70♥パンめ 『Blue Daisy』の「抹茶クリームメロンパン」
朝ごはんに、おやつに、食事に添えて…まいにちのいろんなシーンで登場する「パン」。岡山にもたくさんのパン屋さんがあり、「この店のこのパンが好き!」という自分だけのお気に入りがある人も多いのでは? パンに恋したTJ女性スタッフが、とっておきの「惚れパン」を心ゆくまで語ります!
[ナビゲーター]しょこ
TJスタッフ暦13年目のアラサー女子。パンを買いに行くために遠征し、自分でも家で焼くほどのパン好き。朝ごはんは必ずパンと決めており、なかでも一番好きなのはベーグル! パンシェルジュ1級にめでたく合格し、「マスター」の称号を手に入れる。子どものころの将来の夢は、パン職人の旦那さんと結婚すること。
瀬戸内の風に吹かれ、めぐり合うは地元のパン屋さん
風光明媚な環境に恵まれた岡山県のなかでも、ひときわ気持ちがよい瀬戸内海周辺エリア。食材も良質なものが多いためか、おのずとレベルの高い飲食店が集まっているような気がします。
そうなれば当然、パン屋さんも例外ではありません。過去に紹介した瀬戸内市のお店も、どこも素敵なパンがたくさんありました。
今回は邑久町のメインストリートから1本裏に入ったところ、ひっそりと存在感を放つ一軒をご紹介いたします。
大通りからは裏道にあるためか、穴場な雰囲気を漂わせている隠れ家ベーカリー。
ウッディな外観、ぱきっとしたブルーのカラーリングが印象的な『Blue Daisy』さんです。
「毎日の食卓に咲く、小さな花のようなお店になりたい」という願いを込めてつけられたという店名が愛らしいですね。願いどおり、地域に愛され日々通う人の多い人気店になっています。
そのパンづくりは素材選びから商品開発、販売・接客にいたるまで真摯そのもの。ていねいにていねいに作られているため、食べ続けても飽きがこない味わいが最大の特長です。
さわやかグリーンのメロンパンにくぎづけ
たくさんのパンのなかでも、特にメロンパンの種類が豊富なこちらのお店。ほかではちょっと見られない変わったフレーバーがそろい、季節によっても新しいものがお目見えするそうなんです。
スタンダードは「メロンパン」や「チョコチップメロンパン」ですが、変化球ではレモンクリームのメロンパンなんかも気になります。
そのなかで今回は、今の時季にぴったりの抹茶を使った「抹茶クリームメロンパン」204円をご紹介します。映えるビビッドなグリーンのメロン皮、フリルみたいにデコレーションされたクリームももちろん緑色!
ただ、実は表に見えているのは抹茶クリームだけ。この下にはきなこクリーム&カスタードが隠れているんです。
おかげで風味も味わいも増幅され、3倍以上の複雑なおいしさをかもし出しています。さわやかな風が吹き始める5月、大好きなメロンパンで季節を感じられるなんてしゃれてますよね~。
ちなみに、新作のメロンパンは月イチくらいの間隔でリリースされるそう。こりゃあしょっちゅう通ってコンプリートしなくては。
素材選びと季節感がこの店の真骨頂
まずはこちらの看板商品、見た目は地味ながらも根強いファンが多いという「五穀の恵」432円をチョイス。
練り込まれているのは小麦にオーツ麦、ゴマ、クルミ、レーズン、クランベリー、パンプキンシードに加え、ヒマワリの種やアマニをはじめとするシリアルたち。約10種類とその数もさることながら、量もおどろくほどにたっぷり。
ゴマやクルミの芳ばしさに、レーズンやクランベリーといったドライフルーツ類の甘さがほどよくプラスされているのがおいしさの秘密です。焼きたてもいいけれど、時間をおくと具材がしっとりなじんでこれもまた美味なり。
この価格でこのビッグサイズというのも人気の理由かな?
また、素材に並々ならぬこだわりを見せる『Blue Daisy』さんが、もっとも好んで多用しているのが「ネッカリッチ卵」。この卵については詳しく後述しますが、大変濃厚でコクが強いのが持ち味です。
そんなネッカリッチ卵で作るカスタードクリームたっぷりの「ネッカリッチ卵のクリームパン」145円は、ぜひともみんなに食べていただきたい!
ねっとりと濃い黄身の味が余すことなく生かされたクリームは、ぽってりと重いテクスチャ―。受け止めるパン生地が軽めかつあっさりふんわりなので、ちょうどよいバランスでクリームを引き立てます。おやつどきに選ぶならイチオシのひと品です。
それだけおいしい「ネッカリッチ卵」なら、甘いパンだけじゃなく食事系でも味わってみたいですよね?
そこで今度は「ネッカリッチ玉子のハムタママヨネーズ」151円をいただいてみましょう。
クリーム以上に、卵の味わいの濃さが実感できちゃいます。食感が残るくらい粗めにカットされたゆで卵、比較的淡白なロースハムのうまみ、そこにまろみを加えるマヨネーズ、三者ともが主役になりうる存在。
シリアル入りのもっちりしたパン生地がうまく間を取り持ってくれるので、口に入れたときにもケンカしないでちゃんと仲よくなっているのです。
朝ご飯にもランチ用にも気軽なおやつにもいい万能選手♪
次に、大きめサイズでカラフルなデニッシュもチェックしておきたい存在。そのときどきに旬を迎える果物を取り入れて季節感を演出し、豪華さも抜群です。
この日並んでいたのは名前どおりイチゴまみれな「いちごづくし」270円、カスタード&アーモンドのダブルフィリング「洋梨とアーモンド」182円、クリームチーズが絶妙に効いた「ブルーベリー」193円と見目麗しい顔ぶれのデニッシュたち。
今ならではのおすすめをお店の方に聞いてみたところ、力強く「『さくらレアチーズデニッシュ』です!」と答えてくれました。カスタードとレアチーズクリームがサクサクデニッシュとひとつになって、口の中でとけ合うさまに感動すら覚えますね。
私の大好きなダークチェリー入りで、桜のカタチのクッキーがトッピングされているのもかわいい!
残念ながら5月には新たな商品に替わるそうですが、それもお楽しみ。一期一会の出合いに興じるデニッシュタイムをぜひ!
最後に、パンではないんですが大好きな「アイスボックスクッキー」540円も紹介しておきたい。
厚切りで食べごたえもあるし、なにより四つ葉バターの美味さがきわだっているんです。サクッとひと口かじると、サクサクサクサクサクサクと手も口も止まらない!
危険極まりない悪魔的なおいしさだと思いながらも、手みやげのいるときには必ずチョイス。持って行った先にも大好評で、悪魔の連鎖をどんどん生み出してしまっています(笑)。
ぬくもりと安らぎに満ち、ほっとする空気感
木の温もりが感じられる店内は、なんだかほっと安らげる雰囲気。小さめのハコながらところせましとたくさんのパンが並び、その数は60種類ほど。どれを買おうか、選ぶのもワクワクしますね。
どのパンも、地域密着店ならではの愛情あふれる素材づかいが魅力的。地元産の野菜に季節の果物、東粟倉の天然水にネッカリッチ卵…。
特にこの「ネッカリッチ卵」はお店のイチオシで、先ほど登場したパンたちにも多用されています。濃厚な黄身の味わいの強烈さがひと味違うそう。炭と木酢液を与える「ネッカリッチ農法」により育てられた鶏は新陳代謝が活発になり、産まれる卵もコクとうまみが段違いのおいしさなんですってよ。
また、くつろぎのカフェスペースではドリンクの提供もあり、定番のコーヒー、紅茶、ジュースなどのほか、ちょっとめずらしいチャイや抹茶オレなどなどもございます。
その日の気分でパンを選んで、飲み物と一緒に楽しんじゃいましょう。
ただ今は、様子を見ながら閉めることもあるようなので注意してくださいね。
一日じゅうゆったりおいしいパンタイムが過ごせそうなお店『Blue Daisy』さん、普段づかいのパン屋さんとしてブックマーク推奨します!
『Blue Daisy』の店舗データ
Information
Blue Daisy
- 住所
- 瀬戸内市邑久町尾張131-1 [MAP]
- 電話番号
- 0869-22-3680
- 営業時間
- 10:30~18:30
- 休み
- 日曜、祝日 ※不定休もあり
- 席数
- 16席
- 駐車場
- 4台
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