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WELCOME TO HALLEWOOD ~ハレウッドへようこそ~

映画『とんび』番外編

岡山映画ロケの仕掛け人・妹尾真由子の WELCOME TO HALLEWOOD

  • 情報掲載日:2022.07.29
  • ※最新の情報とは異なる場合があります。ご了承ください。

降水量1mm未満の日が日本で一番多く、災害も非常に少ないことから、映画やドラマの撮影スポットとして注目されている岡山県。市街地からクルマで30分圏内に、海、山、古い街並みなどがあり、田舎の風景や島、高原など豊富なロケーションがそろっています。

「晴れの国岡山は、日本のハリウッドだね!」

そんな声が高まって、誰が呼んだか「HALLE WOOD(ハレウッド)!」。

「HALLEWOOD」の立役者であり、全国の映像制作会社が頼りにするというすご腕コーディネイターの妹尾真由子さんが、知られざるロケの裏側やさまざまなエピソードを通じて、岡山の魅力を紹介していく連載です。

《連載第17回》映画『とんび』番外編

みなさん、こんにちは。岡山県フィルムコミッション協議会の妹尾真由子です。

2020年11月から12月にかけて約1カ月にもおよび、岡山ロケを敢行した映画『とんび』。4月より全国の劇場で公開され、岡山の映画館にも多くの方が足を運ばれました。

先日7月13日、『MOVIX倉敷』で実施された舞台挨拶(5月15日に実施)の際に、阿部寛さんと瀬々敬久監督に手形とサインを頂いた、備前焼の陶板の完成お披露目と特別展示を行いました。

この企画は、映画の都ハリウッドのチャイニーズシアターに、ハリウッドスター達の手形や足型があるように、映画の街・おかやま(ハレウッド)にも、映画の街らしいスポットを作りたいと思い、岡山ロケに来てくれたキャストや監督たちの手形やサインを並べた「ハレウッドウォール(仮)」の実現にむけた第一歩となりました。

▲陶板の完成お披露目の瞬間!

また、せっかく手形とサインを残してもらうなら岡山らしいものにしたいと思い、岡山が誇る伝統的工芸品の「備前焼」の陶板に手形とサインを残していきたいと考え、陶友会の皆さんにご相談させていただいたのですが…。

備前焼の特徴でもある「焼いたら縮む」という性質のため「実現できないのではないか」という壁にぶち当たりました。

備前焼陶友会の方々としては「縮む」という備前焼の特徴を残したいという思いもあったと思いますが、「やはりキャストの手形は原寸大で残したい。実際にこんな手をしてるんだと手を重ねたりできるようにしたい」という私のわがままを実現しようと、一生懸命考えてくださいました。

みなさんで練りに練ってくださり、「既に焼いてある陶板に絵具で手形とサインをし再度焼くことで、縮むことを防ぐことができるのでは?」という仮説を元に実験をし、「これならいけるかも!」というアイディアを用意してくださったおかげで、今回の陶板は無事出来上がったのです。

焼きの際も、どれくらいでどういう風に焼けるかが見当つかないため、予備も用意して焼きに挑んでくださいました。無事に完成した際には、大喜びでご報告をいただき、私もすごく嬉しかったです。

時間のない中で、こんな前例のないことを実現できたのは、陶友会を始め多くの関係者の方々のおかげです。

阿部さんと瀬々監督の陶板は「ハレウッドウォール(仮)」第一号として刻ませていただきます。

そして今後岡山ロケに来たキャストや監督からも収集し、多くの有名人の手形とサインが並ぶ備前焼の壁「ハレウッドウォール(仮)」を皆様にお披露目できる日が来るまで、ロケ誘致に邁進したいと思っています。

今後もロケの受入れに、ご協力頂けると幸いです!!

映画『とんび』は、現在「Amazon Prime Video」と「ひかりTV」で先行配信されており、2022年9月21日には、DVDとBlu-rayが発売されますので、すでにご覧になった人も、未見の方も、ご自宅でじっくりと作品を鑑賞され、ロケ地を観察してみてはいかがでしょうか?

作品データ

【タイトル】
「とんび」

【劇場公開日】
2022年4月8日(金)全国公開

【ストーリー】
昭和37年、瀬戸内海に面した備後市。運送業者で働くヤス(阿部 寛)は、今日も元気にオート三輪を暴走させていた。

愛妻・美佐子(麻生久美子)の妊娠に嬉しさを隠せず、姉貴分のたえ子(薬師丸ひろ子)や幼馴染の照雲(安田 顕)に茶化される日々。幼い頃に両親と離別したヤスにとって家庭を築けるということはこの上ない幸せだった。

遂に息子・アキラ(北村匠海)が誕生し「とんびが鷹を生んだ」と皆口々に騒ぎ立てた。しかしようやく手に入れた幸せは、妻の事故死で無残にも打ち砕かれてしまう。

こうして、父子二人きりの生活が始まる。母の死を理解できないアキラに、自分を責めるヤス。和尚の海雲(麿 赤兒)は、アキラに皆が母親代わりなってやると説き、雪が降っても黙って呑み込む広い海のようにアキラに悲しみを降り積もらすな―「お前は海になれ」と、ヤスに叱咤激励するのであった。

親の愛を知らずして父になったヤスは、仲間達に助けられながら、我が子の幸せだけを願い、不器用にも愛し育て続けた。

そんなある日、誰も語ろうとしない母の死の真相を知りたがるアキラに、ヤスは大きな嘘をついた──。

【キャスト】
阿部 寛
北村匠海 杏 安田 顕 大島優子
濱田 岳 宇梶剛士 尾美としのり 吉岡睦雄 宇野祥平 木竜麻生 井之脇海 田辺桃子
田中哲司 豊原功補 嶋田久作 村上 淳
麿 赤兒 麻生久美子 / 薬師丸ひろ子

【スタッフ】
原作:重松 清「とんび」(角川文庫刊)
監督:瀬々敬久 脚本:港 岳彦 音楽:村松崇継
主題歌:ゆず「風信子」

【県内撮影時期】
2020年11月~12月

【県内ロケ地】
・浅口市(金光町大谷、青佐鼻海岸)
・笠岡市(金浦地区、西中学校、金浦幼稚園、旧大島東小学校、原田荘、神島の道)
・倉敷市(海蔵寺、旧玉島第一病院、玉島の道、ドラム缶橋、呼松漁港、呼松神社、沙美海岸)
・瀬戸内市(錦海倉庫)
・備前市(柳青院)
・美咲町(柵原ふれあい鉱山公園)
・岡山市(東湯)
・玉野市(由良病院)

岡山県フィルムコミッション協議会の詳細は下記から。

【Profile】

岡山県フィルムコミッション協議会
妹尾真由子

矢掛町出身。2013年に矢掛町入庁。産業観光課での勤務時代には、ご当地キャラ・やかっぴーとともに町の観光PRを担当。2016年より岡山県観光連盟に出向。2018年より岡山県フィルムコミッション協議会の専任スタッフに

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