

数値化できない品質まで見極め、信頼を得る。
20年以上にわたって大手学生服メーカー『菅公学生服』を中心に、カジュアル服の検品も担ってきた『聖和』の林桂子社長は、こう話す。「検品では、キズや汚れ、仕様違いなどの目視確認にとどまらず、縫製の強度や生地の織目、風合いといった、数値化できない品質にも目を配っています」。その徹底した仕事ぶりは、検品スタッフのほぼ全員が母であるゆえ。「わが子にこの学生服を着せたいか」という独自の基準あってのこと。さらに、「清潔で整った環境は、人の集中力と配慮を高める」ことから、清掃や整理整頓を心がけた結果、関係者から「食品工場に匹敵するほど清潔」と評価されることも。取引先からの信頼につながる社員の誠実な仕事ぶりを知る林社長は、朝のあいさつの声のトーンや目の動きからコンディションを察知し、体調に合わせて持ち場を変えるなど、「気持ちよく仕事ができる、居心地のよい職場」づくりにも配慮している。
ユニフォームの検品で、新たな一歩を踏み出す。
社員の意思を尊重する同社では、「検品後に不良を修正してみたい」との声から補修を、「検品後から入学式までの間に出来ることをしてみたい」との要望から、スラックスの裾上げや個人名刺繍などの二次加工を2020年から手がけるように。検品で見つかる不良の多くは補修が可能なため、廃棄や返品は減ったという。新たなことに挑戦し、それを実現するために技術を磨き、着実に成長してきた同社。2025年には、事業拡大を目指して、事務服をはじめとするユニフォームの検品・補修・仕上げを新たな柱と定めた。「全社員が細部まで目の行き届いた質の高い仕事を行なえるので、学生服に近い特性を持つユニフォームでもお客さまに満足してもらえると考えました。これまでの応用なので社員の負担は少なく、仕事にも心にも余裕が生まれるはず」。そう話す林社長は、「会社のユニフォームをまとう時間は1日の3分の1。これからは『家族の日常に寄り添う一着か』も基準です」と、優しい笑顔を浮かべた。


製品の受け入れから保管、発送までを一貫して行なうため、約300㎡の自社倉庫を保有。温度管理や清掃が行き届いた環境で保管。

補修によって不良品を市場に出せる品質にするだけでなく、個人名刺繍やボタン付けなど、手作業だからこそ対応可能な新たな価値を創出。

移送中についたしわやプレスミスを整えるアイロン作業。
Information
聖和株式会社
- 住所
- 倉敷市玉島勇崎1097-28 map
- 電話番号
- 086-528-0040
- 公式HP
- https://seiwa520.co.jp/


