岡山メルパ 福武 孝之館長
映画業界20年、老舗映画館を切り盛りする名物館長。映画が持つ「観ることで、自分の世界が広がる」魅力を広めるべく、多彩なイベントを展開。ジャンルや制作者にこだわらない、テキトーな鑑賞が映画愛を高める秘けつだとか。
翔んで埼玉
『パタリロ!』で知られる漫画家の魔夜峰央が1982年、当時自らも居を構えていた埼玉県を自虐的に描いたギャグ漫画として発表し、30年以上を経た2015年に復刊されるとSNSなどで反響を呼んだ『翔んで埼玉』を、二階堂ふみとGACKTの主演で実写映画化。
「埼玉県民には草でも食わせておけ!!」。こんな映画を公開してよいのだろうか!?(笑)。ここまでディスると、もう笑うしかない! そして、よりによってGACKT様はなぜこの映画を選んだのか!? 結局ディスられた埼玉がいちばんおいしくなっている、ニュータイプ地方発信映画の傑作誕生!! 岡山県民の私もうらやましくてたまらない。
<公開情報>
アリータ:バトル・エンジェル
木城ゆきとによる日本のSF漫画『銃夢(ガンム)』を、同作の映画化を長年にわたり熱望していたジェームズ・キャメロンの脚本・製作により、ハリウッドで実写映画化したアクション大作。
大ヒットメーカーであるジェームズ・キャメロンの新作が日本のマンガ原作という話題の大注目作品! 最新最高級の映像であることはもちろん、その世界観の再現がスゴイ!!
最終兵器アリータから“日本”を感じるところがよいっ! 必見!!
<公開情報>
ねことじいちゃん
累計発行部数35万部を超える大人気コミック『ねことじいちゃん』(KADOKAWA刊)が待望の実写映画化。メガホンを取るのはNHK BSプレミアム『岩合光昭の世界ネコ歩き』でも知られる動物写真家・岩合光昭。岩合監督にしか撮れないネコたちの表情や島の美しい風景とともに、そこに暮らす人々をユーモラスかつ繊細に描きだしている。
主人公の大吉さんには岩合監督からの「志の輔さんしか考えられない」と熱烈オファーを受けた落語家・立川志の輔。共演には柴咲コウをはじめ、小林薫、田中裕子など人気・実力を兼ね備えた俳優陣が集結。そしてもうひとりの主人公、ネコのタマ役は、100匹以上のオーディションから抜擢されたベーコン。まあるい体にふてぶてしい表情、志の輔師匠との息の合った動きなど、観る者の心を奪う熱演(?)でネコファンをノックアウト!
<公開情報>
サスペリア
『君の名前で僕を呼んで』で世界中の映画ファンを魅了したルカ・グァダニーノ監督の最新作。自身が幼い頃、忘れられない衝撃を受けたという、伝説の傑作『サスペリア』の再映画化。
グァダニーノ監督は、元作とは全く異なる視点で大胆に再構築、一切の妥協のない洗練された作品に仕上げた。さらにレディオヘッド、トム・ヨークのおぞましくも繊細なメロディをのせ、映画史上最も美しいホラーが誕生した。想像を超える物語の深さと複雑さが話題を呼ぶ本作は、ただのサスペンスホラーではない!