初代・河野清治郎が「酢屋」として米酢を造り始めたのが明治21年(1888年)のこと。大正時代には、2代目の秀男が味噌・醤油も醸造し、以来、郷土の味として親しまれる。原料は、旭川の軟水、岡山県の米、改良を重ねた独自製法の種麹。築130年以上の蔵と杉桶を用いた天然醸造にこだわる。「ここには、酵母菌や乳酸菌など多様な菌が住み着いています。この『蔵付き菌』こそが『河野の味』を醸すのです。見えない菌の表情を感じとるため手仕事は欠かせません」。そう話す5代目・尚基さんの言葉どおり、酢造りでは原料となる酒も自ら醸造し、仕込みから圧搾まで手作業。創業から受け継ぎ育てる酢酸菌を用いて発酵させる「静置発酵」を行ない、ムレ香の少ない、まろやかでコクのある味わいに。また杉桶で醸す味噌・醤油は、温度調整を一切行なわず熟成させ、コクと香りを生み出す。創業から変わらぬ技と味が今日も地域の食文化を支える。
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Information 【PR】
河野酢味噌製造工場
- 住所
- 真庭市久世267MAP
- 電話番号
- 0867-42-0102
- 営業時間
- 9:00~17:00
- 休み
- 日曜、祝日
- 駐車場
- なし
- 備考
- ※見学は不可