島根県は、良質な天然温泉が数多く点在している「温泉天国」。今回の記事では、『松江城』や『出雲大社』からクルマで1時間程度で行ける雲南市の「日帰り温泉」を紹介しよう!
岡山から雲南市へのドライブは、山陰自動車道尾道松江線の無料区間を使って約2時間。松江市や出雲市から雲南市中心部までなら1時間もかからないというアクセスのよさだ。雲南市といえば桜の名所としても知られているが、桜以外にもまだ知られていない名所がたくさん! 島根の有名スポットをめぐった後は、日帰り温泉とともに、奥深い雲南市の魅力に触れてみよう!
海潮温泉(ナトリウム―硫酸塩・塩化物泉)
最初に紹介するのは、1300年以上前に編纂された「出雲國風土記」にも記されているという、歴史ある名湯「海潮(うしお)温泉」。江戸時代には松江藩主・松平不昧公が訪れたという記録も残っている。「海潮温泉」では、『秘湯の宿 海潮荘』と、『大東農村環境改善センター桂荘』が日帰り入浴を利用できる。
「海潮温泉」の近くには、日本で初めて造られたと伝わる『須我神社』があり、全国から多くの参拝客が訪れている。また、毎月第2土曜の夜には、『古代鉄歌謡館』で出雲神楽の公演が行われているのも見逃せないポイントだ。
Information
秘湯の宿 海潮荘(うしおそう)
- 住所
- 雲南市大東町中湯石451[MAP]
- 電話番号
- 0854-43-5000
- 営業時間
- 12:00~19:00
- 休み
- 不定 ※事前に電話で問合せを
- 日帰り入浴料金
- 中学生以上1000円、小学生500円 ※小学生未満は無料
Information
大東農村環境改善センター 桂荘
- 住所
- 雲南市大東町中湯石204-1[MAP]
- 電話番号
- 0854-43-2414
- 営業時間
- 10:00~20:30
- 休み
- 火曜 ※12月30日~1月2日休業
- 日帰り入浴料金
- 高校生以上300円、小中学生150円 ※小学生未満は無料 ※サウナ、水風呂あり
出雲湯村温泉(アルカリ性単純温泉)
「ヤマタノオロチ伝説」の舞台になったと伝えられる「斐伊川」の中流に湧く温泉。「海潮温泉」と同様に「出雲國風土記」に登場し、そこで「薬湯」と記載されているほど、古来から効能の高い温泉として知られている。往時は出雲と広島を結ぶ街道として栄え、近世以降は田能村直入など、多くの文人墨客が訪れたことでも知られている。
近くには「尾原ダム」「石照庭園」「道の駅おろちの里」などがあるほか、少し足を伸ばして30分程ドライブすれば、この地域の風土を理解するのに欠かせない「たたら製鉄」を深く知ることのできるスポット、「菅谷たたら山内」、「鉄の歴史博物館」、「鉄の未来科学館」がある。「たたら鍛冶工房」では、釘からペーパーナイフをつくる体験をすることができるので、親子で楽しく体験したい。
Information
出雲湯村温泉元湯 公衆浴場
- 住所
- 雲南市木次町湯村1336[MAP]
- 電話番号
- 0854-48-0513
- 営業時間
- 10:00~21:00
- 休み
- なし
- 日帰り入浴料金
- 中学生以上400円、3歳~小学生150円、3歳未満100円
東日登温泉(ナトリウム・カルシウム-硫酸塩泉)
気軽に立ち寄れる日帰り温泉施設として愛されている「東日登(ひがしひのぼり)温泉」の「おろち湯ったり館」。ヤマタノオロチや桜をモチーフとしてちりばめた施設には、木風呂、石風呂、露天風呂、屋上露天風呂のほか、温泉プールもあり、地元の人たちの出雲弁が飛び交う憩いの場となっている。
Information
木次健康温泉センター おろち湯ったり館
- 住所
- 雲南市木次町木次952-4[MAP]
- 電話番号
- 0854-42-9181
- 営業時間
- 10:00~21:00
- 休み
- 水曜
- 日帰り入浴料金
- 大人510円、4歳~小学生250円、65歳以上410円 ※4歳未満は無料 サウナ、トレーニングルームあり。
みとや深谷温泉(カルシウム-硫酸塩泉)
国道54号線から車で10分程、山あいに走った場所にある「みとや深谷温泉」。日帰り温泉『ふかたに荘』は、内湯のみの小ぢんまりとした建物だが、屋外には源泉水車があり冷泉で回転する水車が風情を醸し出している。湯上りには漬物や蕎麦湯などのおもてなしがあり、「知る人ぞ知る雲南の秘湯」として、地元のみならず市外にもファンが多い温泉だ。
Information
ふかたに荘
- 住所
- 雲南市三刀屋町根波別所1591-1[MAP]
- 電話番号
- 0854-45-5454
- 営業時間
- 10:00~19:00
- 休み
- 木曜 ※祝日の場合は営業
- 日帰り入浴料金
- 高校生以上300円、小中学生150円 ※小学生未満は無料
波多温泉(カルシウム・ナトリウム-硫酸塩泉)
ひっそりとした山あいの町並みを見下ろす高台にある「波多温泉」の日帰り温泉施設が『満壽の湯』。大きな窓からは四季折々の里山の風景を一望できるのが大きな魅力だ。クルマで30分ほどのところには「国立公園 三瓶山」があり、アクティビティのあとのリフレッシュにもおすすめだ。森林バイオマスエネルギーを導入し、間伐材などをチップにしてボイラーで燃やしてお湯を加温している。
Information
満壽の湯
- 住所
- 雲南市掛合町波多1171-1[MAP]
- 電話番号
- 0854-64-0800
- 営業時間
- 10:00~20:00
- 休み
- 水曜
- 日帰り入浴料金
- 高校生以上300円、小中学生150円 ※小学生未満は無料
塩ヶ平温泉(ナトリウム-塩化物・炭酸水素塩泉)
「塩ヶ平温泉」にある、国道54号線沿いの日帰り温泉施設が『掛合まめなかセンター』。三瓶山近辺の典型的な泉質である「ナトリウム-塩化物・炭酸水素塩泉」の濁り湯で、底が見えないほどの濃い赤茶色の湯が特徴的だ。100%源泉かけ流しの湯は保温効果が高く、遠方からの常連客も多い。
Information
掛合まめなかセンター 塩ヶ平温泉
- 住所
- 雲南市掛合町掛合821-1[MAP]
- 電話番号
- 0854-62-0231
- 営業時間
- 12:00~20:00
- 休み
- 月曜 ※祝日の場合は翌日。12月31日~1月3日は休業
- 日帰り入浴料金
- 大人300円、小中学生150円 ※幼児は無料 サウナ、トレーニングルームあり。
こんなにも数多く、個性あふれる、良好な泉質を誇る温泉に恵まれた雲南市。岡山からのアクセスもよいので、気軽に行ける日帰り温泉を利用しにでかけよう。いくつもの施設を巡るのもおすすめ! パンフレットや地元ならではの情報を入手したいなら、JR木次駅の中にある『雲南市観光協会』まで。気軽に問合わせを!