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《出雲地方をめぐる①》「たたら製鉄」の繁栄を体感できる。鉄づくりで栄えた出雲地方へ。

島根県雲南市・安来市・奥出雲町/鉄づくりで繁栄した出雲地方をめぐる①

  • 情報掲載日:2022.04.13
  • ※最新の情報とは異なる場合があります。ご了承ください。

日本遺産を体感できる、出雲地方をめぐる。

日本遺産「出雲國たたら風土記」を体感!

鉄づくりで繁栄した出雲地方をめぐるリポート記事の第1弾です。

魅力あふれる雲南市・安来市・奥出雲町へ、悠久のロマンを求めて出かけてみました。

製鉄の歴史を今に伝える史跡『菅谷たたら山内』。

「たたら製鉄」による鉄づくりとともに、農業、文化、自然、人が共生してきた物語をテーマにした日本遺産「出雲國たたら風土記」。

島根県東部の出雲地方では、約1400年前から「たたら製鉄」と呼ばれる鉄づくりが盛んに行なわれていた。

▲奥出雲町にある「日刀保たたら」では、「たたら製鉄」の技術保存と日本刀の伝統保存を目的に年に1度操業をしている

733年(天平5年)に完成した『出雲国風土記』には、「この地で生産される鉄は堅く、いろいろな道具をつくるのに最適である」と、生産される鉄の優秀性について語られている。

最盛期を迎えたのは、江戸時代後半から明治にかけて。全国のおよそ八割の鉄が、中国山地で製造されていた。

なかでも出雲地方では、「たたら製鉄」に欠かせない良質な砂鉄と燃料の木炭を得るための森林が広大であったことから、これらの資源を求めて製鉄技術者が集まり繁栄をもたらしたという。

▲製鉄炉の両側に何本もの送風管を付けたふいご。火を絶やさぬよう3日3晩夜通しでふいごを踏んでいたと伝わる

江戸時代に入ると製鉄方法が変化し、古来より頻繁に行なわれていた露天式の「野だたら」から「高殿」と呼ばれる建屋内で操業する「永代たたら」へと発展を遂げた。

高殿のある場所には、製鉄に従事した人々が住み山内と呼ばれる集落が形成。雲南市吉田町にある『菅谷たたら山内』では現存する「高殿」を見ることができる。

たたらに従事した100~200名の住んだ小さな集落・山内に日本で唯一現存する高殿は、1751年から170年間操業を続け、のちに国の重要有形民俗文化財に指定された。映画『もののけ姫』に登場するたたら場は、ここがモデルといわれている。

▲高殿の正面には、神木・桂の木が。「たたら製鉄」の鉄づくりの神・金屋子神が降臨したのが桂の木であることから、たたら操業地では大切にされている

また当地は、松江藩が抱える製鉄業の中心的存在「鉄師御三家」のひとつ田部家によって栄えた町。

中心部へ行けば、約20棟が並ぶ「田部家土蔵群」を見ることができ、目の当たりにするとたたら職人をまとめあげる経営者・鉄師の存在の大きさを感じずにはいられない。

▲高殿の近くを流れる川の水を動力に水車を利用して、元小屋にある内倉では、特殊な装置で鉧(けら)と呼ばれる鉄の塊を叩き割っていたという
▲高台から山内を一望。「三軒長屋」では、技師長である村下(むらげ)や番頭が住んでいた

「たたら製鉄」の繁栄を肌で感じられる。奥出雲町『絲原記念館』。

奥出雲町にある『絲原記念館』は、たたら製鉄にまつわる資料や松江藩主からの拝領品などを展示した記念館で、池泉回遊式出雲流庭園「絲原家庭園」、国登録有形文化財に指定された「絲原家居宅」からなる。

▲池泉回遊式の出雲流庭園「絲原家庭園」。かつては「たたら製鉄」の原料である砂鉄を採取した跡地だったという。冬の雪化粧された姿も趣深い

「鉄師御三家」のひとつである絲原家の敷地内にあり、「たたら製鉄」の用具や美術工芸品などを収蔵している。

▲第1展示棟では、鉄師としての記録文書、たたら製鉄用具などを展示。第2展示棟は「美術工芸品コーナー」となっている

敷地内には、国登録有形文化財の「絲原家居宅」や、山を借景にした約360坪の庭園などがあり、見どころ満載だ。

足休めにぴったりなカフェ『茶房十五代』もあり。

▲1924年(大正13年)に建てられた「絲原家居宅」の一角を利用した『茶房十五代』。窓から趣ある庭園や白壁の土蔵を眺めながらひと息ついてみては
▲注文を受けてから点てる「お抹茶(おまんじゅう付き)」500円。奥出雲町にある『田村屋』のお饅頭「鉄師」を提供

鉄に関わる人々から厚く信仰を集める『金屋子神社』。

この地域の鉄師から信仰を集めていたのが鉄の神・金屋子神。

伝承によると、金屋子神は、播磨の国に舞い降り、鷺にのって西へ飛来。出雲国能義郡黒田奥比田の山林に着き、自ら村下となって製鉄技術を伝えたという。

そのため、かつてたたら場だった多くの場所には、金屋子神を祭る神社や祠があり、その存在が信仰心の厚さを物語っている。

安来市にある『金屋子神社』は、全国1200社の総本宮だ。

▲安来市の南端に位置する『金屋子神社』。荘厳な社殿は、総ケヤキ造りとなっている

金屋子神社の総本宮として知られ、古来のたたらの職人をはじめ、鉄に関わる人々から厚く信仰を集める神社。現在でも製鉄・治金関係者らが数多く参詣している。

島根県の有形文化財に指定されている壮麗な社殿も見どころのひとつ。

▲こちらで大切に保管されている「玉鋼」。日本刀の刃の原料となり「たたら製鉄」法でのみ生み出される貴重なもの
▲鳥居をくぐり参道を歩くと、左手に近隣から出土した巨大な鉧(けら)、右手に池が見える。桟橋を渡った先にあるのは『金儲神社』

Information

問合せ
島根県観光振興課
住所
島根県松江市殿町1
電話番号
0852-22-5292

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