43♥パンめ 『logique』の「チョコフランボワーズ」
朝ごはんに、おやつに、食事に添えて…まいにちのいろんなシーンで登場する「パン」。岡山にもたくさんのパン屋さんがあり、「この店のこのパンが好き!」という自分だけのお気に入りがある人も多いのでは? パンに恋したTJ女性スタッフが、とっておきの「惚れパン」を心ゆくまで語ります!
[ナビゲーター]しょこ
TJスタッフ暦11年目のアラサー女子。パンを買いに行くために遠征し、自分でも家で焼くほどのパン好き。朝ごはんは必ずパンと決めており、なかでも一番好きなのはベーグル! パンシェルジュ1級にめでたく合格し、「マスター」の称号を手に入れる。子どものころの将来の夢は、パン職人の旦那さんと結婚すること。
パン激戦区・総社の人気店へ
以前にこの連載でも紹介した、岡山県が誇る「パンの聖地・総社」。市内には昔ながらの地元民御用達パン屋さんから、首都圏で修行した職人が開いたこだわりベーカリーまで多彩に出店しています。
各店の間が徒歩で行けたりもするような過密地帯。パンマニア的にはハシゴできて超うれしいですし、お店同士の切磋琢磨も激しくなってさらにクオリティの高いパンが生まれそうで楽しみ!
ここでは、競争してつぶし合うのではなく、成長している感じが素敵ですよね。「パンを愛する人に悪い人はいない」のです。
今回紹介したいベーカリーは、パン激戦区の総社でも指折りの人気店。過去のメディア情報によると、あえて激戦区に出店したという…。「実力に自信あり」の証拠ですね。
それがこちらの『logique』さん。四角く黒いスタイリッシュな建物、少しくすんだ水色のドアがシャレオツな雰囲気。自然豊かでのどかな地域のなかでは異彩を放っています。
店舗の横にはウッドデッキがあり、テーブルも用意されているので、気候のいい時季ならここで食べるのもいいですね。専門スタッフが淹れるコーヒーや紅茶のテイクアウトもあるそうなのでぴったりです!
2月といえばやっぱりチョコもの!
2月といえばなんといってもバレンタインですよね~。パンマニアであるとともに、熱烈なチョコマニアでもある私としては幸せな時季です。
毎年このシーズンになるとデパート、スーパー、コンビニとどこでもかしこでも気になるチョコを見つけると大量に買い込む私・・・。気がつくと数万円買っていることもあるほど。
そんな私が愛してやまないのがこの「チョコフランボワーズ」253円なんです。チョコレートとベリー系が合うのはセオリーですが、なかでもフランボワーズは軽い酸味が好相性!
ココア風味の四角いブリオッシュに、フランボワーズの果肉で酸味がプラスされた濃厚チョコクリームもめちゃめちゃ美味なんです。この魅力に堕ちたいチョコ好きさんにはぜひマストで食べてほしい!
ビジュアルも優秀なパンがいっぱい
『logique』さんといえば有名なのが中央の「クリームパン」187円じゃないでしょうか? ころんとしたキューブ型が可愛らしく、小さいけどインパクトは抜群です。
もちろんお味も抜群! 中のカスタードクリームは、砂糖の甘さではなく「卵!」という感じのコクと甘み。光り輝く黄金色(こがねいろ)が縁起よさそうで、食べるとなんだかハッピーな気分になりそう。
そして、チョコ系でもいっこおすすめなのが「ミニチョコカスクート」137円。ライ麦を混ぜた粉で作るバリッとした食感のカスクートにはさまるは、ナッツ入りの大きなチョコレートのかたまり。
先ほどの「チョコフランボワーズ」と比べると、味わいそのものはシンプルながらもかみしめたくなるおいしさ。これはクセになる!
ちなみに、「ミニ」ということは当然「スタンダード」サイズもあるわけで…。やめられない止まらない、になっちゃったあなたはこちらも食べちゃってくださいね♪
目に留まったのは「ベシャメルソースのクロックムッシュ」385円。ハム入りのホワイトソースのまろやかなうまみがクラムの気泡の一つひとつにしっかり染みて食欲をそそる! お腹空いたらがっつきたい! これはマストでチョイスですね。
こちらも気になる「大山ベーコンの和風エピ」275円。「エピ」とはフランスパンの種類のひとつで、麦の穂をかたどって切れ込みを入れたもののこと。和風らしく、おしょう油の香りがふと立ちのぼるパンです。
「大山ベーコン」とは、岡山出身の方なら一度は研修や遠足で登ったことがあるであろう鳥取の「大山」で育てられた豚で作るベーコン。しっかりしたかみごたえのエピにぴったりなんだそうですよ。
ラストに、遊び心がふんだんに発揮された「プレッツェル」を2種類。音符のカタチがキュートなプレーンは253円で、香ばしい食感と香りがそそる逸品です。食べちゃうのがもったいなくなるくらいだけど…。つやっとパリッと、おつまみにもよさそうですね。
ハートのほうは、チョコとアーモンド味で264円。ちらりとのぞく中身に危険な誘惑を感じざるをえません。プレーンはビールなど炭酸系のアルコールで、こちらはぜひともウイスキーや焼酎と合わせてみていただきたい!
全体的に、味や組み合わせ、ビジュアルも個性的、特徴的なものが多い印象です。職人ならではのアイデアやひと工夫が盛り込まれていますね。
ハイセンスさと実力を兼ね備える
おしゃれでハイセンスな外観を裏切らない、まるで雑貨屋さんのようなアンティークな内装がかわいい店内。よく見ると古いミシンやオーディオがテーブル代わりに使われていて、遊び心満点のインテリアにきゅんとします。
そのエッセンスを象徴するように、パンづくりにも自由な発想と遊び心がミックスされています。激戦区・東京や本場・神戸で経験を積んだブーランジェとパティシエのおふたりが「極上のおいしさ」を求めて日々試行錯誤を重ねているんです。
素材や製法を吟味するのは当然のことで、ひと手間もふた手間も工夫をして、食べてハッピーな気持ちを届けられるようなパンを生み出してくれています。
そのおかげで、私たちは感動さえ覚えるほどの絶品に出合うことができるんですよね。
また、今回はあえて別のパンを登場させましたが、こちらでもっとも力を入れているのが実は「バゲット」なんです。
じっくり熟成させた天然酵母のバゲットは2種類、ベーシックな「バゲット」312円と「バゲット エポートル」348円があり、安全にもこだわっているためイーストフード・改良剤は不使用だそう。
フランス産と国産の小麦をそれぞれ7種類ブレンドし、バリッと香ばしいクラストともっちりとした食感のクラムをもつ「バゲット」。
スペルト小麦の効果で芳醇な風味が存分に楽しめる「エポートル」。
好みや食べ方に合わせて買い分けるのがおすすめです。
バゲットに並々ならぬ想いを燃やすシェフ。甘みと酸味のバランスが絶妙で、小麦本来の香りと風味がしっかり感じられるバゲットたちは、一度食べたら忘れられないと大好評! 「記憶に残るバゲット」との呼び声高い名品なんです。
また、真庭市・湯原温泉街にある『picnic or market?』は、『logique』さんが手がけたパンカフェ。1階には約30種のパンに加え焼菓子も提供しています。パンやドリンクを購入したらぜひ2階へ行ってみましょう。
こちらはただのカフェではありません! なんと足湯に浸かりながらおいしいパンが味わえる新感覚のカフェなんです。湯船によって水温が異なる足湯に浸かれば、雄大な川や森の景色とともに、癒やされちゃうこと間違いなし!
この記事を見て『logique』ファンになっちゃった方はどちらも要チェックですよ♪
『logique』の店舗データ
Information
logique
- 住所
- 総社市井手1041-4 [MAP]
- 電話番号
- 0866-31-7661
- 営業時間
- 8:00~19:00 ※売切れ次第終了
- 休み
- 水曜(祝日の場合は翌日)
- 席数
- 4席
- 駐車場
- 3台