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《岡山の妖怪》岡山の妖怪図鑑 その二

岡山の妖怪

  • 情報掲載日:2020.07.31
  • ※最新の情報とは異なる場合があります。ご了承ください。

ここ数年、多様なメディアを通じて、何かと話題になる妖怪たち。実は、私たちの住む岡山県にも、魅力的な妖怪がいっぱいいたのです。前回に続き、不思議でちょっと怖い岡山の妖怪の世界をのぞいてみませんか?
監修:岡山民俗学会理事 木下浩さん

ここでは、岡山県内に数多くいた妖怪の中でも、個性際立つ妖怪5体をご紹介します。地名や祭りの由来となって今も大切にされている妖怪も。

●特集内で紹介する妖怪にまつわるエピソード・伝承には諸説あり、今回はそのひとつ、または一部を紹介しています。●掲載されている施設・店舗・スポットの情報は、2020年6月8日現在のものです。新型コロナウイルス感染拡大の影響により、予告なく変更される場合や、時間の経過により、掲載情報と異なる場合があります。●掲載されている写真は実際の内容と異なる場合がございますので、予めご了承ください。●エリアによっては季節や天候によって通行困難になる道路・区間があります。事前に道路情報を確認の上、おでかけください。

<真庭市> スイトン

一本足で飛んでくる、人の心も読めちゃう妖怪。

スイトン

真庭市蒜山エリアに出没した妖怪。一本足で、「すい~トンッ」とそばに飛んできて、悪いことを考えている人を食べてしまう。ある冬の日、薪取りにきた村人がたき火にあたっていたところ、スイトンが現れた。スイトンは、逃走・反撃しようとした村人の心のうちを読み取って、「もう逃げられないぞ」と脅したそう。しかし、たき火の中ではぜた竹の音にびっくり! 「雷(のような音)を操る人間にはかなわない」と、大慌てで逃げていってしまったそう。予測ができないことが起こるのが、スイトンはとっても苦手なようだ。
考文献:八束村『八束村史』

<瀬戸内市> 牛鬼

なきがらが島になるほどの巨大な妖怪。牛窓の地名の由来にも。

牛鬼

顔が鬼で体は牛の巨大な妖怪。古墳時代、神功皇后が今の瀬戸内市牛窓の沖合を船で通った際に、当時「塵輪鬼(ちんりんき)」と呼ばれた牛鬼が一行を襲った。一行は、牛鬼を退治。その牛鬼のなきがらの各部位は、牛窓周辺の島になり、中でも胴体にあたる部分は今の前島に。また、牛鬼が海へ倒れる様を「牛転(うしまろ)び」と表現したことが、のちの「牛窓」の地名の由来になったそう。
参考文献:吉備郡書集成刊行会「吉備温故秘録」『吉備郡書集成』

ゆかりスポット

牛鬼
前島

Information

前島
住所
瀬戸内市牛窓町牛窓
電話番号
0869-34-9500(瀬戸内市観光協会)

<岡山市> ナガズト

耳まで裂けた口に、長~い足。夜、出会ったらかなり怖いぞ!

ナガズト

吉備津神社の付近の「鎧岩」と呼ばれる平たい岩の周辺に出没したといわれる女性の妖怪。その顔は青白く、口は耳まで裂けるほど大きかったそう。また、真っ白な足が人並外れて長いのも特徴。遭遇すると、腰の辺りまである黒髪をときながら、笑いかけてきて、人々を震えあがらせたという。
参考文献:赤木政夫『きびつ今昔多知ばなし』

<瀬戸内市> チャワンコロバシ

茶わんがかぶさってくる! 捕まったら、朝まで出られない!?

チャワンコロバシ

昔から日本では、人が使った道具に魂が宿り、自分で動きだすと信じられてきた。瀬戸内市のとある坂に出没したのは、茶わん型の妖怪。通った人は、このチャワンコロバシにかぶさられると、なんと朝になるまで出してもらえず、大変困った目に遭ったという。なぜ人にかぶさってくるかは謎だ。
参考文献:時実黙水「邑久郡東部の妖怪」『岡山文化資料第2 巻第3 号』

<井原市> スネコスリ

股の間をすりすり。気を付けないと、転んじゃう!?

スネコスリ

夜、道を歩いていると、犬のような形をしたものが、股の間を通って、転ばせようとしてくる。これは、妖怪のスネコスリの仕業だ。しかし、転ばせる以外のいたずらはしてこないので、案外構ってほしいだけの、かわいい妖怪なのかもしれない。岡山県内だけに伝承が残り、特に井原市の『井領堂』というお堂の近くで出没したようだ。
参考文献:井原市史編集委員会『井原市史民俗編』

ゆかりスポット

スネコスリ
井領堂
撮影:木下 浩

Information

井領堂
住所
井原市内

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