Mission_06/今話題の「アルベルゴ・ディフーゾ」って何? アジア初認定を受けた『矢掛屋』を訪問せよ!!
岡山の話題のスポットや、気になるモノなどを徹底調査! 『タウン情報おかやま』スタッフが実際に現地を訪問して、とっておきの情報をお届けするこの企画。
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皆さんは、「アルベルゴ・ディフーゾ」という言葉をご存知ですか?
なんだかおしゃれな響きですが、イタリア語で「分散型ホテル」を意味し、1980年代にイタリアの過疎高齢化の進む地域で誕生した伝統集落再生の試みのことです。具体的には、地域の空き家・空き店舗を有効活用した宿泊施設や受付け、食堂などを別々に配置し、地域を丸ごとひとつのホテルのように見立てて運営するというもの。
現在、「アルベルゴ・ディフーゾ」に認定された地域はヨーロッパを中心に92か所ありますが、今年6月になんと、岡山県・矢掛町が世界初の「アルベルゴ・ディフーゾ・タウン」に。そして、同地域にある宿泊施設『矢掛屋』が、アジア初となる「アルベルゴ・ディフーゾ」に認定されたのです。すごいことですよね! 町の中心部にある『矢掛屋』は本館や別館、食事処などが半径約200m内に分散しているという造りで、歴史ある町並みや文化に触れながら滞在できるスポットとして、約3年前のオープン以来多くの観光客が訪れています。
『矢掛屋』の女将・西野さんに矢掛町の魅力についてうかがいました。「地域の方が気軽に声をかけてくださったり、玄関前のお花をさり気なく生けてくださったりと、皆さんの優しさを日々実感しています」とのこと。町で暮らす喜びを感じながら、地域に息づく文化や歴史ある建物を大切に守ろうとする住民の思いや協力こそが、「アルベルゴ・ディフーゾ」に欠かせない要素なのだと気づかされました。
また、近くには築100年ほどの町家を改装した『和Auberge 備中屋長衛門』もあります。1棟貸切りで利用できる2階の座敷は最大20名まで宿泊できるので、大人数での女子会や親戚同士の集まりにもぴったりです!
同じ建物の1階にある『お食事処 邑楽里』では、矢掛町産朝日米を100%使用した玄米麺が味わえるランチメニューを提供。そのひとつ、「やっこ膳」900円のメインである玄米麺は、もっちりとした麺にしょうゆベースの優しい味わいのスープがよく絡みます。地元産の旬野菜もたっぷり使われているので、ヘルシーに味わえますよ!
周辺にはおしゃれなカフェや雑貨店、和菓子店などもあり、ゆっくりと町歩きを楽しむのもいいですよね。今年の夏休みは、ちょっと足を延ばして、話題の矢掛町へ出かけてみてはいかがですか?