降水量1mm未満の日が日本で一番多く、災害も非常に少ないことから、映画やドラマの撮影スポットとして注目されている岡山県。市街地からクルマで30分圏内に、海、山、古い街並みなどがあり、田舎の風景や島、高原など豊富なロケーションがそろっています。
「晴れの国岡山は、日本のハリウッドだね!」
そんな声が高まって、誰が呼んだか「HALLE WOOD(ハレウッド)!」。
「HALLEWOOD」の立役者であり、全国の映像制作会社が頼りにするというすご腕コーディネイターの妹尾真由子さんが、知られざるロケの裏側やさまざまなエピソードを通じて、岡山の魅力を紹介していく連載です。
《連載第26回》映画『劇場版 推しが武道館いってくれたら死ぬ』特別編
みなさん、こんにちは。岡山県フィルムコミッション協議会の妹尾真由子です。
少し前の話題になりますが、今年のGWはどのように過ごされましたか?コロナによる移動制限も解除され、旅行や帰省など外出された方も多いのではないでしょうか。また、人出を避けて、家でゆっくり過ごされた方もいらっしゃるかと思います。
私も、仕事以外では4月末に放送されたNHK-BSプレミアム「犬神家の一族」の前後編など、撮り溜めたドラマなどを見たりしてゆっくり過ごしました。
さて今回は、前回コラムでご紹介した『劇場版 推しが武道館いってくれたら死ぬ(略称:「推し武道」)』の特別編と題して、作品上映時に実施したプロモーションについてご紹介したいと思います。
まずは2023年5月12日からの全国公開に先立ち、岡山市が主導で『JR岡山駅』から『イオンモール岡山』へ続く南地下道や、『JR岡山駅舎2階コンコース』のビジョンで、作品の予告動画を流しました。
それは「作品を見た後は聖地巡礼をぜひ!」というメッセージ画を組み合わせた15秒動画で、2週間にわたって発信、公開時に多くの方に劇場に足を運んでいただけるようPRしました。
そして今回の目玉プロモーションとして、公開から2日後の5月14日(日)にロケ地となった『表町商店街』を会場に、「岡山から全国へ!大ヒット祈願イベント」を開催しました。
当日は、イベントうちわを配布した先着350名に加えて、一般の方々や観光で訪れていた方など含め600名近くの方々が集まり迎える中、本作「えりぴよ」役で主演を務めた松村沙友理さんが姿を現しました!
続いて、劇中で岡山のローカル地下アイドルグループ・ChamJamのメンバーを演じた中村里帆さん、@onefive のMOMOさん、KANOさん、SOYOさん、 GUMIさん、 和田美羽さん、伊礼姫奈さん、そして美作市の林野高校出身の大谷健太郎監督の9名が商店街に敷かれたレッドカーペットを歩いて登場。会場の商店街は終始、熱気と歓声に包まれました。
この日、松村さんは劇中で常に着用している「赤ジャージ」で登場し、会場はさらに「推し武道」の世界観にぐっと引き込まれ、ほかのイベントにはない「特別感」を感じることができました。
イベントでは出演キャストや監督が岡山ロケの思い出や岡山の「推し」などを、それぞれのエピソードを交えてお話して下さり、岡山の魅力を再発見できるようなメッセージをたくさんいただきました。また、観客からも合いの手が入り、会場一体となったトークショーは大盛り上がりでした。
また、昨年公開した映画『とんび』の舞台挨拶で来岡した阿部寛さんと瀬々敬久監督に第一号として作成していただいた、岡山の伝統的工芸品である備前焼の陶板にサインと手形を残すセレモニーを、松村さんと大谷監督のお2人に行っていただきました。
最後は、ChamJamを演じたメンバーが、『推し武道』ではおなじみの楽曲となった「ずっとChamJam」「Foll in Love」の2曲のスペシャルパフォーマンスを!
松村さんと監督もステージ前でペンライトとうちわを振りながら楽しんでコールされていました。まるでドラマのワンシーンを再現したような演出になったと思います。
会場の進行や警備などは、自治体のほか、『IPU・環太平洋大学』の学生さんたちが協力して下さり、大きな混乱になることもなく幕を閉じました。
ただ、当初予定していた「8時整列・9時配布開始」については、当日の現場判断で大きな混乱を防ぐために予定を変更させていただくこととなり、ルールを守ってご参加いただいた方々には大変申し訳なく思っております。
今後もこのようなイベントを開催する際にはルールの徹底をしっかり行い、参加を希望されるみなさんに気持ちよくイベントを楽しんでいただけるよう努めてまいりたいと思っております。
現在、松村さんからのスペシャルコメントや、劇中に登場した岡山グルメやお土産など、ロケ地以外の情報も掲載した「県ごと推し!聖地巡礼・岡山ロケ地マップ」を3万部限定で配布中です。
併せて、岡山県の総合観光サイト「岡山観光WEB」では、「推しが武道館いってくれたら死ぬ」×ロケ地・岡山特集ページを公開しております。
劇場で作品を楽しんでいただいた後はぜひ、聖地巡礼をお楽しみいただきたいと思います。ロケ地では、近隣住民や店舗、施設の方々などへご配慮いただき、ルールを守って聖地巡礼をお楽しみくださいね。
岡山県フィルムコミッション協議会の詳細は下記から。
【Profile】
岡山県フィルムコミッション協議会
妹尾真由子
矢掛町出身。2013年に矢掛町入庁。産業観光課での勤務時代には、ご当地キャラ・やかっぴーとともに町の観光PRを担当。2016年より岡山県観光連盟に出向。2018年より岡山県フィルムコミッション協議会の専任スタッフに
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