【事業内容】預金、為替、融資等の金融業務全般
信用金庫の原点に返り、社会的な課題を解決する
倉敷市を本拠地に早島町、浅口市、笠岡市に20店舗を展開する『玉島信用金庫』。1914年 (大正3年)の創業以来100有余年にわたり「たましん」の愛称で地域に親しまれてきた金融機関だ。銀行のミニ版だと思われがちな信用金庫だが、「協同組織」である点で、株主利益を優先する「株式会社」の銀行とは組織形態が大きく異なる。同金庫では協同組織の原点に立ち返り、「お客さま(会員)が抱える社会的課題の解決」をミッションに、長期的な視野で顧客の成長と夢づくりを支援している。宅和理事長は「お客さまが、時代の変化に決して取り残されないよう、今抱えている経営課題を一緒に見つけるところから伴走し、 解決を目指しています」と話す。
「ギブ」から始める相互支援の輪を広げて
業務内容の核となるのは預金・貸出・為替などの金融業務だが、「たましん」の強みは、ソーシャルキャピタル(社会関係資本)を活かした社会的課題解決力にある。失われたコミュニティの再生を図り、顧客の社会的課題解決をサポートする「ソーシャキャピタル課」を2022年に新設。金融機関初の認知症予防教室「はつらつ健康教室」をはじめ、『あちてらす倉敷』でのマルシェ「M e r c a d o R i c o」、大原美術館での婚活パーティーなどを実施。 営業店においても、「お客さまに何をして差し上げればよいか?」を職員自身が考え、支店のチームワークで地域の活性化と課題解決に取り組む 「寄り添い企画」を実施している。
移動販売車での買い物支援、子供服・日用品のリサイクルイベントなど、これまでに開催したイベントは年間80件以上。従来の業務領域を超えたこれらの取組みが職員の結束力やリーダーシップを育み、「人財の成長」にもつながっているそうだ。『ランチルームでも寄り添い企画のことで話が盛り上がるんですよ』と職員の皆さん。各店の取り組みは地域での注目度も高く、「たましん」ブランドのイメージアップや知名度向上にも貢献している。
成長したい人を全力で応援!「人が成長する自律型組織」
自分で考え、判断し行動することを奨励する同金庫では、営業ノルマの廃止、年功序列からの脱却、ビジョン実現型人事制度の構築など、経営改革を進めており、若手や女性キャリア採用の職員を積極的に登用。多様な「人財」が存分に力を発揮できる環境整備(ダイバーシティ&インクルージョン)にも力を入れている。若手職員の成長を支援するため、「地頭力を鍛える たて・よこ・計算プログラム」や「英語でのプログラミング教室」などユニークな研修を導入。また、職員自身が考えたテーマに基づき、世界のどこへでも海外視察ができる「セルフイノベーショントリップ」や国内版の「セルフイノベーションビジット」も実施。海外渡航や国内移動の旅費を企業が支給し、異文化体験を応援してくれる太っ腹な企画である。
そして、奨学金返済サポートや若手独り住まい者の家賃負担など、福利厚生も充実している。さらには、倉敷市の『大原美術館』での内定式や感性を磨く「対話型絵画鑑賞」を行うなど、斬新な支援策がこれまでの金融機関にはない柔軟な発想によるものだと話題になっている。信用金庫の原点に返り、存在価値を高めている「たましん」。 2018年からの経営改革を着実に実行に移してきた宅和理事長は、「ピラミッド型 (管理型) 組織から、人間中心の自律型組織へとさらに変革を目指したい」と話す。
Information
玉島信用金庫
- 住所
- 倉敷市玉島1438map
- 電話番号
- 086‐526‐1351
- HP
- https://www.shinkin.co.jp/tamashima-sk/
- @tamashimask_official