36♥パンめ　『BAKERY LAB KONPAN』の「リッチミルクパン」

朝ごはんに、おやつに、食事に添えて…まいにちのいろんなシーンで登場する「パン」。岡山にもたくさんのパン屋さんがあり、「この店のこのパンが好き！」という自分だけのお気に入りがある人も多いのでは？　パンに恋したTJ女性スタッフが、とっておきの「惚れパン」を心ゆくまで語ります！

[ナビゲーター]しょこ
TJスタッフ暦11年目のアラサー女子。パンを買いに行くために遠征し、自分でも家で焼くほどのパン好き。朝ごはんは必ずパンと決めており、なかでも一番好きなのはベーグル！　先日みごと「パンシェルジュ3級＆2級」を取得！　現在は1級受験に向けて勉強中。子どものころの将来の夢は、パン職人の旦那さんと結婚すること。

広い倉敷市にはパンの名店多し！

「倉敷」とひと口にいっても、倉敷市内から中庄、水島、児島、玉島と広範囲にわたりますよね。本日のお店は、岡山市内からクルマで児島方面へ。その途中、倉敷市林というところにある白い倉庫風の建物・『BAKERY LAB KONPAN』です。

大きな通り沿いで、近くを通ると香ばしくパンの焼ける匂いが…。近くに住んでたらガマンできないくらいいい香りなんです～。この香りだけで、ここは間違いなく名店だと確信できますよ。

訪れる客も男女問わずさまざまな年齢の人たち。その理由は、商品ラインナップの幅広さと豊富さ、それに何といっても１個１個の存在感が大きいこと。大きさの割りにお安くてコスパがいいのはうれしいですよねぇ。

乳製品のコンボにうっとり「リッチミルクパン」

でもって、私が大好きなのがこの「リッチミルクパン」190円。四角いフォルム、つやっとした濃い焼き目、横の層になった部分は卵色でなんともおいしそう。真四角のビジュアルを見て、石畳みたいに並べて写真撮りたかったんですよねー。

発酵バターと練乳を使っており、ほどよい甘さのミルク感に懐かしい気持ちになれます。主張が強すぎないのに存在感はあって、そのままおやつにしても、食事に添えて食べてもいい感じ♪

私はよく朝食に、ベーコンエッグとともに食卓に登場させています。トースターで軽く焼くと、ふぅんわりとミルクのフレーバーが漂って、どうしようもなく食欲がかき立てられちゃう～。みなさんも、自分の好みの食べ方やシチュエーションをぜひ見つけて楽しんでくださいね。

ほかとは「ちょっと違う」パンがずらり

まず、『KONPAN』さんの店内でやたら目に付くのが「あんこ」を使った商品。その理由はというと、店主の近藤さんの「おじいさんが和菓子職人だったから」。予想だにしないびっくりな事実！　だから「あんには絶対に妥協できない」んです、と。

こだわって選び抜いたあんがたっぷり入った人気の「あんバター」のほか、デニッシュ、フランスパンなどいろいろありますが、今日は超ド定番の「つぶあんパン」130円を見せていただきました。その味わいは、みなさんぜひご自分の舌でも確かめてみてくださいね。

また、私のイチオシは「サブレメロンパン」150円。特徴的なのが外側の生地で、その名のとおりほろほろ崩れるサブレみたいな食感。メロンパン本体のふわ生地とのコントラストが楽しいパンです。「普通のメロンパンじゃもうもの足りない！」とニュータイプを求めていたメロンパン好きは必見♪

ご飯系なら「カツカレーパン」240円がマストバイ。カレーパンはどこでも人気ありますが、カツも入ってるのはめずらしくないですか？　個人的にはカレーライスにもカツのっててほしいタイプなので即決。ドーナツ風衣のザクザクと、トンカツのサクサク、ダブルで襲ってきます。カレーは、ほどよい辛味だけでなくコクのある甘味が好バランス。トンカツのお肉も柔らかくジューシーで、めちゃめちゃうま～！　しかもおっきくて食べごたえあるのがうれしいです。カツもカレーもちゃんとおいしいので大満足間違いなしですよー！

お食事には、同じく大人気のクロワッサンを惣菜系にシフトさせたものもおすすめ。風味の強い発酵バターの香りかぐわしく鼻を抜け、シンプルに生地のおいしさを感じるクロワッサン。小気味よくザクリとした歯ざわり、中心はふんわりなまめかしい。そこに多彩な具材を組み合わせたバリエーションは、甘い系はもちろんのことしょっぱい系もいろいろ。

私はなかでも「大葉とウインナーのクロワッサン」250円に興味津々。ウインナー・チーズ・大葉というチョイスが意外性ある～。

クッションみたいに厚切りでふかふかの「フレンチトースト」130円も気になる気になる！　次回は絶対食べようっと。

脱サラから殴りこんだというパンマニアの店主さん

店内には、個性的でひと工夫されたパンがとにかくたくさんそろっています。その数、なんと約50種類！

パンだけでなく、冷蔵ショーケースにはケーキなどのスウィーツも。美しく鎮座した「ベイクドチーズケーキ」260円はファンが多い逸品で、ケーキ屋さんとも遜色ないほど名高いそのお味は、おどろきのハイレベル。お持たせなどに大量買いされる方も多いそうで、買いたい方は予約をおすすめします。

お店を手がけるのは、パン好きが高じてパン屋を始めたという、筋金入りのパンマニア・近藤公章さん。趣味で始めたパンづくりにのめり込み、脱サラして修行へ出たという経歴の持ち主です。同じくマニアの私としては、ほんと理想像であこがれの存在です～。

彼は、日常の生活やなにげない会話からもヒントを見つけ出す天才で、感受性や想像力、柔軟なアイデアが天井知らず！　店名に「ラボ（研究所）」を冠するだけに、生地にも食材にも創意工夫を凝らしています。

「ほかの店がやっていないことを」と、どんな定番パンも、塩やチョコでアレンジ。ほかの店では見かけないようなひと手間に、強烈なセンスが光る素敵なベーカリーでした。

『BAKERY LAB KONPAN』・店舗データ

＜消費税率の変更にともなう表記価格についてのご注意＞