宿場町の風情を残す矢掛商店街の一角にある、インドネシア伝統の発酵食品・テンペを使った料理を提供する『発酵亭』。店主の古中正恵さんとテンペとの出合いは、今からさかのぼること約30年前。「当時、ヘルシーで栄養価の高いテンペのことをたまたま知って。町おこしの新たな名物にできたら」と考えた古中さんは一念発起し、試行錯誤を重ねて、ほくほくとした豆の食感と淡白な味わいのテンペを作り上げた。店で人気の「おすすめ定食」1000円では、自家製テンペを加えた名物・テンペコロッケをはじめ、濃厚な味わいのテンペ豆腐、大豆の香ばしさが広がるテンペの素揚げ、そして近隣の農家から届く有機野菜で作る小鉢がずらりと並ぶ。卓上にあるテンペ入り調味料や粉末をかけて食べても美味。「テンペを食べて、みんなが健康に笑顔になってくれたらうれしい」と、古中さんは笑みを浮かべる。定食のほかに、生テンペやテンペ粉末を加えた「ラーメン」700円もあり、店内では町内外の企業とコラボしたかりんとうや豆腐などの商品も販売している。心温まるもてなしを受けながら、滋味あふれるランチを愉しみたい。

＜消費税率の変更にともなう表記価格についてのご注意＞
※掲載の情報は、掲載開始(取材・原稿作成)時点のものです。状況の変化、情報の変更などの場合がございますので、利用前には必ずご確認ください
※新型コロナウイルス感染拡大防止の対策として、国・県・各市町村から各種要請などがなされる場合がございます。必ず事前にご確認ください
※お出かけの際は、ソーシャルディスタンスの確保やマスクの着用、手洗いや消毒など、新型コロナウイルス感染予防の対策への協力をお願いします