降水量1mm未満の日が日本で一番多く、災害も非常に少ないことから、映画やドラマの撮影スポットとして注目されている岡山県。市街地からクルマで30分圏内に、海、山、古い街並みなどがあり、田舎の風景や島、高原など豊富なロケーションがそろっています。
「晴れの国岡山は、日本のハリウッドだね!」
そんな声が高まって、誰が呼んだか「HALLE WOOD(ハレウッド)!」。
「HALLEWOOD」の立役者であり、全国の映像制作会社が頼りにするというすご腕コーディネイターの妹尾真由子さんが、知られざるロケの裏側やさまざまなエピソードを通じて、岡山の魅力を紹介していく連載です。
《連載第33回》「武蔵倶楽部大賞特別賞」受賞と、ショートフィルムのロケ地編
みなさん、こんにちは。
岡山県フィルムコミッション協議会の妹尾真由子です。
2024年がスタートして1カ月が過ぎようとしていますが、皆さんいかがお過ごしでしょうか。
今年は、元日から「令和6年能登半島地震」で甚大な被害が出ました。
今もなお余震が続き、避難生活を送られていたり、懸命な捜索が続けられていたりで、不安と悲しみが入り混じるなかでのスタートとなりました。
被害にあわれた方々の安全と、一日も早く皆さまの生活が平穏に戻られますことを心よりお祈り申し上げます。
私自身は今年一年もぶれることなく、担当になってから貫いてきた「ひとつひとつのご相談やご依頼に対して真摯に向き合い、丁寧に対応する」「できないではなく、できることを前向きに考える」という精神を大切に、年末に振り返った時「一年やりきった」と実感できるよう、一日一日を大切に過ごしていきたいと思っています。
さて昨年末、県外から岡山県に赴任している支店長・営業所長や地元経済人などと、相互交流を通じて地域経済の活性化に寄与することを目的に活動している「岡山武蔵倶楽部」が、県外に誇れる取り組みや地域の魅力向上に貢献する取り組みに対し表彰する「武蔵俱楽部大賞」にて、「特別賞」を受賞いたしました。
受賞理由は、多彩な岡山の風景や町並みのロケーション資源をワンストップで発信することにより、多彩な映像作品の撮影を呼び込んだほか、県民と一体となった撮影支援や、撮影への聖地巡礼を促進することで、地域の活性化に大きく貢献したことを評価していただいたとのことでした。
地元団体様から賞をいただくのは初めてのことです。
我々の活動は、地域の皆さんのご理解とご協力なしには成り立ちません。
今回の受賞は、皆さんに背中を押していただけたようで大変光栄に思っています。
今年も地域の皆さんに支えていただきながら、多くの作品を通して岡山の魅力を発信できればと思っています。
引き続きのご理解とご協力をお願いいたします。
このコラムでは、基本的に映画を中心に、時期によってはドラマにも触れつつ、お話をさせていただくことが多いのですが、当県に入る問い合わせを全体で見ると、映画やドラマ以上に、テレビ番組やCM、ミュージックビデオなどのロケ支援の方が多くなっています。また最近では、写真集や芸術作品のロケーションや、エキストラ支援などご相談も多く、幅広いジャンルに対応しています。
映画が公開される時のように、作品を活用したプロモーションを大々的に行うことはありませんが、テレビ番組はお店やグルメなどが紹介されると、放送後すぐに反響があったり、普段何気なく見ているCMが実は岡山だったりと反響があるものもたくさんあります。
ぜひ、今後も身近な映像にも注目してみてください。
それでは、2024年もよろしくお願いいたします!
岡山県フィルムコミッション協議会の詳細は下記から。
【Profile】
岡山県フィルムコミッション協議会
妹尾真由子
矢掛町出身。2013年に矢掛町入庁。産業観光課での勤務時代には、ご当地キャラ・やかっぴーとともに町の観光PRを担当。2016年より岡山県観光連盟に出向。2018年より岡山県フィルムコミッション協議会の専任スタッフに
<消費税率の変更にともなう表記価格についてのご注意>
※掲載の情報は、掲載開始(取材・原稿作成)時点のものです。状況の変化、情報の変更などの場合がございますので、利用前には必ずご確認ください