岡山発の魅力的なアイテムを集めた、イオンモール岡山5階の『ハレマチ特区365』。
ものづくりのへのこだわりストーリーを紹介します。
ものづくりSTORY|Bamboo House[バンブーハウス]
見ているだけでも癒やされそうな、微妙なニュアンスの優しい色合いが印象的なストール。「こんな繊細な色を生み出せるのは、天然の植物で染める『草木染め』のおかげです」。そう語るのは『Bamboo House』の竹田三千代さん(69歳)だ。
祖母や母の影響で、幼い頃から展覧会に行ったり、洋服を作ったりと、美術やものづくりに親しんでいたという竹田さん。学生時代に訪れた伝統工芸展で型染めされた着物の美しさに魅了され、染色の道へ進むことを決意。大学で染色を学び、その後は独学で染めの世界を極めていった。子育てなどで離れていた時期はあるものの、以後50年以上にわたり染色に携わってきた。西部伝統工芸展や県展、日本民芸館展などの公募展にも出品し、数々の賞を受賞。その作品は高い評価を受けている。
身の回りのほとんどの植物が染料になる草木染め。庭で育てている藍をはじめ、アカネやビワ、おもに沖縄などに生えているフクギやマングローブもお気に入りだそう。染料としてあまり流通していないフクギを手に入れるため、わざわざ沖縄に足を運んだこともあるのだとか。「合成染料と異なり、色の出具合が毎回違います。同じ種類の植物でも、季節や育った環境によって、含まれている色素が一定ではないため、全く同じ色は出せません。そこが、草木染めならではの一期一会の魅力であり、苦労する点でもあります」と竹田さん。イメージしたとおりの色に染め上がった時は、なんともうれしいのだとか。「草木染めは、色落ちや経年による変色もありますが、それもまた魅力。使い込むにつれ変わっていく色合いを愉しんでいただきたいですね」。色には人を癒やしたり、元気づけたりする力があると考えている竹田さん。そんな色を生み出すべく、日々草木に感謝しながら、染めと向き合っている。
Information
Bamboo House[バンブーハウス]
- FAX
- 086-232-5435
そのほかにこの秋おすすめファッション・アイテム。
rolca on the notes[rolca on the notes]
ハレマチ特区365
『イオンモール岡山』の5階にある、晴れの国おかやまに息づく、ものづくりのスピリットを体感・体験できる空間。「365日デイリーでつかう、愛しいもの」をテーマに、岡山県内の作家や職人、企業による雑貨、ウェア、ストックフード&器など、1000種類以上のアイテムをラインナップ。作家によるワークショップをほぼ毎日行なうスペースも常設。
Information
ハレマチ特区365
- 住所
- 岡山市北区下石井1-2-1 イオンモール岡山5階
- 電話番号
- 086-206-7204
- 営業時間
- 10:00~21:00
- 休み
- なし
- 駐車場
- 約2500台(共同)
- HP
- https://hare365.com/