産後ママ必見の「産後ケアサービス」とは?


女性にとってもその家族にとっても、人生の一大イベントともいえる出産。
出産を終えたばかりのママは、ホルモンバランスの変化や慣れない育児による疲れなどから、心身に大きな負担がかかってしまうこともある。
そんなときにぜひ利用してほしいのが、近年注目されている「産後ケア」だ。
産後ケアは、退院直後のママの心身の回復や心のリフレッシュを図り、この先も安心して子育てができるようにサポートしてくれるサービスのこと。
居住する自治体からの補助により、比較的リーズナブルにサービスを利用できるのも魅力だ。
年間約1400人の新生児が誕生する『倉敷成人病センター』では、2025年2月から産後ケアサービスをスタート。
対象となるのは、産後3カ月以内のママと赤ちゃん。同センターで出産していない場合も利用可能だ。
原則平日のみで、宿泊と日帰りで受け入れを行っている(土・日曜、祝日を希望する場合は相談を)。
産後ケアサービスの主な内容は?



『倉敷成人病センター』では、ママの産後の回復を促す休息や栄養バランスのとれた食事の提供のほか、授乳や沐浴、おむつ交換についてのアドバイスを行っている。パパや家族への育児指導をしてくれるのもうれしい。
ちょっとした心配事が気軽に相談でき、「ひとりでがんばらなくてもいい」という安心感が得られるというメリットも。
退院後の生活がスムーズにいくように、助産師や看護師、保育士といった経験豊富なスタッフがしっかりサポートしてくれる。
また、ママや赤ちゃんが体調不良の場合に医療サービスを受けられるのも、同センターならではの強みといえる。
完全個室のプライベートな空間で過ごせる。



同センターでは、宿泊・日帰りともに、滞在中は追加費用なしで個室を利用できる。
また、パパも宿泊可能で、希望すれば食事の提供(食事代1000円が別途必要)も受けられる。
利用料は、同センターで出産された人は1泊2万円、日帰り8000円。他院で出産された人は1泊3万5000円、日帰り1万6000円となっている。いずれも宿泊は3食付き、日帰りは1食付き。
産後ケアサービス利用の際は居住する自治体の助成を受けることができるため、申請方法などは各自治体に問合せを。
また、利用は予約制で、前日17時までに同センターへ電話で予約が必要。
多職種連携による24時間の医療体制でサポート。


「入院中だけでなく、退院後も継続的にケアをしたいとの思いから、産後ケアサービスをスタートさせました。
睡眠時間を確保したい方やひとりの時間をつくりたい方など、それぞれに自由な時間を過ごしていただいています。
当センターの強みである多職種の連携により、多くの親子を支えられる場所になれたらと考えています」とスタッフ。
今後は心理士との連携強化や、ママたちのコミュニティづくりにも力を入れたいとのこと。
同センターでは産後3カ月以内と利用期間が限られているため、「少し疲れてきたかも」「育児のことを相談したい」というときに早めに利用してみてほしい。
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