

岡山メルパ 福武 孝之館長
映画業界30年、老舗映画館を切り盛りする名物館長。映画が持つ「観ることで、自分の世界が広がる」魅力を広めるべく、多彩なイベントを展開。ジャンルや制作者にこだわらない、テキトーな鑑賞が映画愛を高める秘けつだとか。
層間騒音
韓国の古い団地を舞台に、原因不明の不気味な騒音から巻き起こる恐怖を描いたホラー映画。
タイトルの「層間騒音(そうかんそうおん)」は、集合住宅で上下階から聞こえてくる生活音を指す韓国の言葉。
自分にも起こりうる騒音トラブルから起こる恐怖を描いた本作は、韓国での公開直後から口コミが拡がり、韓国映画としては本国で3週連続第1位を獲得、今年最もヒットしたホラー映画となった(2025年8月時点)。
本作のキーポイントは“音”。
恐怖映画の要素として“音”はもちろん重要だが、本作は音の恐怖の究極に位置する。
身近な団地で起こる騒音トラブルだが、その“音”がどこか普通じゃない。
この身の毛もよだつ恐怖の騒音を大音響の映画館で体感したら、ちょっと怖すぎるかも!
随所に引くほど怖いシーンがちりばめられ、観客をたっぷりと恐怖のどん底に落としてくれる。
結局、誰がうるさいのか? そもそも人なのか、それとも…。
最後まで目を離せない展開は秀逸!
マンション・アパートにお住まいの方は、鑑賞前に心構えを!
<公開情報>

層間騒音
監督:キム・スジン
出演:イ・ソンビン、キム・ミンソク、ハン・スア、リュ・ギョンス、チョン・イクリョン、ペク・ジュヒ、 他
10月10日(金)より岡山メルパにて公開!!!
トロン:アレス
ディズニーがAI時代に挑む新<映像革命>。
世界初の長編映画としてCGを本格導入し、映像革命を起こした『トロン』シリーズ待望の続編。
1982年に公開された第1作「トロン」では、天才プログラマーのケヴィン・フリンがデジタル世界に送り込まれ、命を懸けたゲームに挑む姿を描き、その画期的な設定と映像技術で話題を呼んだ。
28年後の2010年には続編の「トロン:レガシー」が公開され、当時最先端の映像とダフト・パンクが手がけた音楽でも注目を集めた。
そして本作「トロン:アレス」では、これまでの「現実世界の人間がデジタル世界へ足を踏み入れる」構図が逆転。デジタル世界から現実世界へと現れた超高度AIプログラムのアレスが、現実世界と人類を脅かす存在として描かれる。
未来を変えるミッションを遂行するため現実社会に送られてきた、戦うためだけに開発された人型AIのアレスを、「スーサイド・スクワッド」「ダラス・バイヤーズクラブ」のジャレッド・レトが演じる。
監督は「パイレーツ・オブ・カリビアン 最後の海賊」「マレフィセント2」を手がけたヨアヒム・ローニング。
音楽を「ソーシャル・ネットワーク」「ソウルフル・ワールド」でアカデミー賞受賞歴を持つトレント・レズナーとアティカス・ロスが率いるバンド「ナイン・インチ・ネイルズ」が担当。バンド名義での映画音楽の担当は本作が初となる。
話題てんこ盛りの「トロン」最新作は、最新の映像革命として、今の観客を驚かせることだろう。
いったい映像はどこまで進化するのか!?
<公開情報>

トロン:アレス
監督:ヨアヒム・ローニング
出演:ジャレッド・レト , グレタ・リー, エヴァン・ピーターズ , ジョディ・ターナー=スミス , ジェフ・ブリッジス 他
10月10日(金)よりロードショー!!!
<消費税率の変更にともなう表記価格についてのご注意>
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