イベントに出店すれば、たちまち売り切れる『おやつの64』の焼き菓子。オーナーの鈴木由子さんは、実店舗は持たず、自宅の離れの小屋を工房として、季節のマフィンやドーナツをメインに手作りする。料理上手な祖母の味に憧れ、台所に張りついて見ていた幼少期を経て、本業のかたわら、パンや菓子作りを独学でスタート。４年前に念願の『おやつの64』を立ちあげた。祖母の味を手本に、「余計なものを加えず、良質な材料だけで手作りしたおいしいおやつを」と、生地には岡山県産の小麦粉や卵、大山バター、甜菜含蜜糖を配合し、畑で無農薬栽培する果物や、高級なクーベルチュールチョコなどを生地やトッピングにふんだんに使用。みずみずしいかんきつ類とチョコレートとの味のバランス、そして生地のミルキーな大山バターや、濃厚な卵の風味が豊かに生きている。写真は、ココア生地に、甘酸っぱい柚子ピール、ピスタチオ、レモン風味のホワイトチョコが絶妙な「柚子ショコラ」378円。そのオリジナルな味わいが口コミで広がり、イベントでは出店先を探して訪れる人もいる人気ぶりだ。

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