62♥パンめ 『La.saison』の「クラブハウスサンド」
朝ごはんに、おやつに、食事に添えて…まいにちのいろんなシーンで登場する「パン」。岡山にもたくさんのパン屋さんがあり、「この店のこのパンが好き!」という自分だけのお気に入りがある人も多いのでは? パンに恋したTJ女性スタッフが、とっておきの「惚れパン」を心ゆくまで語ります!
[ナビゲーター]しょこ
TJスタッフ暦12年目のアラサー女子。パンを買いに行くために遠征し、自分でも家で焼くほどのパン好き。朝ごはんは必ずパンと決めており、なかでも一番好きなのはベーグル! パンシェルジュ1級にめでたく合格し、「マスター」の称号を手に入れる。子どものころの将来の夢は、パン職人の旦那さんと結婚すること。
日本に生まれ四季のよろこびをかみしめるベーカリーへ
いきなりですが、あなたは「日本に生まれてよかった」と思う瞬間ってありますか?
日本ならではの食べ物、景色、文化…。さまざまありますが、なかでも四季があることは日本の魅力のひとつですよね。
パン好きの私としては、パンを通じても四季を感じたいところ。そこで今回は、「四季」にこだわった素材選び&パンづくりをしているベーカリーをチョイスしてみましたよ。
ジャパンの心を感じながら、テイスティなブレッドを堪能しちゃいましょう~。
古民家風のおしゃれな外観が目印のお店。
いかにも倉敷らしい情緒ある白壁が印象的で、見わたす限りの田んぼと青空の景色に美しく映えますね。お天気のよい日はこちらでパンを買って公園でのんびり過ごすのも素敵です。ピクニック気分になって、今回はそれにふさわしいひとパンをご紹介しましょうかね。
では、いざ出陣!
ド迫力の断面に目をうばわれるサンドウィッチ
圧巻のボリューム感を誇るこちらのサンドウィッチは、迫力の断面でも有名なんです。
いわゆる「萌え断」というやつですね。当然、「映え」もばっちりです。
しかしながら「花よりだんご」を地で行く私にとって、かぶりつくのに夢中でいつも写真を撮り忘れるのが難点…。
本日はみなさんにご紹介するためにちゃんと撮影しましたよ!
ダイナミックなサンドウィッチは何種類かありますが、今回は代表的な「クラブハウスサンド」378円の映え写真をどうぞ。
こぼれ落ちんばかりの具材は玉子焼き、チーズ、無添加ベーコンに加え、たっぷりの野菜で視覚も味覚も大満足。レタス、レッドオニオン、ピクルス、ニンジンのナムルと盛りだくさんなうえに、それぞれ異なる食感も楽しい!
もちろん栄養のバランスも◎の、わんぱくサンドです。
人気のサンドは5種類ほど並び、特に「パンプキンサラダとスモークチキンのピタパンサンド」356円なんかがおすすめ。
どのサンドもそれぞれ具材に合わせちょうどよいおいしさになるようにと、包み込むパンも変えています。
知らぬうちくせになってしまうパンの数々
私が食パンの食べ方で一番好きなのが、卵と牛乳の風味がたまらない「パンプディング」388円です。
こちらでは中までしっかりプリン液をしっかり染み込ませるために、ひと晩たっぷり浸してから蒸し焼きにしているそう。
意外に甘さひかえめのやさしい味、パンとプリンが出会ってしまったのはまさにデスティニー。卵と牛乳のおかげで栄養価もアップしていますね。
一年の締めくくりである年末に向けて、何かを頑張った自分へのごほうびタイムにぴったりです。コーヒーでも紅茶でも、お好みのあったかいドリンクを淹れてほっとひと息しましょう。
そして今回は、お店のスタッフさんにいくつかおすすめを紹介してもらいました。
まずは「ハニーハント」205円。クッペ状に成型されたフランスパン生地にクルミを混ぜ込んだバゲットを使い、ハチミツジュレとクリームチーズをはさんだひと品です。
甘さとしょっぱさ、とろりとしたフィリングとアクセントある食感のパンのバランスが絶妙で素晴らしい! 食べすすめるごとに絶妙さが実感でき、つい手と口が止まらなくなっちゃいます。
もうひとつ、惣菜系なら「3種のチーズブレッド」ハーフサイズ248円がイチオシだそう。
有名な岡山産の小麦粉「もんげー粉」で作るチーズフランスで、北海道産のプロセスチーズ&クリームチーズ、さらにモッツァレラチーズと3種のチーズをふんだんに包み込んでいます。
かじる場所によって3種のチーズそれぞれの量と配分が違うため、ひと口ひと口味わいが変化するのが面白い!
ほどよい塩気とかみごたえがワインに合いそうです。何もつけなくてもこれだけで十分だし、こりゃあ今晩の1杯が楽しみですな♪
ラストは、私がいつもリピ買いしてしまう「メロンパン」135円。
メロンパンって、「もそっとして、水分持ってかれる感じがしてちょっと苦手」という人がいますよね。
でも安心して、そんなあなたにもおすすめできる「本当においしいメロンパン」がここにはあります。
特に『La.saison』さんが作るこのメロンパンは、見てわかるとおりびっくりするほどさっくりと軽いのが持ち味。手作りのクッキー生地をかぶせ、焼き色浅めに仕上げてあり、口の中でほわんととけるのが心地よくてやみつきになります。
「季節を味わうパン工房」はだてじゃない
お店の中にはまずレジがあり、通り抜けた奥にパン売り場。期待感をあおるレイアウトですねぇ。
ドキドキしながら進むと、そこに並ぶはよりどりみどりのパン、パン、パン! 取材時はお客さんが殺到したあとで売切れもちらほらありましたが、ピーク時には80種ほども並ぶそう。
店主の大倉佳雄さんは、お店への想いをこう語ります。
「店やパンを通じて地域がつながっていく、そんな交流の場として利用してほしい」。
その力強い言葉からは地元・倉敷に貢献したいとの願いがビシビシ感じられますね。地元製粉会社の小麦粉や美星町で育った鶏の「星の里たまご」、『福田青空市すいれん』で求めた地元農家の野菜を多用するなど、作るパンにもきっちりと表れています。
さらにパンだけでなく、その想いは販売スタッフさんの制服にまで!
倉敷市児島の特産品であるデニムのエプロンワンピを採用しているんですよ~。さりげにファッショナブルで素敵ですね。
また、毎朝食べるものだからと『La.saison』さんが特に力を入れているのが、種類豊富な食パンたち。
なかでも「SAISON」205円は、真四角のカタチも可愛らしい一斤タイプの食パンです。
ふわふわっと柔らかい食感で、バターも卵も使っていないためアレルギーのある人でも安心して食べられます。お手頃価格ですし、毎日食べても飽きないほのかな甘みのベーシックな味わいがいいですね。
「店名を冠したパンは外れなし」という私的セオリーにも忠実に応えてくれています。
自慢の食パンはほかにもリッチタイプの「名月」やアレンジバージョンの「黒ゴマ名月」、岡山県産小麦もんげー粉を使ったハードタイプの「初秋」、「初秋」にバターをたっぷり練り込んだ「バターブレッド」、口どけのよい「立夏」、バターミルク配合の「ホテルブレッド」などなど…。
店名の『La.saison(ラ・セゾン)』とはすなわち、フランス語で「季節」を意味します。
「季節を味わう」はここからきているんですね。なぜ旬にこだわるかというと、出盛り期にはどの食材ももっともおいしくなり、同時に栄養価もピークを迎えるから。
食べる人の体に一番よいものを、との思いやりの気持ちがあふれていますよね。自然を感じる瞬間、人間はおのずと心まで幸せで満たされるもの…。
よし、さっそく明日ハッピーをもらいに行かなくちゃ!
『La.saison』の店舗データ
Information
La.saison
- 住所
- 倉敷市福田町古新田64-1 [MAP]
- 電話番号
- 086-454-5018
- 営業時間
- 8:00~18:00 ※売切れ次第終了
- 休み
- 火曜、第2・4水曜
- 駐車場
- 5台
- HP
- https://lasaisonbakery.com/
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