朝ごはんに、おやつに、食事に添えて…まいにちのいろんなシーンで登場する「パン」。岡山にもたくさんのパン屋さんがあり、「この店のこのパンが好き!」という自分だけのお気に入りがある人も多いのでは? パンに恋したTJ女性スタッフが、とっておきの「惚れパン」を心ゆくまで語ります!
[ナビゲーター]しょこ
TJスタッフ暦10年目のアラサー女子。パンを買いに行くために遠征し、自分でも家で焼くほどのパン好き。朝ごはんは必ずパンと決めており、なかでも一番好きなのはベーグル!
先日みごと「パンシェルジュ3級」を取得し、現在は2級受験に向けて勉強中。子どものころの将来の夢は、パン職人の旦那さんと結婚すること。
27♥パンめ 『メカラウロコパンヤ』の「メカラパン」
よい気候になってきて、そろそろちょっと遠出をしたくなりますよね~。そこで5月は、岡山県東部地域にまで足を延ばしてみましょう! 東部には瀬戸内市・備前市・赤磐市・和気町などがあり、山海の自然に恵まれた風光明媚なエリアです。岡山や倉敷市内に比べるとパン屋さんの数は少ないものの、1軒1軒のレベルが高く魅力あるお店ばかりなんですよ~。岡山市からブルーラインを通れば車で40~50分ほどなので、気軽に「ちょこっとドライブ♪」にはぴったりですね。もちろん、私のお目当てはおいしいあの店のパン!
で、訪れたのは備前市吉永町。東部エリアのなかでも南側に位置し、四方を山で囲まれ、「八塔寺ふるさと村」や「ダム公園」、「田倉牛神神社」といった立ち寄りスポットが点在しています。今回ご紹介する『メカラウロコパンヤ』は、2018年9月にオープンしたばかりの新しいパン屋さん。JR吉永駅からほど近い線路沿いに店を構えています。シンプルな外観…と思いきや、いろんなところにちらりとひそむオリジナルキャラクターが! 彼の(?)名は「メカラ」くんというそうで、とぼけた表情が魅力的な食パンモチーフのゆる~いキャラクター。ほどよく力の抜けた愛らしいその姿はいくつかのパンにも焼印として登場し、私たちをほっこりスマイルにしてくれます。食べちゃうのがためらわれるかわいさですね♪
そのうちのひとつがこの「メカラパン」86円。いまどき本格派ベーカリーでこの価格はなかなかないですよね。こちらオリジナルの看板商品で、チェダーチーズ・ゴーダチーズ・カマンベールチーズと3種のチーズのクリームが入ったふんわり系の丸パンです。
クリームはほんのりチーズの塩気が効いた甘くないもので、パンの自然な甘さと相性はばっちり♪ あっさりして後を引くので、気づくと何個でもぺろりといけちゃいそうですね。一つひとつ焼印を押すごとに愛おしい気持ちで作ってるんだろうな、なんて想像がふくらみ…。ますますほっこり幸せな気持ちになれます。たくさん並べるとメカラくんがいっぱいでかわいい!
お財布にやさしいお値段は、特に食パン類で実感できます。アールグレイの香りがふわりとする「紅茶の食パン」が172円、黒ゴマを練り込んだ「黒ゴマ食パン」は162円。オーソドックスな「毎日食パン」でも194円、と本格派のパン屋さんとしては信じられないプライス。ほか、大半のパンが100円台なのです! そのわけは、「毎日来てほしいから」だそう。「これだけ買ったのに?」なんて、お会計のときにびっくりするはず。もちろん! この価格なら毎日でも、いやいや1日2回でも(笑)いいかもです。
おすすめしたいのは、「ザ・シナモンロール」ってイメージのビジュアル「シナモンロール」172円。濃いめの焼色、シナモンのいい香り、たっぷりのアイシング、と魅力たっぷりで、コーヒーに合わせておやつに食べたいひと品です。
もちろん、調理パンもひととおりありますよ~。お花みたいな形がプリティな「ウインナーチーズ」172円やハムとクラッシュエッグというド鉄板の組み合わせを巻き込んだ「ハムタマゴ」162円など。どれも、シンプルな具がほんのり甘みのあるパン生地と口のなかで自然に溶け合う感じで、しみじみおいしいんです。全体的に、子どもや年配の方も好きそうな柔らかパンが多くラインナップされています。50種類ほどのパンのうち常時35種類くらいが並び、オープン直後が一番多いとのことなので目がけて突撃しましょうね!
白基調のすっきりした店内ではイートインもでき、ドリンクの販売もされています。パン屋さんではめずらしく座敷席も備え、子ども用食器やカトラリーの貸出しもあったりと、お店の心配りが随所にこぼれています。窓からは行き交う電車を眺められるので、自然豊かな田舎の景色とともにおいしいパンに舌鼓のひとときを過ごしましょう。トースターもあり、焼き直してあつあつを楽しめるのもいいですね。
イケメン店主・和泉さんは、その独特の感性でユニークなパンやイベントを日々考案し続けています。たとえばひなまつりには、グッズや商品券が当たる「色合わせゲーム」、バレンタインには「チョコすくい」、節分の「鬼退治ゲーム」などなど…。ほかにもクリスマスにはカードを付けたりオリジナルパンセットを作ったり。抜群のフットワークと企画力、お客さんをあの手この手で楽しませようという意欲がすばらしいんです。
新しいパンのアイデアは、「実はパン屋以外のところから降りてくるほうが面白い」と語る和泉さん。ときには食べに行ったご飯屋さんから、ときには生活のなかから。つねにアンテナを張り、感性を研ぎ澄ませている彼だからこそのお言葉ですね。それから、SNSでの軽妙な語り口も「面白い」と話題になっているんですよ~。これからのイベントは随時SNSでアップされるので、気になった方はぜひフォローしてみてくださいね。
「遠くてなかなか行けない」と泣きそうなあなたもご安心を! ときどきいろんなところで出張販売もしているんです。詳しいスケジュールも情報をこまめにチェックしましょう♪
Information
メカラウロコパンヤ
- 住所
- 備前市吉永町吉永中357-4 [MAP]
- 電話番号
- 0869-78-9009
- 営業時間
- 8:00~18:30 ※売切れ次第終了
- 休み
- 第1月曜、火曜
- 席数
- 15席
- 駐車場
- 2台