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大盛りアニキの新・岡山ラーメン☆エクスプローラーズ

《岡山市/北京》「知ってるけれど行ったことない人」にこそおすすめ! あっさり味で評判の一軒。【PR】

第48回/中華そば専門店 北京

  • 情報掲載日:2017.06.11
  • ※最新の情報とは異なる場合があります。ご了承ください。

知名度は抜群にあるのに実は詳しく知らない店…。ワタクシの大好物でございます。今まで何度も足を運んだこともあるけれど、最後にお邪魔したのはいつだったっけ?

こういう連載を担当していますと、老若男女を問わず「好きなラーメン店はどこですか?」とお聞きするのが挨拶代わりになってしまいます。何かに興味をもって調べ始めるとトコトンやっちゃうのはいつものこと。我ながら面倒くさい習性ですがこれはもう致し方ない。案外「そんなに詳しくないから…」とか言う謙虚な方の意見こそが参考になったりしたり。で、50歳前後くらいのナイスミドルな方にお聞きすると、なぜかやたらと名前があがるのが、この『北京』さんなんです。東岡山エリアに位置し、国道250号線沿いという好立地なので、移動途中に立ち寄ったお父さんや奥さんも多いのでしょうね。昔は「中華そば」と「ごはん」のみというストイックな構成だったと記憶していますが、最近はメニューも増えてるとか。ワタクシいつも中華そばのみなので分かりませんの。 「俺を孤独にさせるのは、お前らのその視線だ!」と言い放った反逆のカリスマ(故人)のごとく、これまでのファンが思い描く「予定調和」を、いい意味で裏切るハングリーな姿勢でしょうか? 考えぎですか? そうですか。確かめるべく突入です!

店長

渡辺店長に話を伺います。創業は? 「先代が始めたのが昭和60年(1985年)です」。32年前ですか。どういうきっかけでその後を継いだのですか? 「先代が、2、3社の中からウチの会社の麺を選んでくれてずっと使ってくれていたんです」。えっ?「高齢で店をたたまれると聞いて、ウチの会社が引き継ぎました」。製麺会社が母体? 渡辺さんはそこの社員だったんですか? 「今もそうですよ」。出向みたいな感じですね。「11年前に先代から受け継いで以来、ずっと任されています。地元で製麺と食品会社をやっているんですよ」。なるほど。それでは特に麺にはこだわりありですね。引き継いでみてどうでした? 「最初は不安でしたね」。代替わりすると厳しい声は付きものですしね。「でも、そんな時期を乗り越えてなんとかやってこれました。応援してくださる皆様のおかげです」。いい人だ! お人柄がお顔ににじみ出ていますね。いい人過ぎますよ! 「よく『お店は知っているけど、入ったことはない』と言われるんです」。やはりそうですか。「だから入りやすいよう、のぼりとか看板とか工夫しています」。

中華そば

では、まず「中華そば」570円を。これです。これ! この味ですよ。すっきりクリアなスープなのに深みがある味っ! 「豚骨と鶏ガラにたっぷりの野菜を溶け込ませてます」。それでこのスッキリ感? すごい! 「朝から晩まで丁寧に炊き込みますからね」。本当にあっさりしていますね。「年配の方はもちろん、若い方でも『中華そば』がお好きな方は多いので」。見た目はシンプルですけど、チャーシューとかもこだわってますね。麺は中太のストレート。スープにベストマッチです。さすがに「自家製麺」…でいいんですかね、この場合(笑)。いわゆる「しつこさ」「くどさ」を排除しているスープなので、お子さんでも食べられそうですね。「確かにファミリーの方も多いですね」。最初はこの「中華そば」と「ごはん」140円のみでしたよね? 「そうですね。でも競合店も増えましたし、お客さんの好みも多様化していったので、少しずつメニューを増やして行ったんですよ」。定食とかもあるんですね。「『ギョーザ定食』800円とか人気ですね。このそばにギョーザとご飯、漬物が付きます」。ご飯と漬物がお替り自由なのもうれしいです。

にんにくラーメン

では、次はちょっと変わったラーメンを。「じゃあ、これをお召し上がりください」。あの、ドンブリの柄くらいしか違いが分からないんですが…。スープの色が少し違うかな? う、これは?! 全然味が違う! 「『ニンニクらーめん』590円です。若い方に特に人気ですね。ずっと『中華そば』メインだったので、もうひとつインパクトのある柱を作ろうと思いましてね」。確実にインパクトありまくりの味ですね。「スープ自体に焦がしニンニクをすり込んで入れているんです」。それで食べやすいんですかね。一番ネックのはずの匂いはそれほどきつくないような気がします。「もちろん、まったく気にならないわけではないです。でも、昼からこれを食べられる方も多いですからね」。スタミナつけて午後からもがんばろうと思う人が多い訳ですね! 夜はもっと人気でしょうね。運転手さんは無理ですけど、アルコールを飲んで帰られる人も多いのでは? 「うちのラーメンは締めの一杯には最適ですから」。そうですねー。「ギョーザやビールなどもご用意しているので、飲んでつまんでからラーメンを食べて帰られる方が多いですね」。

サイドメニュー

それでは最後はサイドメニューといきましょう。でました。右手前が「チャーシュー丼(半熟卵入り)」370円。なんかチャーシューの感じが違うんですけど。「ラーメン用とは少し変えています。厚めにカットして少し崩したり。丼のボリューム感が増していると思いますよ」。確かに。あと中央の半熟卵が絶妙ですね。温玉風ですけど適度なかたさがあって。上にかかっているタレは? 「チャーシューを作ったときの煮汁を利用したものです。相性いいですよ」。そりゃそうだ。だからこそ味に一体感があるんですね。チャーシュー丼と中華そばを頼んでも940円。おなかいっぱいですよ! 「唐揚げ」260円はレモンと塩コショウで食べると。あれ、これ胸肉ですか? 「いえ、モモ肉です」。それにしてはさっぱりしていますな。特有のギトギト感はないですね。このお店はラーメンだけでなく、唐揚げまであっさりしてますか! 「唐揚げは『中華そば定食』800円のセットになっていて(ほか、ご飯と漬物も)、これも常連さんの多いメニューです」。確かに安定感がありそうなあっさりな組み合わせですね。皆さん食欲そそりませんか?

知ってるつもりはいたけれど、実は深くは知らなかった一軒。ワタクシ、今回いくつかの謎が氷解したような気がいたしました。まだ行ったことがない方。マストでゴーです。

外観
あっさり好きな人が足しげく通う、昭和な「中華そば」の人気店。

古きよき昭和を感じさせる広い店内にはL字型のカウンターが延びており、テーブル席も完備。優しくも懐かしい雰囲気の中で懐かしの味わいが楽しめる店だ。「年配の方が、『昔、食べょった味みてぇじゃが』と言ってくださるんですよ!」と目を細める店長。その言葉通り、岡山県民のDNAに訴えかけるようなテイストで、高レベルな一杯に仕上がっている。ご飯や漬物がお替り自由なの特徴だが、店長をはじめとするスタッフのお出迎えの気持ちがダイレクトに届いてくるような接客も好感度大。愛情があふれる女性スタッフの対応のよさもこのお店の魅力のひとつといえるだろう。夏季の定番「ざるラーメン(おにぎり2ヶ付)」650円もすでに開始されており(終了時期未定)、今年も人気を集めそうだ。「常連さんも多いですが、今まで前の道を通るだけだった方にも来てほしいですね」と店長。店の横を抜けると、奥に広い駐車場を完備している。

Information
中華そば専門店 北京
住所
岡山市中区長岡470-1 [MAP]
電話番号
086-279-8450
営業時間
11:00~20:00 ※土・日曜、祝日は~21:00
休み
なし
席数
40席
駐車場
20台

<消費税率の変更にともなう表記価格についてのご注意>

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