50♥パンめ 『焼きたてパン広場 Liaison』の「ミルクフランス」
朝ごはんに、おやつに、食事に添えて…まいにちのいろんなシーンで登場する「パン」。岡山にもたくさんのパン屋さんがあり、「この店のこのパンが好き!」という自分だけのお気に入りがある人も多いのでは? パンに恋したTJ女性スタッフが、とっておきの「惚れパン」を心ゆくまで語ります!
[ナビゲーター]しょこ
TJスタッフ暦11年目のアラサー女子。パンを買いに行くために遠征し、自分でも家で焼くほどのパン好き。朝ごはんは必ずパンと決めており、なかでも一番好きなのはベーグル! パンシェルジュ1級にめでたく合格し、「マスター」の称号を手に入れる。子どものころの将来の夢は、パン職人の旦那さんと結婚すること。
おそらく岡山でもっとも有名なあの店が登場!
連載を始めてからはや2年と少し…。記念すべき第50回目にしてあの店の出番がやってまいりました! 岡山のベーカリー、といえば真っ先にその名前が挙がるであろう超・超・超有名店。とうとう登場です。
今年で開業35周年を迎え、ますますファンを増やし続けるそのパワーの秘密を探ってみたいと思います。
突然ですが、みなさんは朝目が覚めて「パンが食べたい」って思うこと、ありませんか? 私は毎日なんですが(私だけ?)、なんなら明け方、起きる前からすでに夢でパンのことを考えていたりします。
そんなとき、どこのお店に行くか…。個人的には、朝早めから開いていること、駐車場があること。そしてなにより、パンの種類が多いことが大事!
朝は、お腹のコンディションと衝動で食べるパンを選びたいので、選択肢の多さは必須項目なんです。そこで重宝するのが、今回ご紹介する『焼きたてパン広場 Liaison』のようなお店。先に挙げた条件をすべて満たしてくれる、超・優秀店でもあるんです!
西バイパスから一本中に入るので、まわりの道はちょっと細め。目立つ場所ではないんですが、隠れたところにこそお宝があるものなんですよね! 駐車場は広いけれど、休日にはいつも車がいっぱいで並ぶこともあるほど。でも、ガードマンの方がきちんと案内してくださるので安心ですよ。
こちらは朝7時から開いてるのが最高なんですよね~。私は出勤前に寄ることが多いので助かります。フランスパン系や食パン系は焼き上がり時間が遅いお店も多いんですけど、ここは朝イチから焼きたてバゲットが並んでいるのもよいのです。
さぁ、キュートなクロワッサンのドアノブ(これ、うちにも欲しい…。)を押して、いざお店の中にゴー!
裏メニュー的存在の逸品「ミルクフランス」
『Liaison』さんでの私のマストバイアイテム、それがこの「ミルクフランス」140円。お店自慢のシンプルなフランスパンにミルククリームがたっぷり、生地にじゅっと染みてます。
甘い味わいがやさしくて、かじると一気に幸せ気分に包まれちゃう。
今年から、このフランスパンには岡山県産の「もんげー粉」を使っているんだそう。「もんげー粉」とは、岡山県産小麦「せときらら」を100%使用したパン用の強力小麦粉のこと。
リーンな配合のバゲットでも感じられる深みのある風味とうまみは、 晴れの国・おかやまならでは。日照時間が長く雨量の少ない気候で育ったからこその持ち味なのです。
そのよさを存分に出すためなのか、あえてベーシックな味に徹している印象を受けます。料理に合わせるにも、クリームやスプレッドをぬるのにもぴったりに仕上がっています。
で、実は今回の「ミルクフランス」は、売り場にポップこそあれどそのものは置いていないのです。
スタッフさんに声をかけて、そのつどフランスパンにミルククリームをはさんでもらうという、ちょっと裏メニュー的なひと品。
でも確実においしいので、恥ずかしがらずにお願いしてゲットしてくださいね☆
私が「のせ放題」したのはこんなラインナップ♪
『Liaison』の魅力のひとつといえば、毎月のように工夫を凝らしたフェアをしていること。先日は35周年を記念して、周年祭として「専用トレーにパンをのせ放題」という、楽しくてお得なイベントをされていました。
もちろん私もよろこび勇んで参加(笑)! せっかくだから、そのとき購入したパンたちをご紹介しちゃいましょうかね。
まずは、こちらもフランスパンを使った名物「パリパリふくや明太子フランス」281円。昔からよく買うロングセラーで、パリパリの香ばしいバゲット生地に鮮やかな朱色の明太子がこんもり。
ソースというよりも、明太子そのものって感じの固めのテクスチャーがポイントです。
時間が経っても、ベちゃっとすることもくさみが出ることもなくて、いつまでもおいしいままなのが不思議。ぱりっとしたクラストの食感とクラムのやわさとのバランスもとっても好みです♪
フランス生地ならこっちも! の「メープルフレンチ」140円。たーーーーーーっぷりと染み込ませたメープル液のおかげで、しっかり甘く、しっかりしっとり、しっかりじんわりとおいしさが感じられます。
脳天にガツンとくるうまさのカウンターパンチ、食らったらもうKO間違いありません。
お次に、濃いめの焼き色がそそる「デニッシュロール」はおっきめサイズで248円とお財布にやさしい価格。私はスライスしてトーストするんですが、そうすると外はパリサク、中はふんわりもっちりになっていい感じ。
芳醇なバターの香りが心地よくて、思わずうっとり夢見心地に…。追いバターしても、追いジャムしても、もちろんこのままでもよしなんです。
見るからにボリューム感のあるビジュアルの「くるみおさつ」216円も◎。セオリーに漏れず、女子な私はサツマイモが大好き!
ダイス状のおイモの甘み、まわりをくるむパンにこれでもかと練り込まれたクルミの香ばしい味、いつまでももぐもぐ食べていたくなる逸品ですよぅ。
スウィート系が続いたので、ラストのご紹介は「焼そばコッペ」162円を。昔懐かしい屋台のソース焼そば風で、シンプルふわふわのコッペパンと相性ばっちりー♪
上にちょこんとのった紅ショウガもかわゆし、学生時代のノスタルジーにひたりつつ、パック牛乳といただきましょう。紅ショウガが苦手な方には、マイルドなマヨネーズタイプもあるそうですよ。
もちろんこれらを山積みに、合計20個ほど購入いたしました。え?「買いすぎ」って? なんのなんの、冷凍庫で保存してしばらく楽しむつもりでしたが、気がつけばあっという間になくなっちゃいました…。いったいどこに消えたのか? あ、私のお腹の中か(笑)!
これだけ有名になっても、その姿勢は真摯そのもの
中央にそびえる木がインパクト大、まさにテーマパークライクな雰囲気の店内。先ほど登場したフランスパンなどを手がける「ヨーロッパ工房」、あんパンやカレーパンを作る「ジャパン工房」、パンの中に入れるクリームや具をくり出す「フィリング工房」…。
全部で7つの工房がフル稼働で一日じゅうパンを焼いているため、「焼きたて、揚げたて、造りたて」が、毎日約80種類ほどもそろうんです。
終日、活気が消えることがないのがすごいですよね~。
これだけの規模ながら、味や素材へのこだわりもきちんと行き届いています。安全・安心をつらぬくため、国産小麦100%を使用。イーストフード、乳化剤、製パン改良剤などの化学合成添加物はいっさい使いません。
そのため、劣化・老化は早いと思いますが、パンの種類に合わせた機械やオーブンを導入したり、レシピや製法を改良し続けたり…。
また、正確な管理と独自の製造マニュアルによる生地づくりで、生地のコンディションを安定させる工夫も行っています。たゆまぬ試行錯誤と努力を重ねるまじめさも、『Liaison』さんの大きな魅力なんです。おごることなく、真摯に。たくさんの人に支持されてるのがわかりますよねぇ。
いつでもなじみの味がある安心感、飽きさせないエンターテインメント性の高さ、もう魅力しかない一軒。これからもいちファンとして、足しげく通わせていただきますね~!!
『焼きたてパン広場 Liaison』の店舗データ
Information
焼きたてパン広場 Liaison
- 住所
- 岡山市北区田中112-103 [MAP]
- 電話番号
- 086-243-0722
- 営業時間
- 7:00~17:00
- 休み
- 木曜
- 駐車場
- 34台
- ※国富店の定休日は月・木曜
※現在、コロナウイルス感染防止のため当面の間イートインを閉鎖しています