朝ごはんに、おやつに、食事に添えて…まいにちのいろんなシーンで登場する「パン」。岡山にもたくさんのパン屋さんがあり、「この店のこのパンが好き!」という自分だけのお気に入りがある人も多いのでは? パンに恋したTJ女性スタッフが、とっておきの「惚れパン」を心ゆくまで語ります!
[ナビゲーター]しょこ
TJスタッフ暦10年目のアラサー女子。パンを買いに行くために遠征し、自分でも家で焼くほどのパン好き。朝ごはんは必ずパンと決めており、なかでも一番好きなのはベーグル! 現在、パンシェルジュの資格を取るための勉強中。子どものころの将来の夢は、パン職人の旦那さんと結婚すること。
1♥パンめ 『Le Pain de taka』の「クロワッサン」
とうとう始まりました、パン大好きな私が毎月ワンテーマで「惚れた!」パンを紹介するこの企画。記念すべき最初のテーマは、「クロワッサン」です♪ 寿司屋では玉子を食べれば店のレベルがわかる、といいますよね。パン屋ではそれが「クロワッサン」だとされています。つねに同じ焼き色に焼き上げるのはとっても難しく、職人の技術の差が出やすいのだとか。また、本場・フランスでは朝食にコーヒーやカフェオレとクロワッサンというのが定番で、日本人でいえば「米にみそ汁」にも等しい存在なんです! まさに初回のテーマにふさわしいと思いませんか?
今回ご紹介するのは、北区西古松にある『Le Pain de taka』さんの一品です。パン好きをして、感動するクロワッサンに出合った! との声もあるこちらのクロワッサン。本場・フランスで修業され、パリの味を日本で表現することに日々注力されています。理想のパンの形を描き、そこに向かって逆算したルセット(レシピ)で作り上げるという店主の常藤さん。生地を見て、仕事を加え、パンを育てる。その姿勢はまさに「職人」そのもの。生地作りには、寝かしを含め3日間かけるそう。ブラッシュアップを重ね、どんどん進化を続けているというこだわりのクロワッサンは、なんと「50回近くルセットを変えたんじゃないかなぁ」とのこと。
見てくださいこのつや、この焼き色! 写真でもサクサク感が伝わりますよね~。画面からバターの香りと風味が漂ってきそうなほどおいしそうです! 軽くサクッほろっとしていて、手でふたつに割るとほわっと立ち上る豊かな香りに思わずうっとり。
これが「美しい」としか言いようがない断面! しっかり空気とバターが巻き込まれて折り重なり、みごとな層になっています。その姿は磨き抜かれた芸術品のよう。「ブーランジェ(パン職人)」がフランスでは確固たる職人の職業だというのも納得ですね。
仕事がお休みの日曜日、ちょっと遅く起きた朝に。このクロワッサンとカフェオレ片手にブランチできたら夢のよう! 常藤さんいわく、かじりつくとほろほろ層が剥がれ落ちる、そんなクロワッサンが「正解」だそう。まるでパリの街角にいる気分で撮ってみました♪
おやつにしたいヴィエノワズリー、ディナータイムのワインとオードブルにぴったりのハード系トラディッション、もちろん惣菜系のものや食パンまで、店内いっぱいに多彩に並ぶパンたち。パン好きにはたまらない、宝物がつまったみたいなお店です。シャンデリアやミラー、黒板などのインテリアもおしゃれ! 私がよくほかに買うお気に入りは「あんバターフランス」210円。マリアージュを意識し、小豆もバターも北海道産を使用しているそう。塩気の効いたよつ葉バターとあんこの甘み、生地のおいしさが口の中で渾然一体となって…。あぁ、よだれ出てきちゃう!
クロワッサン生地を、鮮やかな手つきで巻き上げる店主の常藤さん。真剣な顔つき、話しぶりから、パンにかける熱い想いがビシビシ伝わってきました! その情熱、ぜひみなさんもパンを通して感じてくださいね。今年から定休日が変更になっているそうなのでご注意を。
Information
Le Pain de taka
- 住所
- 岡山市北区西古松1-37-16 [MAP]
- 電話番号
- 086-250-7337
- 営業時間
- 7:00~18:00 ※売切れ次第終了
- 休み
- 木曜、第2・4水曜
- 席数
- 7席
- 駐車場
- 8台