JR大阪駅や京都駅から、出雲や下関、尾道や岡山、倉敷などの中国地方をめぐる豪華寝台列車「TWILIGHT EXPRESS 瑞風(みずかぜ)」。6月17日(土)の運行開始を受け、当選倍率が最高68倍(初日の「ザ・スイート」)、平均でも5.5倍という、期待の高さがうかがえる結果になりましたね。
2017年2月現在はまだ運行前。岡山県内でも試運転で見たとうわさでしたよね。実は私もJR岡山駅で姿を見ていました。まだ真っ黒な保護用ラッピングに包まれている姿を…。
そのメディア向けお披露目会がJR新大阪駅近くの車両所で行われるとのことで、ひと足早く実物を見に行ってきました!
現場には全国誌である新聞、雑誌のほか関西のテレビメディアなど100人を超える報道陣で、数に圧倒され…。そして今までベールに包まれていた「瑞風」の車体が、ついにお披露目に!
色は「ダークグリーン」。最新の技術、デザインでありながら、かつてのトワイライトエクスプレスをオマージュした懐かしさも演出した造りになっています。当日は、「瑞風アンバサダー」でありこの列車のテーマ曲「瑞風~MIZUKAZE」を制作したバイオリニスト・葉加瀬太郎さんによるテーマ曲の演奏も。みずみずしさとわくわく感がある曲で、この曲を聞きながらこの列車に乗れば、気持ちが高まるだろうなぁと思いました。
さて、気になる中を拝見。部屋は、数種類ある中でも一番多い部屋「ロイヤルツイン」を紹介します。部屋にはソファ席、さらに書き物ができるデスクがあり、列車の中とは思えない、とてもゆったりした作りに。景色が楽しめるように、車窓が広く設けられています。
随所に「瑞風」の「M」をモチーフにしたマークが配されていたり、スイッチプレートは京都の職人により彫金が施されていたりと細部にまでこだわりが満載。また通路には沿線にゆかりのある作家さんの作品や沿線の伝統工芸品が飾られており、備前焼の伊勢崎淳さんの花入、茶碗も展示されています。
夜になると、ソファの奥の壁が倒れてベッドに。
ベッドを作っても狭い印象ではなく、まだ空間に余裕が感じられますね。
部屋はこのほかにも、シングルやバリアフリーの部屋も。さらに、一両まるごと使った部屋「ザ・スイート」もあります。この部屋にはバスタブに入浴しながら景色が楽しめるバスルームも! 人気も価格も最高のお部屋になっています。
さて、この列車にはそのほかの楽しみが多く用意されています。まずは展望車!
最前と最後尾の車両に設けられており、両脇にある広い窓から日本海や大山、さらに瀬戸内海の景色を楽しむことができます。
コースにもよりますが、
こんな景色も堪能できますよ。
美しい景色をぼんやり眺めながら過ごすなんてぜいたくな時間ですね。
また、この列車の特徴として、この列車が通る関西、中国地方の多彩な食材を贅沢に盛りこんだ食事が提供されるということ。『菊乃井』3代目主人・村田吉弘さん監修の和食や、レストラン『HAJIME』オーナーシェフ・米田肇さん監修の西洋料理が堪能できるんです。
食堂車も上質な空間。
隣にはお酒が楽しめるラウンジも用意されています。
そんなくつろぎの空間、美しい景色、美味が楽しめる「TWILIGHT EXPRESS 瑞風」。この列車の車窓に岡山の景色が映るなんて光栄です! 自ら「TWILIGHT EXPRESS 瑞風」に乗って見るとさらに上質に感じられるのではないでしょうか。
といっても、1泊2日の山陽もしくは山陰コースはひとり27万円~、初回の申込み倍率も5倍以上と高嶺の花です。次回の10~11月出発分の申込みは4月1日(土)からですが、こちらも抽選なのでしょうね…。
しかし! 岡山県に住む私たちは山陽線や伯備線で走る姿を見ることができそうです。姿がカッコよく、神々しくもあるので、見られたらラッキーな気分になれそうです。また岡山や倉敷には、この「TWILIGHT EXPRESS 瑞風」の乗客が観光で訪れる地でもあります。ぜひ岡山で素敵な思い出を作っていただけるよう、接する機会があればおもてなししたいですね。
運行開始は6月17日(土)。岡山の線路を駆け抜ける姿を見るのが楽しみです。そしていつかは乗れるよう頑張ります!
「TWILIGHT EXPRESS 瑞風」のより詳しい情報、また参加申込みなどについては公式ホームページでご確認ください。
「TWILIGHT EXPRESS 瑞風」公式ホームページ
http://twilightexpress-mizukaze.jp/