岡山メルパ 福武 孝之館長
映画業界20年、老舗映画館を切り盛りする名物館長。映画が持つ「観ることで、自分の世界が広がる」魅力を広めるべく、多彩なイベントを展開。ジャンルや制作者にこだわらない、テキトーな鑑賞が映画愛を高める秘けつだとか。
MEG ザ・モンスター
人間は決して見つけてはならないものを、見つけてしまった。“メガロドン”通称MEG-。
“それ”はかつて海を支配した、ジョーズの3倍以上の大きな最恐の巨大ザメ。200万年前に実在した“それ”が、絶滅した確たる証拠は今のところ見つかっていない。この夏その恐るべきモンスターが海底の奥深くから、あなたのビーチまで浮上してきたとしたら…。
体長23メートル、体重20トン。もはや巨大ザメというより怪獣!!
メガロドンに遭遇するのは『ワイルド・スピード』シリーズで無敵をアピールした“陸では敵なし”のジェイソン・ステイサム!
定期的に製作される“人食いザメ映画”は、やっぱり“サメ”がおもしろいってこと。しかも今度は超巨大! 夏休みに恐竜映画で震え上がったのに、またまたサメで手に汗握っていただここう!
<公開情報>
ザ・プレデター
映画史上において人類は様々な宇宙からの訪問者と遭遇してきた。なかでも“プレデター”のスクリーン・デビューは衝撃的で、人型と言うだけに留まらず、数々の装備や、それを使いこなす姿は人類そのもの。そして、無力な相手には目もくれず、強敵のみをハンティングするサムライのような精神性は当時の観客に強烈なインパクトを与えた。宇宙最凶の戦士プレデターが進化を遂げて復活する!!
醜くてカッコイイ!! 未だかつてないエイリアンの設定に大ヒットを記録した『プレデター』(1987年)は今なお人気で、むしろその斬新さに時代が追い付いてきた感じがする。その魅力はキャラクターのデザインで、独特のマスクにドレッドヘア、筋骨隆々の肉体にクールなプロテクターと科学的根拠をガン無視したデザインがたまらない! そして彼らの目的は地球侵略ではなく“狩り”だという設定が、他とは全く違うのだ。
ターゲットが強ければ強いほどワクワクする戦闘種族! これって…。「オッス!おらプレデター。おめぇ強えーなー、おらワクワクすっぞ!」
言ってるかどうかは劇場で!(笑)
<公開情報>
ビューティフル・デイ
裏社会でめぐり合った孤独な男と天使のような少女。そのテーマの相似性ゆえに“21世紀の『タクシードライバー』”とも呼ばれている本作。心の壊れたアウトサイダーたちの生と死の物語は、予想もしない展開を迎える…。
クライムサスペンスやバイオレンスアクションの要素があるものの、鑑賞者の感想の多くはそれとは違う。アクション映画の醍醐味を熟知した上で、そうは進めない本作の展開は、映画ファンの心をグイッと掴むだろう!
さて、このラストシーンをあなたはどう観るだろうか!?