体重83kg、ウエスト約100㎝。
外食率ランチは10割、ディナーは8割を誇る強食者。
ハイコストパフォーマンスなランチを探して、日々さまよい歩くサラリーマン・ハマチャンがお気に入りのランチスポットを紹介します。
某、公共放送局の番組ではないですが、サラリーマンにとって、ランチは午後の仕事を支える大切なエネルギー源。なので、店選びからメニューまで、そのセレクトには結構力が入っています。サッと食べたいときもあれば、店の雰囲気から料理まで、じっくり味わいたいときもある。というわけで、今回ご紹介するお店は、後者のシチュエーションにぴったりな、都会の隠れ家のような中国料理店『桃の華』さんです。
店があるのは、大供表町。清輝橋方面から水道局前交差点を抜け、西に向かうと突き当たる、一方通行の道路を右折するとすぐの場所です。岡山でも有数のオフィス街ということもあり、平日はサラリーマンやOLさんなどでにぎわうとのことですが、市役所筋から2本西に入る通り沿いのため、街中とは思えないほど、静かで落ち着いた雰囲気が味わえるのも、そういった常連さんたちに愛されている理由かも知れません。
店を切り盛りするのは、オーナーシェフの坪山安正さんご夫婦。聞けば、ご出身は東京都だそうで、縁あって2014年に奥様の故郷である岡山で独立開業することに。かつては、名だたる有名店で腕をふるっていただけに、上海料理をベースにしたその味は、中国料理のコンテストで賞を取るなど折り紙つき。中でもこだわっているのは、やはり食材とのことで、肉や野菜などはなるべく地産地消でまかなっているそう。そのこだわりは米選びにもおよび、料理との愛称を色々と試して「きぬむすめ」にたどり着いたのだとか。
店自慢の一品は、そんなこだわりのご飯とのコンビネーションも抜群の、「麻婆豆腐ランチ」900円。まずは、そっとひと口いただきます。が、最初に感じたのは甜麺醤の甘味とうまみでした。直後に追いかけるようにやって来るのが、山椒のスッキリした辛さ。この味を引き出すために、甜麺醤と山椒に加え、2種類の豆板醤と5種類の油を絶妙にブレンドしているそうです。豆腐の固さにもこだわっているそうで、これまでに味わったことのないうまみと食感、辛さが際立った麻婆豆腐でした。辛いけど、くせになる味です。
女性に人気の「油淋鶏ランチ」900円は、食いしん坊の僕でも驚くほどボリュームたっぷり。カラッと揚がった鶏のモモ肉からは、かぶりついた途端にジュワッと肉汁が溢れ出てきます。油淋鶏といえば、タレが味の決め手。こちらの自家製のタレは通常の酢、しょうゆ、砂糖に加え、スープベースを加えているそうで、酸っぱ過ぎず絶妙な味わいに。揚げ衣にもベーキングバウダーを少しブレンドし、時間か経っても、ベタッとならないよう工夫しているそう。単品でも味わえるこれらの2品ですがライス、スープ、サラダ、ザーサイとシュウマイがのった小鉢まで付いて、このお値段で味わえるということもあり、平日のランチは時に待ちが出るほど人気とのこと。11:00の開店直後か、12:50頃の来店が待たずに食べられるので狙い目だそうですよ。
こちらの杏仁豆腐、平日のランチタイム限定で250円で提供されるので、お腹に余裕のある方はぜひ味わって。煮詰めたエバミルクをベースに生クリームをブレンドすることで、クリーミーな味わいに仕上げていて、濃いミルクの味と杏仁の風味、口に入れた途端に溶けてしまうほど繊細な食感に、ため息が出そうでした。この食感を、寒天だけで作り出しているそうで、来店したその食品メーカーの方も驚いたほどの口溶けです。
ほかにも、サラリーマンの方が、接待として利用することもあるランチコース、期間限定の麺料理など、まだまだ食べたいメニューがいっぱい。最近は、前年の中国料理大会で賞を取った食材、マコモタケを使った料理にも力を入れているとのことで、なんとか口実をつけて食す機会を狙っているハマチャンなのでした。
Information
中国料理 桃の華
- 住所
- 岡山市北区大供表町15-3 [MAP]
- 電話番号
- 086-232-1218
- 営業時間
- 11:00~14:30(OS14:00)/17:00~22:00(OS21:00)
- 休み
- 月曜
- 席数
- 24席
- 駐車場
- 4台
- HP
- http://momonoka2013.gourmet.coocan.jp/