江戸時代から始まったという矢掛町山ノ上地区の干し柿作り。
かつてお殿様に献上したところ、「最上においしい干し柿だ」と褒め称えられ、以来「最上干柿」とも呼ばれている名産品だ。
標高約250mの急激に隆起した独特な地形で、湿気が少なく霧が出にくい、さらに晩秋に冷たい風が吹きこむ絶好の場所で作られる干し柿。
先代の土井洋治さんは、県北で郷土菓子として作られていたものを参考に、自慢の干し柿で巻柿を作り始めたのだという。
約20年前に亡くなった先代から引き継いだ娘の山部美由紀さんは、この秋に新味の巻柿も誕生させた。
「父も新しい試みをするのが好きだったけど、私もその気質を受け継いでいるのかも」と語る山部さんが作った新作は、肉質が柔らかい干し柿に北海道産大納言小豆を粒餡にして包んで巻いたもの。
予約販売で完売するという人気の赤みの強い干し柿を一本に約3~4個使用し、干し柿と粒餡の糖度を55度ほどに合わせ、しっとりとした程よい甘みに仕上げている。
「若い世代の人にも食べてもらいたい」と、未来を見据えての商品作り。正月に求められることも多い「最上干柿」を受け継いでいくために、広い視野で干し柿作りに取り組んでいる。
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Information
土井農園
- 住所
- 小田郡矢掛町小田2992 MAP
- 電話番号
- 0866-83-0626
- 営業時間
- 9:00~17:00
- 休み
- 日曜
- 駐車場
- 3台
- HP
- https://doi-nouen.com/