じゅう並ぶアーモンドクリーム入りの「洋ナシ」、カスタードクリーム×桃ジャムの「キウイ」各216円がイチオシ。
サクサクのデニッシュ生地にクリーム、キラキラ輝くみずみずしいフルーツがたわわに実り、超そそる~! いろんなフレーバーを食べてみたくなりますし、毎月のように通ってしまいそうですよね。
お次に、こちらも私が愛してやまない組み合わせの「はちみつカマンベール」183円。ハチミツとチーズって、前世から結ばれていたんじゃないかってくらいのベストカップルですよね~。
ふわふわ系のほんのり甘いパン生地に、独特のやさしい甘さが魅力のハチミツがたっぷり、カマンベールチーズと一緒にイン。チーズの塩気がハチミツの甘みを引き立ててくれ、口の中で渾然一体となるとうっとり…。おやつに、ご褒美的にいただくのにぴったりです。
また、甘パンのイメージが強いお店ではありますが、実はお惣菜ものやサンドイッチ、しっかりお腹を満たしてくれるパンもうまいのです!
私が好きな「甘辛ドッグ」248円は、男性をはじめ腹ペコさんにはぜひ食べてみてほしいひと品。酢豚ならぬ酢鶏? カリッと揚がった唐揚げにピリ辛タルタルのトッピングが効いて、迫力&食べごたえ満点です。ふわっとコッペパン生地に、甘酢とタルタル、鶏の脂のうまみが染みれば、昇天間違いなしですよ。
それから新商品の「たまごとハムカツのサンド」248円も卵好きには気になる存在。断面の鮮やかなイエロー、今にもこぼれ落ちそうな目玉が「食べて~」と私を落としにかかります。がつんと気分のときにぴったしのボリューム感もよきですね。
笑顔はじけるハッピーなパンづくりを
白×オレンジを基調とした店内には、思わず笑顔がこぼれてしまうほどおいしそうなパンがずらりと並びます。
オーナーシェフの本田さんは、ケーキ屋やパン屋で修業をしたあと2016年に、夢見た自分のお店をオープンしました。以来、パン職人とパティシエの両方の経験を生かしたパンづくりを武器に、岡山パン界で快進撃を続けています。
「食べることが好き(笑)」と話すとおり、「自分が食べたいと思うパン」を主に、さらにお客さんの要望はできる限り取り入れていくスタイル。
たとえば、「ツイストドーナツ」なんかは実際にファンの意見から生み出されたものなんだそうですよ。
岡山県産のものを中心に、使う素材を選び抜くのは、ひとえに「小さな子どもにも安心して食べさせられる」ことを重視しているから。そのひとつの表れが、ポップに付けられているアレルギー表示なんです。
本田さんは「安心・安全な食材でまじめにパンを作る」、それだけだといいます。小麦粉はもちろん卵、フルーツにいたるまで厳選し、素材の組み合わせ、生地づくり、焼き上がりまで、どの工程にも、いっさいの妥協や手抜きはありません。
彼が大切にしているのは「当たり前のことを当たり前にやる」ということ。まじめで職人気質なパン屋さん、本当に素敵です!!
そうやって生み出すパンたちは、毎日約70~80種が店頭に並びます。パンだけじゃなく、マカロンやクッキー、マドレーヌといったお菓子類も多彩。パティスリー顔負けのラインナップと味を誇っております。
土日にはパンの種類が増えたり限定商品が登場することもあり、それをお目当てに足しげく通うリピーターもたくさん。
作り手の愛情が詰まったパン、ひと口食べれば心もお腹もいっぱいになっちゃいますよ♪ 店名の「とりこ」のとおり、思わずとりこになるような魅力にあふれるお店でした。
私も、この連載でもっと岡山ベーカリーのよさを紹介して、とりこになってくれる読者さんが増えたらうれしいですね!
Boulangerie Trico.の店舗データ
Information
Boulangerie Trico.
- 住所
- 岡山市北区白石西新町9-103 クリエイト21 105号 [MAP]
- 電話番号
- 086-239-9039
- 営業時間
- 9:00~19:00 ※売切れ次第終了
- 休み
- 月曜
- 駐車場
- 3台
- 住所
- 岡山市北区白石西新町9-103 クリエイト21 105号 [MAP]
- 電話番号
- 086-239-9039
- 営業時間
- 9:00~19:00 ※売切れ次第終了
- 休み
- 月曜
- 駐車場
- 3台