「パンわーるど総社」とは？

ベーカリーやスウィーツ店が軒を連ね、それらを目がけて県内外から多くの人が訪れる総社市。

「パンとスウィーツのまち　総社」として店をまとめ、さまざまな仕掛けを展開する「パンわーるど総社」の力も大きい。

パンの製造出荷額が県下最大のパンのまち・総社市。2016年に総社商工会議所が市内に点在するベーカリーやスウィーツ店を集めて「パンわーるど総社」を発足し、11月で5年目を迎える。

参加各店で作ったパンやロール生地にオリジナルのアレンジを加えた「総社ドッグ」や「総社ロール」をはじめ、各店と二人三脚で新商品や名物を作り続け、「総社市＝パンとスウィーツのまち」として認知されるように。

参加店には、幅広いファンに愛される老舗や新進気鋭のベーカリーなど、個性豊かな店が多く、それらを一緒に巡るのも「パンわーるど総社」の愉しみだ。

各店のこだわりが詰まったご当地パンやスウィーツ、店の魅力に触れに、「パンわーるど総社」を巡ってみませんか。

ベーカリー　トングウ

1軒目は、昭和3年（1928年）に創業した名店『ベーカリー　トングウ』。三代目の吉田宣弘社長が老舗の味を大切に守りつつ、新商品の開発にも意欲的に取り組んでいる。

学校給食のパンを製造していたことから生まれた「岡山コッペ」シリーズは現在30種類以上をラインナップし、ロングセラーの名物パンと並ぶ看板商品に。

趣向を凝らした「総社ドッグ」も新作を出すたび話題を集めている。

創業92年の老舗。伝統の味を守りながら、アイデアが光る創作パンを開発。パンの自動販売機の設置や移動販売なども開始予定なので、今後の動きに注目を。

ナンバベーカリー

続いて、総社を代表する人気店『ナンバベーカリー』へ。

長時間熟成で小麦の旨みを引き出したハード系に定評があり、店頭では一日数回焼きたてを提供。生地のおいしさとアイデアあふれる具材の妙が光る「総社ドッグ」もぜひ試してほしい。

約80種類以上のパンをラインナップ。長時間熟成製法で小麦の旨みともちもち感を愉しめる食事パン、発酵バターを使ったリッチなクロワッサンなど人気商品も多い。

小さな洋菓子店　Petite Graine（プティ・グレーヌ）

2017年にオープンしたパティスリー『プティ・グレーヌ』は、地元産の良質の卵、農家直送の旬の素材を使ったスウィーツが自慢。

秋の新作「抹茶ロール」では、抹茶の香りと生地の食感、備中大納言「紅娘」のおいしさを愉しめる大人のスウィーツを考案。

真摯に素材と向き合い、ていねいに作られるケーキにファンが多いのもうなずける。

倉敷の名店で修業を積んだ日置尚孝シェフが地元総社にオープン。契約農家から仕入れる旬の果実や卵など、素材の滋味を生かしたケーキを求めて連日客足が絶えない。

Pâtisserie Coa（パティスリー　コア）

『パティスリー コア』は、関東・関西の実力店で修業を積んだ夫婦が営む新進気鋭の店。

国産小麦やオーガニック、地元産の旬のフルーツなど、素材を吟味しながら「食べておいしい、体に優しい」スウィーツやパンを提供している。

全国誌にも取り上げられ、話題となった焼菓子（要予約）もあり、知名度も人気も全国区に急上昇。いつも食べる人のことを考えながら実直に作り続ける『パティスリー コア』から今後も目が離せない。

パティシエの古和夫妻が作る季節感あふれるケーキやフランス伝統製法のヴィエノワズリー、焼菓子が評判。体に優しい菓子作りをモットーに素材選びにもこだわる。

今回紹介した4店以外にも、総社市街地には地域に密着したベーカリーやパティスリーの名店が集まっている。

まずは「パンわーるど総社」の公式ＨＰからマップをダウンロードして巡ってみよう。お腹と心を満たすパンやスウィーツとの至福の出合いがきっと待っている。

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