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あのパンのとりこseason2

《小田郡矢掛町/BEAR'S OVEN》のどかな眺め、緑深き秘密の隠れ家。探検気分で出逢うはイギリスソウルフードの「パスティ」!【PR】

~指名買いしたい岡山の惚れパン~ あのパンのとりこ♥season2

  • 情報掲載日:2022.02.27
  • ※最新の情報とは異なる場合があります。ご了承ください。

83♥パンめ『BEAR’S OVEN』の「ニックさんのベジタブルパスティ」

朝ごはんに、おやつに、食事に添えて…まいにちのいろんなシーンで登場する「パン」。岡山にもたくさんのパン屋さんがあり、「この店のこのパンが好き!」という自分だけのお気に入りがある人も多いのでは? パンに恋したTJ女性スタッフが、とっておきの「惚れパン」を心ゆくまで語ります!

[ナビゲーター]しょこ
TJスタッフ暦14年目のアラサー女子。パンを買いに行くために遠征し、自分でも家で焼くほどのパン好き。朝ごはんは必ずパンと決めており、なかでも一番好きなのはベーグル!パンシェルジュ1級にめでたく合格し、「マスター」の称号を手に入れる。子どものころの将来の夢は、パン職人の旦那さんと結婚すること。

はるばる遠出する価値ありのベーカリー

2021年オープンで対面販売の注目店をピックアップしている今月。ショーケース式ベーカリーの魅力はなんといっても特別感ですよね~。トレーにのせて買いまわるのも楽しいけれど、ケーキみたいにスタッフさんとコミュニケーションしながらオーダーするのも楽しい。

さらに特別感といえば、ロケーションもそのひとつじゃないでしょうか。雄大な海を眺めつつパクつくパン、一面の花畑で風に吹かれかじるパンなんてのも最高のはず。

それなら木々が生いしげり緑に抱かれた山のふもとで食べるパンも、きっと格別の味がすることでしょう。

今回訪れた1軒も、そんな豊かな自然が感じられるシチュエーションに現れるとっておきの隠れ家ベーカリーです。

岡山市内からドライブがてら、はるばるやってきたのは矢掛町の山すそに建つ味わい深い印象のパン屋さん、『BEAR’S OVEN』です。

こちらの建物、なんと築50年の歴史があるとのこと。

ここにおいしいパンがあるなんて、ギャップがありすぎて信じられませんね。

センスあふれる看板もおしゃれなら、植栽がみごとなアプローチもこれまたおしゃれ。ファンタジー映画の世界に迷い込んだ気分で進んでいくと、お店の外からガラス越しにパンを選べるしつらえになっています。

イギリス伝統の味「パスティ」とは

『BEAR’S OVEN』さんに来たなら、絶対に紹介しておきたいのが「パスティ」。

「パスティ?」って聞き慣れない言葉ですよね。

実はこれ、いわゆる「スナックパイ」のようなもののこと。丸い平面のペストリーに具材を置き、折り曲げて包み半円形に成形します。

その際、縁にフォークなどで模様みたいに細工して閉じるのが特徴。現代のパスティでは牛肉がよく使われているようですが、パスティが生まれた19世紀のイギリスでは高級品の肉ではなく野菜がふんだんに入っているのが一般的だったそうです。

そこで今回選んだのが「ニックさんのベジタブルパスティ」400円。

ハーブのオレガノなどを効かせたお手製のベジタブルミックスには、ジャガイモやグリンピース、ズッキーニ、ニンジン、マッシュルームをはじめ多彩な季節の野菜が取り入れられています。

そこにゴーダやパルメザン、ミックスと複数のチーズを混ぜたフィリングを閉じ込め、オーブンでこんがりベイク。

サクサクの生地と具材のコク、甘みがよく引き立て合ってうまし!

オーナー・石井さんのパートナーであるニックさんが考案した「ニックさんのパスティシリーズ」と銘打った商品はほかにもあり、その日によっていろいろ登場するそう。

一例としては「ほうれん草とチーズのパイ」「美星豚のソーセージロール」などなど…。どれも具材ぎっしりで食べごたえ抜群。

イギリス伝統のソウルフード、ぜひ一度召し上がれ!

パンはとにかく端正なビジュアルぞろい

まずチョイスしたのは、お店の代名詞的存在の「アップルパイ」260円。

独特の装飾が施されたビジュアルが印象的で、なんともキュートですよね~。

つやつやの照り感、深めのキツネ色に焼き上がった香ばしそうな感じもたまりません。

ていねいにていねいに、1層ずつ折り込んで仕上げたパイ生地の中には、ほどよく食感を残してプレザーブにしたシャキシャキリンゴがたっぷりと。

バターの風味はしっかり香るのに、リンゴの甘ずっぱさのおかげであっさり食べられちゃいます。

おやつに食べるなら、ひと手間かけてオーブントースターで温め直してみて。バニラアイスなんぞ添えたら、これはもう至高の味わい!

次は、私が3時のスウィーツタイムに食べたい「塩キャラメルチョコ&ヘーゼルナッツロール」220円を。

ブリオッシュのような甘くリッチなパン生地を薄くのばし、キャラメルソースとクーベルチュールチョコレート。ヒマラヤピンクソルトの塩気できゅっと味を引き締めた、ケーキさながらのひと品です。

ヘーゼルナッツの風味が、胃の奥から体じゅうをかけめぐる幸せ…。

苦み強めのエスプレッソをおともに、エンドレスリピートなひとときを楽しみたいものです。

またまた個人的な趣味で選んだのが「ドライいちじくとオレンジピール」200円なり。

じっくり低温発酵させることでもっちり食感に仕上げる「リュスティック」のアレンジバージョンです。

ぜいたくに混ぜ込んだドライフィグのまったりした甘みと、オレンジピールのさわやかな酸味が楽しめるひと品。北海道産の石うすびき小麦を配合しているそうで、小麦本来の味わいがしっかり効いています。

かみしめるごとに滋味が染み出してくるので、あえて焼き直しせずにこのままでもぐもぐするのが私流!

続いてもこの小麦を使った「4種のナッツのフランスパン」280円。

さらなる超・長時間発酵でフランスパンらしい弾力を実現しています。

生地にはローストしたクルミとカシューナッツ、アーモンドに加え、ヘーゼルナッツもふんだんにイン。熟成された生地がかもし出す独特の風味に、香ばしさが合わさって移り変わる味の面白さにご注目を。

ナッツ好きはもちろんのこと、フランスパンマニアのあなたには絶対に食べてみてほしい絶品ですよ~。

ラストは飲んべえさんに激推しの「セミドライトマトと2色のオリーブ」200円を選んでみました。

フランスパンにしては歯切れのよい生地は、バゲットとはバランスを変えて仕込んであるがゆえだそう。そこにブラックオリーブを入れ、なんとアンチョビ入りのグリーンオリーブ&ガーリックオイル漬けのセミドライトマトをミックス。

軽くトースターでカリッとさせて、チーズや生ハムを合わせるとぴったりです! 白ワインが進むこと間違いなし、酒飲み必見の逸品。うすくスライスしてブルスケッタにしてもよさそうですよね~。

自然に抱かれ心もお腹も満たす体験

ビジュアルもおしゃれ感あふれるパンたちは、毎日約30種類くらいそろいます。

実はこちら、もとは矢掛町役場裏手で6年間営業していた『ベーカリーイシコ』さんが移転してオープンしたお店。多分矢掛町近辺の方はご存知かもしれませんね。

オーナーの石井さんは体調をくずしたのをきっかけに前の店舗を一度閉店、再始動の場としてこの山深い地を選びました。

その理由は、健康の大切さをあらためて実感したことで「自然に囲まれた気持ちのよい場所で、自分が食べたいと思えるパンを作りたい」想いを深くしたからなんだそう。

国産の小麦粉にサトウキビ由来のスダキ糖、グレープシードオイルといった健康によい材料をこだわって選んでいるのもそのためです。体にやさしいだけじゃなく、心にもやさしいパン…。

石井さんの真心が詰まっているからこそ、こんなにもおいしくてまた食べたくなる味になるんでしょうね。

広がる自然に抱かれ、食べる人を想う気持ちごとパンを食べる。そんな心もお腹も満たされる体験、ぜひあなたもしてみませんか?

『BEAR’S OVEN』の店舗データ

Information
BEAR’S OVEN
住所
小田郡矢掛町西川面545 [MAP]
電話番号
080-8080-1043
営業時間
10:30~18:00 ※売切れ次第終了、冬期は日没まで
休み
日~火曜
駐車場
5台

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