1. Home
  2. グルメ
  3. 《岡山市/すわき後楽中華そば》岡山県人のDNAに刻まれた中華そばの味

大盛りアニキの新・岡山ラーメン☆エクスプローラーズ

《岡山市/すわき後楽中華そば》岡山県人のDNAに刻まれた中華そばの味

第43回/すわき後楽中華そば 藤田店

  • 情報掲載日:2017.03.26
  • ※最新の情報とは異なる場合があります。ご了承ください。
大盛りアニキの新・岡山ラーメン☆エクスプローラーズ

「すべての伝説には始まりがある」というシビれるコピーの、ファントムでメナスな映画がありましたが、誰にでも「ラーメンの原体験」ってありますよね。ワタクシの場合は…。

「一番好きなお店は?」と言えば、いろんな方がそれぞれの店舗を思い浮かべるように、「あなたにとってのラーメン原体験は?」と問えば、やはり多くの答えが返ってきそうです。育った地域や年齢によっても違ってくるとは思いますが、昭和の後半に県南の田舎町で少年時代を過ごしたワタクシの場合は、近隣の町の中規模なスーパーにテナントで入っていた『すわき後楽』…。ここがまごうことなきラーメン原体験です。岡山市や倉敷市の街なか以外の郊外育ちであれば、「私も同じです」という人は多くて。この話で結構盛りあがりますよ。どちらにせよ「岡山県民なら一度は食べたことがあるのでは?」というあの味わいは郷愁深く、県民のDNAに深く刻み込まれている気がしてなりません。その『すわき』の知られざる一面に迫るべく、今回も一歩踏みこんだお話を聞いてきました。同時に実はIT分野のエキスパートでもある、盟友・ブンガクくんの提案で「岡山で誰もが知っている店だからこそできる試み」としてFacebookで募集した「『すわき』に聞きたいことは?」という質問も持参しました。回答やいかに?

うまみ醤油ラーメン

やはり『すわき』といえば、王道の「醤油ラーメン」680円…。あれ? なんか少し様子が違いますね。背脂が多くて、少しピリ辛です。「『醤油ラーメン』はほとんどの方がご存知なので、今日はそのほかの人気ラーメンを紹介させてください。これは『うまみ醤油ラーメン』720円なんですよ」と笑うのは店長の馬生さん。「良質な背脂を厳選しているので、コクがあって腹もちがいいんです。『深み、うまみ、まろみ』がキャッチフレーズですね」。まろみですか! このピリ辛は? 「『からみぞれ』と称した、『すわき』オリジナルの香辛料です。いいアクセントになっているでしょう?」。トウガラシ系ですか? 「それは…ゴニュゴニョ…」。企業秘密と! ベースは豚骨ですよね。それも典型的な豚骨しょうゆ! 「ウチはとことん素材にこだわってます。豚は豚骨もチャーシューも背脂も、奈義町の三元豚を使用していますから。国産であることはもちろん、銘柄、産地、養豚場まで指定しています」。それは安心と味の安定のためですね。これは一見こってり風で、それほどしつこくないです。「いい素材あればこそですね。それらを手作りで調理します。年配の方のオーダーも多いメニューです。あ、名物の小梅も同じく国産を使用しています」。

ピリごまラーメン(担々麺)

続いて「ピリごまラーメン(担々麺)」790円ですね。これにもこだわりが? 「まずはゴマですが、職人が厳選白ゴマを重い鉄鍋で炒ることで、風味のあるゴマダレを実現しています」。そこからですか! 上のそぼろも? 「奈義町産の上質な肉に特製のしょうゆダレと、甜麺醤を加えて作っています」。手間かけてますね! 「販売もしていますが、『ラー油』も手作りです。風味と深みをお楽しみください」。そこまでやりますか! 「辛さは5段階から選んでいただけますが、さらに辛いのがお好きなら『超激辛』920円も用意しています。火を噴きますよ」。それは結構です(笑)。しかしどれもこれも手作りまつり! 失礼ながら、ちょっとイメージが違いました。「うちは形態でいえば確かにチェーン店ではありますが、個人店や専門店が24時間かけて作ろうとしてもできないものを、たくさんの職人が手をかけて作っているんです」。なるほど、すべて「人の手」を介し、逐次柔軟な対応をされてるんですね。多くの岡山の人々に愛されているのには、「手作り製法」の裏打ちがあったわけですか。

ゲンコツおにぎり

ではFacebookで集めた質問を。まず創業時と今とでは別経営なんですか? 「昭和39年に『天満屋』前の家具店の地下で家具の『すわき』がラーメン店を創業し、平成元年に弊社が事業を買い取り現在まで経営しています」。味の変化は? 「時代で嗜好は変わりますから、常によりよい味を求めて改良や調整をして参りました。そして伝統的な『醤油ラーメン』だけではなく、時代に即した商品開発も行ってきました。そういった取り組みの成果が、『ピリごまラーメン』であり、『うまみ醤油ラーメン』です。でも懐かしの味わいは残していきたいですね」。これは知りたい。『すわき』と言えばの「ゲンコツおにぎり」の持ち帰りを、おいしく食べる方法を教えてください。「冷蔵の場合、ボウルに水を張って、それに漬けてさっとあげてください。耐熱容器で700Wのレンジなら1分30秒、600Wなら1分40秒加熱すればいいですよ」。微妙な加減ですね(笑)! おこわ風のお米は? 「国産のもち米と岡山朝日米のブレンドです。この商品、全国放送で人気の『某・県民性(&道府民性)紹介番組』のオファーを断ったんです」。なぜ?! 「人の手で握り、人の手で竹の皮で包んでいるので、反応が大きいと対応できなくて」。立派ですけどもったいない! 「手前ふたつが新メニュー『金ゴマ昆布』240円と『チャーシュー』280円。後ろが定番の『わかめ』210円と『梅』190円です」。

店長

続けてもう少し質問を。メニューは各店で違いがあるんですか? 「基本的には共通ですね」。東京によく似た名前の岡山ラーメンの店がありますが無関係なんですよね? 「まったく関係ございません(笑)」。以上、Facebookで質問してくださった皆様ありがとうございました。さて、馬生店長はもう長いんですか? 「脱サラして、『すわき』一筋43年。最古参です」。家具屋さん時代からですね。「倉敷市松島の店からスタートをしたんですけど、当時はそこから岡山市中心部あたりまで、国道2号線(現在の旧2号線)沿いにラーメン店がなかったですからね(笑)」。とんでもない時代ですね! きっかけは? 「横浜で勤めていて、地元の岡山にいた弟に『すわき』って店がすごい! と聞いて。冗談のつもりが本気になっちゃって、本当に帰ってきました。その弟も今はラーメン店を経営してるんですよ」。え? あの人気店のご主人ですか。驚きです! もはや店長は『すわき』の生き字引じゃないですか。「『すわき』は私の人生そのものですから」。ヤられましたー! 店の歴史や伝統が年輪のように染み付いたような、非常に柔和でいて時折見せる真剣な表情が印象的です。

「岡山を代表する老舗のひとつ」である伝統的なお店は、温かい人の手によって一杯一杯丁寧に作られていました。『すわき』100周年まで、あと47年…。それに立ちあえる、かな?

外観

創業53年の歴史を持つ、人のぬくもりが感じられる人気店。

多くの岡山県民のDNAに深く刻み込まれた味わいで人気の、昔懐かしい中華そば。しかしその裏で、たゆまぬ進化や、研究、なにより店主やスタッフによる地道な努力が重ねられている。だからこそ、この看板が続いていることを忘れてはならない。こだわりの素材には岡山産のものを銘柄指定で多用しているが、コンブは北海道から仕入れるなど「いい素材を使う」という視点にはボーダーがない。「おにぎりがおいしいのは、人の手でにぎっているからですよ」という名言があるが、それを体現しているのがこのお店の「基本理念」であるといっても過言ではないかも。県下に12店舗を展開。ファミリーでもひとりでもカップルでも使える安心感と、これまでの実績に育まれた大きな信頼が、このお店の大きな財産と言えるだろう。また、定期的に行なわれるキャンペーンも高い人気を集めているので、機会が合えばぜひ足を運んでみたい。

Information

すわき後楽中華そば 藤田店
住所
岡山市南区藤田2000-5 [MAP]
電話番号
086-296-8371
営業時間
11:00~22:00(OS21:30)
休み
なし
席数
76席
駐車場
26台
HP
http://ffn.co.jp
※ほか、下中野店、庭瀬店、岡山プラザホテル吉備サービスエリア上り線店、西大寺店、一宮店、倉敷西ビル店、吉備路店、高梁店、邑久店、山陽店、町苅田店もあり

関連記事

SNS