岡山メルパ 福武 孝之館長
映画業界30年、老舗映画館を切り盛りする名物館長。映画が持つ「観ることで、自分の世界が広がる」魅力を広めるべく、多彩なイベントを展開。ジャンルや制作者にこだわらない、テキトーな鑑賞が映画愛を高める秘けつだとか。
「とおいらいめい」
岡山各地でロケが行われ、昨年、東京池袋を皮切りに公開されている本作が、ついに岡山で公開になる。
牛窓の妙福寺・前島・綾浦島緑地・しおまち唐琴通りや玉島の通町商店街など、岡山の各地でロケが行われた本作。
キャストは東京で半年以上のロングランヒットとなった『ベイビーわるきゅーれ』で初主演し、舞台「鬼滅の刃」の竈門禰豆子役でも注目されている髙石あかり、ドラマ「半沢直樹」の吹越ともみ、日仏合作『MINORI』で話題になった田中美晴らがトリプル主演を務める。
コロナウイルスやウクライナ侵攻など、世界的な人類の危機のなかで製作・公開された本作は、今だからこそ、より深く作品のテーマを考えさせられるものになっている。
父の死をきっかけに腹違いの姉2人と1人の妹が初めて共同生活をすることになり、ゆっくりと家族になっていく物語は今を生きる人々の心に響く。
また、日が没むまでの一発勝負の12分もの長回しシーンも必見!
岡山ロケ作品をみんなで応援しよう!!
<公開情報>
「エゴイスト」
エッセイスト・高山真の自伝的小説「エゴイスト」を、「トイレのピエタ」の松永大司監督が映画化。
原作は数々の名コラムを世に送り出してきた高山真の自伝的小説『エゴイスト』。
監督は、『トイレのピエタ』『ハナレイ・ベイ』など人の心の澱を深く抉る作品で知られる松永大司。
本作は、ドキュメンタリータッチの映像で、登場人物たちの間に流れる親密な温度感や、愛ゆえに生まれる葛藤を繊細に描いている。
主人公の浩輔を演じるのはストイックさと深い洞察力で数々のキャラクターに命を吹き込んできた鈴木亮平。
浩輔の恋人である龍太役には話題作への出演が続く宮沢氷魚。
その透明感あふれる儚い佇まいで愛を注がれる純粋な青年というキャラクターに説得力を与えている。
また、龍太の母、妙子役の阿川佐和子は、主人公の人生観に影響を与えるキーパーソンともいうべき人物をナチュラルかつ圧倒的な存在感で演じている。
すべての人に愛とは何かを問いかける感動のヒューマンドラマ。
観終わってタイトルの“エゴイスト”という言葉に考えさせられるものがある。
本作は、東京国際映画祭でも高い評価を得ている良作。
まだ観ていない方々は要チェック!!
<公開情報>
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