Mission_01／岡山産「もんげーバナナ」の農園に潜入せよ！

岡山の話題のスポットや、気になるモノなどを徹底調査！　『タウン情報おかやま』スタッフが実際に現地を訪問して、とっておきの情報をお届けします。

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今回は「皮ごと食べられる日本産のバナナ」ということで、国内外のテレビや雑誌など各メディアに取り上げられ、話題を呼んでいる「もんげーバナナ」について調査すべく、岡山市東区にある農園へと向かいました。出迎えてくれたのは、『D＆Tファーム』の代表である田中哲也さん。農園の中を案内してもらいながら「もんげーバナナ」の秘密に迫りました。

まず「皮ごと食べられる」っていうのは、本当なんでしょうか？「はい、本当です。「もんげーバナナ」は「グロス・ミシェル」という品種で、国内で流通している「キャベンディッシュ」に比べて糖度が高く、濃厚な味わいが特徴のバナナです。当社では無農薬で栽培し、化学肥料を使っていないので、皮に薬剤の苦みがありません。収穫後にも洗浄剤や防カビ剤などを一切使っていませんので、安心して皮ごと召し上がって頂けます」。また「もんげーバナナ」は、一般的なバナナに比べて皮が薄くてやわらかいという特徴もあるそうだ。だからこそ、皮ごと食べられるというワケなんですね！

バナナは本来は熱帯性の植物で、温暖な地域でしか育たないと言われています。なぜ岡山で栽培することができるようになったのでしょう？「私の叔父にあたる田中節三が『凍結解凍覚醒法』という栽培方法を確立したからです。この技術は、氷河期を乗り越え、世代を繋いだ植物の力にヒントを得ています。独自の工程でバナナの苗に氷河期の状態を体感させ、植物本来の生きる力を最大限に引き出すことで、岡山でのバナナ栽培を成功させたのです」。「凍結解凍覚醒法」は、熱帯以外の地域でのバナナ栽培を可能にしたほかにも、半年ほどで実がつき、収穫量が増えるというメリットもあるそうです。

「安全で安心なものを作らないと意味がない」という『D＆Tファーム』のこだわりはまだあります。「通常、バナナの苗を増やす培地には、抗生物質を与えたりする場合が多いのですが、同時に苗の免疫力も損なわれてしまいます。当社ではそれを解決するために、天然物質を使って苗の活性や免疫力を高め、苗を強くする技術を開発しました」。この技術と「凍結解凍覚醒法」が合わせられることで、安心で安全な「もんげーバナナ」が完成したのです。

『D＆Tファーム』のハウスの中では、バナナ以外の南国のフルーツも栽培されています。「『凍結解凍覚醒法』はバナナだけでなく、あらゆる作物に応用可能です。実験では約200種類の作物の栽培に成功していますが、現在はバナナ、パパイヤ、パイナップル、グワバ、コーヒーの苗や実を販売しています」と田中さん。「もんげーバナナ」の生産は全国で始まっているそうで、「バナナを輸出品目にして、日本の農業を元気にして行きたい！」という目標も語ってくれました。

自宅に持ち帰った「もんげーバナナ」は、まだ食べ頃には早いので、2日ほど寝かせました。皮の表面に茶色の斑点「シュガースポット」が出てきたら食べ頃のようなので、はやる気持ちを抑えつつ、バナナを輪切りに。

バナナの甘い香りが強く、口に入れるともっちりねっとりした食感で、とにかく甘くておいしい！　糖度は普通のバナナの1.5倍だそうです。皮は薄く、味はほぼしないので違和感なく食べられますし、バナナの皮は栄養価が高いので、「もんげーバナナ」は皮ごと味わうことをオススメします！

現在、「もんげーバナナ」は、『岡山天満屋』で1本648円で販売しているほか、形や色艶のよいものを選別し、岡山県産の桐箱に詰めた特別セットが「日テレポシュレ」の通販で購入可能。今後は『D＆Tファーム』のホームページでの販売も検討中とのことです。ぜひ一度皮ごと味わってみてください！

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