「『ジュエリークラフトYAMAJI』って、ブライダルリングの専門店でしょ?」
そんな人にこそ、ぜひ知ってほしい。ハンドメイドにこだわり続ける、職人たちの想い。
何気ない毎日が、身に着けるだけでちょっと特別な一日になる。
ショーケースの向こう側に秘められた、『YAMAJI』メイドの素敵なジュエリーストーリーを。
はじめに
今回から新連載をはじめることになりました、女性ライターのKです。
このコーナーでは『ジュエリークラフトYAMAJI』の魅力に迫り、知られざるこだわりや作り手の想いなどを紹介していきます。
思えば、子どもの頃から宝石が大好きだった。
夜祭りの露店に並ぶ色とりどりの指輪玩具にも心惹かれたけれど、家の化粧台の奥に大切にしまわれた天然石の輝きは幼い目にも格別だった。
母の目を盗んでは時折こっそり持ち出し、薄闇の中で透き通った青白い光が放たれるのを飽きることなく眺めたものだ。
特別な輝きを引きだす「魔法の木槌」
瀬戸内海を中心とする海の恵みを、さまざまな調理法で提供する『特別な輝きを引きだす「魔法の木槌」』。
ここ『YAMAJI 岡山店』(岡山市南区妹尾)を訪れて久しぶりに、その密やかで心踊るような幸福感が蘇ってくる心地がした。
コツコツ、カンカン。店内奥から聞こえてくるリズミカルな木槌の音。世界にたった一つの特別な輝きを放つハンドメイドジュエリーが生まれる証の音色。
秘められた想いがカタチを描き出す
『ジュエリークラフトYAMAJI』のおこりは、今から50年あまり前。
創業者の山路辰夫さんはもともと画学生で、洋画家を志しながら10代半ばから彫金師見習いとして指輪やかんざし、装飾箪笥などのオーダー制作で生計を立てていたそうだ。
そのころの日本といえば、まさに高度経済成長期の真っ只中。
ダイヤやエメラルド、サファイヤなど宝石を宝飾品に変えて資産化する家庭も多く、中でも芸術的素養を持つ山路さんの繊細で美しいジュエリーはことさら人気を博した。
そんな山路さんに、本格的に彫金師として身を固める決意を指せたのは、妻・登喜子さんの存在だった。
結婚記念にと山路さん手製の指輪を贈られた登喜子さんの予想を超える感激ぶりに、「身に着ける一人ひとりの心に寄り添うものづくり」の喜びを見出した山路さんは、既に岡山市内に構えていた工房内に展示スペースを併設。
今につながる製販一貫のオーダージュエリーのスタイルを確立した。
脈々と受け継がれるYAMAJIスピリット
それから半世紀を経た今、『YAMAJI』のスピリットを受け継ぐのは総勢13人のジュエリー職人たち。
エンゲージ&マリッジからアニバーサリー、自分へのご褒美、思い出の品のリメイクまでゲストのニーズはさまざまだが、想いに耳を傾けデザインをおこし、一つひとつていねいに手づくりするスタイルは今もまったく変わっていない。
Information
ジュエリークラフトYAMAJI 岡山本店
- 住所
- 岡山市南区妹尾2321-5
- 電話番号
- 086-282-4818
- 営業時間
- 11:00~19:00
- 休み
- 火曜(祝日の場合は営業)
- 駐車場
- 18台
- HP
- https://www.yamaji-snow-bridal.jp/
- @jewelry_craft_yamaji
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