岡山メルパ 福武 孝之館長
映画業界20年、老舗映画館を切り盛りする名物館長。映画が持つ「観ることで、自分の世界が広がる」魅力を広めるべく、多彩なイベントを展開。ジャンルや制作者にこだわらない、テキトーな鑑賞が映画愛を高める秘けつだとか。
シャザム!
『スーパーマン』や『バットマン』と同じDCコミックスのヒーロー『シャザム』を映画化。見た目は大人だが中身は子どもという異色のヒーローの活躍を、独特のユーモアを交えて描く。
相次ぐアメコミヒーロー映画化にお腹いっぱいの皆様! 迷わずこのヒーローを見よう!! 他のヒーローとは全く違う、いわば“逆コナン”と言える『シャザム』。悪ガキがスーパーパワーを手に入れるのだから結果は大体見当がつく(笑)。そして与えられたパワーとは「S=ソロモンの知力」「H=ヘラクラスの強さ」「A=アトラスのスタミナ」「Z=ゼウスのパワー」「A=アキレスの勇気」「M=マーキューリーの飛行力」! 6つの力をあわせて「シャザム(SHAZAM)」に変身!!(実にバカバカしい!)
大爆笑必至の『シャザム』を見てから、アメコミヒーローの文句を言おう!!(笑)
<公開情報>
名探偵コナン 紺青の拳(フィスト)
異常なまでの大ヒットをするアニメシリーズ『名探偵コナン』の劇場版23作目。今や映画業界を背負って立つシリーズとなった本作は、いったいどこまで成績をのばすのか!?
今回はコナン宿命のライバルでもある「月下の奇術師」こと怪盗キッドと、これが劇場版初登場となる空手家・京極真が物語のキーパーソンとなる。右肩上がりの人気の秘密はこの主役に勝るとも劣らない魅力的なキャラクターが豊富なこと!!
どのキャラおしで観るかはあなたの自由なのです!!
<公開情報>
まく子
直木賞作家・西加奈子の同小説を、『くじらのまち』でPFFアワード2012グランプリに輝いた女性監督・鶴岡慧子が映画化した家族ドラマ。温泉旅館のひとり息子である小学生を主人公に、その家族や転入生の少女らが繰り広げるエピソードがつづられる。主人公の父親で女好きなダメ男を草彅剛が演じ、新境地を見せている。
映画化は難しいと言われていた原作のエッセンスを忠実に抽出しつつ、映像でしかできない仕掛けを用いて作られた本作は、登場人物の心の揺れを丁寧に描き、見事な感動作に仕上げられている。高橋優が書き下ろした主題歌『若気の至り』は、誰もが通り過ぎる思春期の揺れる気持ちをうたった曲で、せつないメロディとともに歌詞にある“今ここにしかない光”が胸に響く。